デートに行きましょう3+イラスト
こちらもウメジソ様より頂いたイラストです!
は…鼻血モノですっ… (p萌q♥ω♥+*)・+
三話になってしまいましたがいかがなものでしょうかっ♪
萌ゆるイラストありがとうございました!!
d(ŐдŐ๑)☆スペシャルサンクス☆(๑ŐдŐ)b
「大人げないわぁ~」
少女達が蹲る姿を、長い黒髪に黄金色の瞳をした男の頭の上に乗るピンクの古竜が見つめながら呟く。
「私のリーリアちゃんの魔力をいじって子供の姿にとどめたくせに~、いざとなって泣かれそうになったら手を貸すなんてぇ。クロちゃんこ・ど・も・ねぇ~」
「その名前で呼ぶな」
クロちゃんこと魔王クラウスは、頭に乗っかる妻のリアーナの言葉に苦虫を潰したような表情で告げる。
「でも、クロちゃんの余計なちょっかいでどうやらあの子ついに気がついちゃったんじゃなぁい?」
リアーナは面白そうにつぶやいた。
「・・・・」
聞きたくないとばかりにクラウスは身を翻し、リアーナはくすくすと笑う。
「認めてあげたらどうかしらぁ?」
「認めん」
無表情で即答し、クラウスはその場から立ち去る。
「男親は複雑ね」
くすくすとリアーナの笑い声が余韻のようにあたりに小さく響いたのだった。
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ばたばたと店を離れて大通りから一つ逸れた路地へと入り、ウィルシスは私を少し大きな木箱の上に座らせると、そっと頬を撫でました。
「どうして泣いているんだ?」
「泣いてませんよ」
「泣いている」
目じりをすっと親指で拭われると、確かにそこには涙の粒が乗っておりました。
おかしいですね。泣くようなことは何も起きなかったと思うのですが…?
なんとなく泣いていることがわからない自分がおかしくて笑うと、ウィルシスは私の瞼に、頬に、額にとキスを落とします。
「キュウウウウウゥゥゥ~」
思わず出たのは竜の声。
人の姿で出ることはめったにないのですが、なんだか胸がきゅうっとして出てきました。
「私…」
ウィルシスが真剣な眼差しで見つめてきます。ですので、とっても恥ずかしくて顔を赤くしながら、私は今の思いを真剣に告げました。
「私、きっと…」
ウィルシスがごくりと喉を鳴らしました。
これはきっとウィルシスも同じ気持ちなのでしょう。
味方を得たとばかりに私は大きく息を吸うと、ウィルシスの服をきゅっと掴んで告げました。
「ウィルシス。私…」
なぜかウィルシスの顔が近いです。話しにくいですね。
「お腹がすきました」
キスでもされそうな距離でピタリと止まったウィルシスの顔は目を見開いた後、ガクリと項垂れました。
何かまずかったでしょうか?
「ぶふーっ」
そしてあらぬ方向から聞き覚えのある吹き出す声がしてパッと顔をそちらに向けましたが、そこにそれらしい人の姿はありません。
あれ? おかしいですね? 確かにリアーナママの笑い声に聞こえたのですけど? 空耳?
ウィルシスは立ち上がると、それは深く深くため息を吐いて私の手を取り、ひょいっとその腕に私を抱き上げます。
「お腹いっぱいにしてあげようね」
「は…い?」
ご飯が食べられるのは嬉しいのですが、気のせいですかね? 笑顔が黒くありませんか?
なぜだか危機感を募らせながら、運ばれた先は来た時に乗ってきた馬車です。
あれ? もう帰るのですか? 町でご飯食べるのではないのですか?
「ウィルシス? ご飯は?」
「お腹いっぱいになるまで頑張ろうね」
なっ何をですかー!?
その後、城に帰った私は馬車から降りた瞬間ぐたっと気絶したのだった。
ば、馬車は怖いですよ!
馬車の中で何がっ!?
ムーンさんに続くかもしれない…




