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ラブコメって!パラレルった?コスプレ部☆  作者: フォーシーズンス
 第三章 〜【秋コス】学園祭編〜
50/102

 十八☆【前編(上)】泰斗の記憶……文化祭準備……。

 第三章OP詩 photo album in my heart


黄昏に染まる街並みに僕らの色彩〔いろ〕は

鮮やかに存分に溶け合っていた

「さよなら」は出逢いと共に僕らの肩に

優しさに背を向けたまま舞い降りていた



広いはずのこの世界は

何が何だかさっぱりだけど

僕らを軸に回り続けてきたことは確かだと

ハイテンションな合図と

右手で切り取った

僕らのあの写真少しも色あせないね


君のささやかな意思表示

校舎の隅 un…

気付かない素振りしてたけど僕も君を見てた



黄昏に染まる街並みに僕らの色彩〔いろ〕は

鮮やかに存分に溶け合っていた

「さよなら」は出逢いと共に僕らの肩に

優しさに背を向けたまま舞い降りていた


あせない時を想う日がある…



悲しみに触れる優しさが恋を薫らせた

叶わないことは一つも無いと言い切った…



黄昏に染まる街並みに僕らの色彩〔いろ〕は

鮮やかに存分に溶け合っていた

「さよなら」は出逢いと共に僕らの肩に

優しさに背を向けたまま舞い降りていた


春に揺れる花

桜のように

抱き合う日々を

分け合う人よ……

 記憶を整理する……。


 声に出さずにコウは一人考えていた……

 泰斗とは高校に入って出会った。それは正確には二度目の出会いだった。同じクラスになり、邦正と一緒によく三人で過ごしていた。だが実際は失くしていた記憶の中で中一の頃に初めて出会っていた。

 泰斗は身長は低めだが、スポーツ万能、天才肌、色黒、空気も読める。その分、女子からはとても人気があった。八方美人なところがあり、この学年の情報屋的存在でなゆりのことをコウが初めて耳にしたのも泰斗からだった。そこまでに特に問題はない。だが『失くしていた記憶』には中一の泰斗がいた。その頃は眼鏡を掛けていたが今は掛けていない。そこも特に問題はない。


——泰斗との記憶が無かったのは何故だ?


 脳裏を色々な想像が駆け巡る……ただ、なゆりと柚葉の記憶も同じように中一の頃の記憶には一切なかった。


 なゆりと柚葉には中一の頃以降の泰斗の記憶はあるのだろうか?

 なゆりも柚葉も同じように記憶を失くしてからは泰斗との接点はないのだろうか?

 少し遅れて歩いていたなゆりと柚葉が泰斗と向かい合い話し始める。

 

「あんた久しぶりじゃない!ずっと顔を見せなかったけど何をしてたのよ?」

「あれ?泰斗くんだよね?」

「あら?なんで?二人共、泰斗知ってたの?」


 柚葉に続きなゆりが声を掛けたのを見た邦正が疑問に思い問い掛けた。この感じはなゆりも柚葉も記憶を無くしてからは泰斗に会っていなかったようだ。会話は邦正を一旦置き去りにして進められた。


「よく分からないんだ……俺が聞きたいくらいだ……数週間前に気付いたら自分の部屋に居た」

「あんた。ふざけないでよね」

「俺はいつだって正気だ。記憶がないんだ……」

「あんた……うそでしょ?……」

「俺は中一の夏頃以降の記憶がない。タイムスリップでもしたかのようだ。俺は今まで何をしていた?……お前らに会えば何かわかるかと思ったんだ」


 泰斗が地に膝をついた。体を両手で抑え寒さに震えるような素振りの泰斗。


「大丈夫よ。わたしがいるじゃない。まさか幼馴染のわたしまで忘れたとは言わないでしょうね?しっかりしなさいって」


 柚葉が泰斗の近くで膝を曲げ泰斗を覗き込み想いに耽り独り言を漏らす。「何なのよ……まさかわたしの他にまだ何か起こっているのかしら?」


 柚葉は魔術が関わっていると踏んでいるようだ。そんな空気を邦正がぶち壊す。


「あのー。お取り込み中悪いんだけど……」

「何よ?お腹でも減ったの?」

「お腹は減ってなくもないんだけどー。泰斗って、普通におれらと同じクラスじゃん」

「え?……何よそれ?」

「だから。一年からずっとおれらと一緒だったってこと。なあ、こう」

「ああ。確かにクラスは一緒だった。邦正の言ってることに間違いはない」


 その会話に気付いた泰斗が邦正の方を向き告げる。


「お前は誰だ?俺を知ってるのか?」

「知ってるも何も……席も隣だし。三人でよく遊んでただろ?」

「分からない……そんな記憶はない……」


 コウがどこからを無くしているのかを定めようと問い掛ける。


「まて。おれとのクラスの記憶もないのか?」

「ああ。中一の頃の記憶ならあるが……」


 辛そうな泰斗を見て柚葉が気を遣いこの場を収めようとする。

「今のこの状況じゃ思い出せるものも思い出せなくなりそうだわ。この続きはまたゆっくり落ち着いた時に話しましょ。泰斗はとりあえずわたしと来なさい」


 強引に柚葉が泰斗を連れて行こうとすると、泰斗も重い腰を上げた。家が近いからと柚葉が泰斗と一緒に帰るとのことだったので、コウは危険を予測し、さり気なく「心配だからおれ達も行こう」と、なゆりを誘った。

 なるべく泰斗にコウの警戒心が伝わらないように気を配った……。


 その帰り道では特に変わったことは無く、ただただコウは原因を掴むべく色々な可能性を考えていた。柚葉と泰斗が二人並んで前を歩き、その二メートル程離れた後をコウとなゆりが二人並び歩いていた。小声でなゆりがコウに話しかける。


「桐宮くんはどう思う?」

 小声でコウも返す。

「正直まだ何も掴めていない……ただ、嫌な感じがしてならないんだ。細かく状況を泰斗から聞き出し、状況整理をしたいんだが。今日はまだ無理そうだな。さり気なく時間を共にし、探ろうと思う。柊も一緒にいてもらいたいんだが、時間大丈夫か?」


「うん。このままだと心配だし。大丈夫」

 柚葉が躊躇いながら告げる。

「コウもなゆりも家に来てもいいんだけど……引かないでよね」

「ん?なんのこと?」

 コウが答えた。なゆりも目を丸くし首を傾げている。

「なにって……まあいいわ」


 柚葉はそれ以上はこの話題には触れなかった。

いつも本当にありがとうございます!


既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが……

急に、新章へ突入させて頂きました!


うーん。まるで季節の移り変わりのような曖昧感。

夏から秋へと変わる新章ですし……w


ではでは、新章開幕!これからもよろしくお願い致します!


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