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ラブコメって!パラレルった?コスプレ部☆  作者: フォーシーズンス
 第四章 〜【冬コス】異世界からの訪問者編
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 パラレル閑話☆【後編(上)】とある冬の日……。

 サンタコスばーじょん……。


 隣の部屋でのお着替えタイム。なぜか恒例になっている楓の儀式が行われているようだ……


「楓ー!だから全裸で走り回らないの!早く服を着なさいっ!」

「なゆね〜げっつ!」

「きゃ!もーぅ……上着脱いでて見えない時に抱き着いたらびっくりするよぉ……」

「うしし〜なゆねーのぷにゅぷにゅで好きなんだも〜ん」

「もう……声大きいよ……聞こえちゃうじゃん……」

「フフッ。それくらいの方が男の子の気を引けたりするもんらしいわよ」

「そ、そう……かな?……」


 肌と肌の温もりと触れ合いをこよなく愛す甘ったれな楓は、チャンスを逃さない。お着替えタイム中常に、ほぼ全裸なだけはある。


「ちぃも来たのね。これきなっさ〜い!」

「あ!これ!カノンと一緒のでしょ?」

「気付くのはやっ!そうよ。二人のペアルックを写真に収めたかったのよね〜」

「やった!カノンと一緒の〜!」

「ふふっ。ちぃちゃんはほんと可愛いな〜。あ〜!ぎゅ〜」


 抱き付いてくるちぃをなゆりがぎゅっとしているようだ。

 今回はコウと邦正と泰斗と男子が三人いて、こんな時の集団心理は不思議と恐ろしい……


「おいトナカイ!さり気なくお着替え中の部屋にソリを引いてプレゼント届けに行ってみて!」

「ばかなのっ!こう!色々とダメでしょ……なぁ泰斗」


「そりゃ駄目に決まってるだろ。でもなんかそのイレギュラーな行動を和らげる手はないのか?……三人で行くとか!」

「それな!ないすクッション泰斗!じゃぁトナカイ一番前な!」

「こうやっぱりばかっ!おれ結構トナカイ気に入ってるんだって!絶対引退させられるって!……でも……やってみちゃう?……」


 冷静な判断ができずに、悪ノリになっていることを気付けていない三人……


「あ。見えた!泰斗一番前ならなんか予想外な感じが許されるんじゃね?」

「それな!泰斗一番前ならまだおれトナカイのまま入れる気がする!」

「さっきからおまえ本当トナカイ基準な。あら?この難問解けてない?!おれすげ〜!」

「おい待て!俺がトナカイ着ることになりそうだろ……」


 泰斗はトナカイを罰ゲーム的なものと思ってるらしい。そんなこんなしょうもない作戦を練っているのが男のロマンだ……うん。確実に男達ならみんなこんな作戦会議をやったことがある筈だ。

 再び聞こえてくる声に、三人の意識は簡単に奪われる……


「そして〜しおんもげーっつ!」

「わぁ!やめなさいよ!あんたわざと見えてない時を狙って飛びついて来てるわね!」

「きゃは。バレてしまってはしょうがねぇ〜し〜。むにゅむにゅ〜」

「ちょっ!何で揉むのよ!あはっ!くすぐったい。やめっ!あはははは!」


 そんな一つ隣の夢のような世界を三人が語る……


「見えるか邦正?妄想だけで終えてしまっていいのか?今こそ開拓者になるべきではないのか!」

「こう……おれには見えるよ……イッツ・ア・ワンダフルワ〜ルド!……」

「お前らの妄想力には勝てん……決めた。俺が切り拓く!」

「「おおおーっ!」開拓者!フロンティア泰斗ーっ!」


 冷静な判断が出来なくなっている三人が過ちを犯そうと動き出した時……扉が開き、三人は未遂で終わった……約三十分の騒がしかったお着替えタイムが終わり、柚葉に背中を押されながらゆっくりと進むなゆりが先頭で、その後にちぃ、そして楓が最後の順で部屋に入って来た。


「お〜!みんなイイじゃん!!」

「こう!……おれ達、このイベント参加できてよかったね……もうずっとトナカイでいいよね……」

「そうだな。トナカイ様様だな。なんか様様の使い方違いそうだけどっ!」

「うん。きっと違うね。こんな日が続くのなら永遠のトナカイでもいいよね……」

「だな。ソリめっちゃ引くっちゅうねん。引いたことないけどっ!……」


 再びコウと邦正が柚葉に熱い視線で訴え続けていて変な間があいている……。


「わかったわ……あんた達の見え見えのお世辞でも悪い気がしなかったから、二人共プラス一点でいいわ!」


「「ぷらすキターッ!」」


 用意されていたサンタコスは柚葉用と楓用となゆり用でそれぞれ違っていた。


 柚葉のは腰回りの後ろ側と肩にもレースのひらひらが付いていてサンタコスにしては白色が多く、きっとこの衣装のテーマがあったのなら『エンジェ〜ル』だろう。


 楓のは肩を包むケープが付いているが、いつも通り胸元は敢えて空いているドレスタイプで、楓のキャラが強調されている。


 なゆりのはアームウォーマーが付いていて、落ち着いた雰囲気を感じさせるワンピース風なデザインで、ちぃのはなゆりと同じ衣装の小さめサイズ。二人が並ぶとそのペアルックが姉妹のようでとても愛らしい。


「おれ気付いたんだけどさ。このまま邦正と組んで会話してたら、ぷらすポイントの差が縮まらんやつじゃん」

「それ……トナカイ隊、解散の危機?」


「そんな隊を組んだ覚えはないし組むつもりもない!ただ単に用意されていたコスがまさかのトナカイだっただけだからね!」

「そんなぁ。一人ではやってけないよ……」

「大丈夫だ。きっとトナカイにやらなければならないことなんて無い」


 そんなトナカイボケが板についてきた??トナカイ慣れしてきたコウに柚葉が告げる。


「あ、コウ!実はあんたのはちゃんとサンタのもあるわよ」

「あるんかいっ!そっちにしてみるって思ったけど、そのニーズ……無くない?」

「そうね。全く無いわ!」


「だよな。サンタコス泰斗でいいよ。おれソリ引く。きっとソリなんか無いけど」

「わかったわ」


 さみしがり屋の邦正が喜んでいる。


「こう!!友情〜!トナ情〜!」

「あーもう何だよトナ情って。ちょっと今日は喋れてるトナカイめ〜……あれ?今日は柊、わりかし早くちゃんと着替えれたんじゃない?」


「……うぅぅ……しおんが〜!」

「あら?柊、涙目じゃない?どうした柊ーっ!」


「……しおんが早く着替えないと……着替え中の一番恥ずかしいところを撮るわよって……」 

「やめたげて〜っ!!……ちょっと見たいけど」


 ちょっと見たいけどのところは勿論柊の耳に届かない程度のウィスパーボイスだ。


「強引なくらいの方がなゆりには丁度いいのよ」

「暴君め……あ、そう言えば今日も撮影したの?」

「当然じゃない。もう済みよ!」

「うん。見せて」

「しおんやーめーてぇー!」


 必至に柚葉を止めようとしているなゆりを見て楽しんでいるSっ気前回の柚葉。


「わかってるわよ。大丈夫よ。まだ見せないわ」

「うぅぅ……」


 なゆりの困り顔を引き出す天才の柚葉に、何気に感謝してしまうコウ。その後にコウがウィスパーボイスで本音を零す。


「まだってところが……私、気になります……」


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