表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラブコメって!パラレルった?コスプレ部☆  作者: フォーシーズンス
 第二章 〜【夏コス】サマーバケーション編〜
22/102

 十二☆【前編】そんなに見ないで……。

 攻防戦……。 


「やっほーい!」

 じゃぽーん!と海に飛び込んだコウ。

「やっほほ〜い!」

 その後に続き楓も飛び込んだ。


 真夏の陽射しが照り付ける正午過ぎ、さっき迄はしゃいでいた分の纏わり付く暑さを波しぶきが一瞬でサッと洗い流してくれた。


「きっもちぃーい!」

 顔を塩水で洗い濡れた髪を書き上げるコウ。楓も笑顔を絶やさずにとても楽しそうにしている。そんな楓がここぞとばかりに攻撃を仕掛けてきた。


「くらえに〜!」

「うぁあぁー!やめれー!」


 急いでとっさに掴んだ水鉄砲をそれぞれ持って来ていて、楓のは高性能な水鉄砲で連射機能付きのようだ。ひっきりなしに水で撃たれるコウ。


「なかなかやるな!だがあまーい!こっちにも用意はある!くらえー!ノールックショット!!」


 コウが急いでとっさに掴んだ水鉄砲の特殊な機能は、ミラー付きで角度を付けて狙えるタイプの水鉄砲だ。そんな約九十度の角度を付けたコウの横顔を目掛けて楓は連射し続けている。その塩水が耳に入って叫ぶコウ。


「ぬぅあぁぁあぁ!耳がぁぁあぁー!」


「そんな水鉄砲はこの死角のない海バトルでは使えんし〜!」

「何故だぁ。何故おれはこんなタイプを掴んだんだぁぁぁ!」

「あははっ!に〜おもろい」

「耳がぁっ!楓の連射が止まらないっ!誰がこんなミラーなんて特殊機能水鉄砲を選んで買ったんだぁっ!勝手な想像だがきっと柚葉だろう。柚葉のばかぁぁーっ!」

「あははははっ!に〜おもろい〜!」

「ちょっとあんた達!勝手に人を使って、笑いのネタにしないでほしいわ!」


 柚葉がセクシーなスタイルを晒しながら、赤ベースのとても洒落た色使いの水着姿で現れた。

 雑誌のモデルさんのようなその脚線美も髪を纏めたヘアーメイクも全てにセンスを感じる。そんな悩殺ばでぃーに素直に見とれてしまうコウ。あまりの視線に胸元や大事なところを隠し始める柚葉。


「ちょっとあんた、何、そんなにじっと見てるのよ……」

「あ。悪い……素直に見とれてしまった。柚葉ってやっぱり可愛いよな!おまえ水着似合うな。自慢の友だ!」


 そんな風に面と向かって言われるのは、取っ掛かりづらい性格上ほぼなかった柚葉。動揺っぷりがパない。

「あ、ああ!あんたばかなの!?ばかなんでしょ!そんな風に言われるとリ、リアクションに困るじゃない!どうしろってのよ!!」


 柚葉は居ても立ってもいられなくなり、早歩きで海へ入り背を向け顔だけは水につけずに、頬を赤らめていた。

「もう……あいつ。ほんっとばかなんだから……」

「エルはとっても綺麗よ。コウは馬鹿ではないわ」


 ちぃは海外のお人形さんのような金髪で今日はツインテールにしていて、太陽の光を浴びるとその金色はきらきらしている。つるぺたなちぃ。マニアにはたまらなそうだがこれからの未来に期待しよう。女性陣レベル高過ぎだろ。と、コウが心の中で呟く。後から参戦してきた邦正は両手装備をしている。通常は両手を使い射撃をするタイプが殆どで、片手タイプでの水鉄砲は高性能な最新機種だ。オタク気質はこういう時にも現れるものだ。


「皆のもの跪けー!!」

「海の中では跪くのは無理だろ!……ぬぅぉぁあぁっ!耳がぁあぁっ!」

「こ〜に〜ぃっ!まだ意識はあるか〜!また耳なのか〜!あははっ」

「笑い事ではないぞ楓!援護を頼む!援護をぉぉぉ!」

「待ってろこ〜に〜!くらえ〜!」


「くぅぁあぁっー!あははっ!おまえー!逆の耳がぁぁっ!そっちの援護に行ってどうする!ぬぅぁぁああぁぁっ!」


 まさかの裏切りに両耳を失うことになるコウ。裏切りと言うよりも、最初は敵だったのだが、新たな強敵が現れ、共闘を申し出たところ、面白さを優先に動いた楓に被害が広がるコウ。白旗を上げるレベルに撃たれ続けているが、未だにノールックショットをお見舞いしようとしている。


「バカめ!バカ野郎共め!両耳などくれてやるぅぅぅ!くらえ!ノールックショットぉぉぉ!ぬぅぁぁぁっ!耳がぁあぁっ!!!楓おまっ!耳ばっか狙ってるだろ!柚葉援護を求むぅぅっ!援護を!柚葉ぁあぁ〜っ!!」


「急になんなのよ!見てる方が面白いわ。両耳くれてやるんじゃなかったのかしら?」

「今だけでいいから!柚葉ぁあぁ!援護ぉおぉ〜っ!」

「もう……しょうがないわね。分かったわ」

 水鉄砲を掴み参戦する柚葉。


「よし!柚葉!あいつらの目を頼む!視覚を奪うのだ!ぬぅぁあぁっ!!目がぁあぁ〜っ!!ばか!柚葉!振りではない!ばかぁあぁーっ!」


 まさかの三対一の過酷な状況を作り上げる柚葉。コウ以外がきゃっきゃきゃっきゃ笑っていて、皆でコウを敵視している。


「おれは今、集団心理の恐怖を見ているぅぅっ!もう取っておきを出すしかない!おまえら!きゃっきゃ言ってられるのも今のうちだ!頼む!マスター!マスターっ!!」


 全く返事がない……皆の笑い声だけが海上に響く。狙撃をやめない三人。


「ぬぅぁあぁ!はははっ!マスターはフェイクだ!!何故ならマスターが水着を着ているところが想像できない!もう取っておきを出すしかないな!……青少年相談所の方いますかー!今この海やばいっすぅ!パないっすぅぅーっ!!」


 ……もちろん返事は無い。楓なんかもうコウがどんな面白いことをいってくれるのかと、期待の表情で撃ち続けている。


「ふははははっ!!返事がないことくらい想定内だ!こうなったら、ぬぅぁぁっ!何も見えない!あぁっまた耳がぁあぁっ!こうなったら最後の手段だ!頼む!ちぃー!!柊ー!!取っておきを頼むぅーっ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ