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ラブコメって!パラレルった?コスプレ部☆  作者: フォーシーズンス
 終章 〜【??コス】パラレルワールド編〜
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 二十二☆【中編(中)】犬なの?クマなの?……忘れないよ……。

 なんなのよこの光景……。


「しおんなんかいつもより楽しそう」

「そ、そう?そんなことないわよ」


 照れながら答える柚葉だが本人もきっと自覚有りだ。ラモルのことは表情に出過ぎていてほぼ隠せていない。それを優しく否定するなゆり。


「そうかなあ〜?」

「でも、そうかも。ラモルが居るとずっと笑ってる気がする」


 柚葉ももうラモルを認めているようだ。


「僕も楽しい!学校初めて〜!」

「そうだよね!初めてだって。しおん!今度ラモルくんに案内してあげたいね!学校の中」

「ラモルくんって。まあでもなゆりらしいか。それいいわね。さすがよなゆり!」

「えへへ。なんか私まで楽しくなってきちゃった」

「ふふ。じゃあ行くわよ屋上。そろそろコウたち待たせちゃうかもだから」

「あ!早くいかきゃ」

「でもコウも購買でパン買うっしょ。きっと丁度位だよ」


 きゃっきゃとじゃれ合いながら進む柚葉となゆり。小走りからのスキップ交じりに屋上へ向かう。すると丁度階段の手前でコウ達と会えた。コウと楓と邦正が一緒にだった。


「そこの女子二人。高校生が楽しそうに一緒にスキップをしているのをおれは初めて見たんだが?」

「あはは。今日はそんな日なのよ」

「桐宮くんもやろうよ〜楽しいよ」

「うん。やる」


 コウがスキップを始める。すると柚葉がなゆりとこそこそ話しをしていると思ったら、その途端二人は普通に真顔で歩き始め、コウが気付くまでの数十秒は一人だけ軽やかにスキップをしていたことになった。楓がけらけらと笑っている。

 なゆりは多少申し訳なさそうにコウへ振り返るが柚葉に「あっち見ちゃダメよ」と言われ、なゆりは流れで女の友情を優先し選んだ。


「って、おいーっ!この状況助けてっー!!」


 また柚葉となゆりがきゃっきゃ言いながら階段を先に上って行く。楓がケラケラ笑っている。邦正はコウを見てうんうんと頷きながらコウを放置して階段を上って行った。

 そんなこんなで屋上に着き、一人放置スキップィングをさせられたコウが多少不満げに話しを切り出した。


「さてと。柚葉。早速だけど……」

 コウの言葉を遮り柚葉が話し出す。

「待って!そうだなぁ。何から話せばいいかな?」

「おぉ!またぁ。柚葉のこの感じはもうやな予感しかしないんだけど。今度は何?」


 柚葉がなゆりと顔を合わせ、打ち合わせを始めたと思ったら柚葉が急になゆりに無茶振る。


「よし。なゆり。頼んだわ!」

「ええぇ!もう……」


 なゆりがしおんを見ながらふくれっ面をしていると、柚葉が「なゆりは可愛いね〜」と、頭を撫でた。するとなゆりは素直に喜んでしまう。

 コウはもう一人放置スキップィングの件の後なので、再び笑いの餌食にされぬように厳戒態勢をしいていた。と、言っても何となく拳法の構えをしながら瞳を閉じ、心で声を聞こうとしているようだ。

 結局、柚葉に上手く踊らされてしまうなゆり。コウは気になってしょうがないので半目を開き、一連の流れをさり気なく見届けていた。コウは今度は心の声まで聞こうと座禅を組み始めた。なゆりはもう。またしおんはそうやって〜と言うような表情で、それでも軽く微笑みをしおんに送った後にしっかりと話し始める。楓も面白がってコウの隣で座禅に便乗し始めた。


「みんな信じられないかもだけど、絶対にここだけの秘密にして欲しいんだけど……新しい仲間が一人増えました!」

「なんじゃそりゃーっ!!」


 コウのオーバーリアクションに柚葉となゆりがしーっと言うジェスチャーをする。悪ノリになりオーバーリアクションをしたかっただけのコウが、うんうんと頷きながら目を大きく見開きめっちゃ次の言葉を待っている。

 楓がまたケラケラ笑っている。邦正はみんなの空気を読もうと視線を一秒で一周させる程の速さでみんなの表情を伺い、二、三周した。その頃には柚葉も笑い始めてしまった。なゆりは責任を果たそうと、多少顔が綻んではいるがこの空気の中で必至に平静を保とうとしていた。


「えー。続けます……その子はなんともうここにいます!」

「なんじゃそりゃーっ!!」


 コウはもう言いたいだけだったので、言った後にガッツポーズをして自己満に浸っていた。

 コウは数秒経過し冷静に考えた後に『へっ?』って顔をし、邦正と一緒にこの場の空気を感じようとみんなに視線を配り始めた。柚葉が口元は半笑いでコウをジト目で見つめながら、再度しーっとコウにジェスチャーをした。

 それを見たコウはうんうんとまた頷き、目を閉じ座禅を組み話の続きに意識を集中させていた。楓も面白がってそこにまた便乗してうんうんと頷いて座禅を組んだ。その後に邦正が「流れって怖いですね」とぼそっと零しながら座禅を組み始める……三人の座禅を見ながら柚葉が呟く。


「なんなのよこの光景……」


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