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ラブコメって!パラレルった?コスプレ部☆  作者: フォーシーズンス
 第二章 〜【夏コス】サマーバケーション編〜
20/102

 十一☆【前編】合宿!……自称ツンデレ……まじダァッシュッ!……。

 第二章OP詩  君空カノン


見つけた一番星を指差し伝える君が

時空を越え心に向かうようだから

沈黙は胸に鳴り響いていた…


丸い眼をして見ていた君の髪を

柔らかい風が優しく揺らしてみせた

物足りなかった僕はいつの間にか

満たされていて

君との全てが眩しく変わっていった



さよなら…戻れない日常

夢になった君がいた

故に辛いんだな…「ふたり」を知った後の

「ひとり」の方がずっと

リメンバー…you 訪れた季節に

淡く溶け出した

懐かしさに捉われ歩幅を狭めていた



それでも…潤ませながら

君が話した瞳の奥に

映してた 夢の行方イメージして描くよ

今でも…



さよなら…戻れない日常

はしゃいでた君の声 lalala

揺らいだな …過ごした時間の

分だけ思いの束だけ

リメンバー…you 二人語り流した

あの涙のような

懐かしさに捉われついていた

頬杖の先にはいつも


いつの間にか好きになっていた君がいた

 海の近くのある別荘にて……。


「うひょー!」

「海だー!」

「山だー!」

「別荘だー!」

「楓!先ずは何するよ!」

「ちょっとあんた達!荷物を降ろすのが先でしょ?」

「邦正あとは頼んだー!」

 コウと楓が走り去っていく。

「あー。あの感じのこうは何を言っても無駄だと思うよ」

「ほんっとにもう。すっかり体調戻ったと思ったら。まるで子供よね」


 耐性のある邦正は無駄な浪費はしないと言わんばかりに荷物をどんどんと運んでゆく、なゆりは埃が凄そうだからと掃除を手際良く進めてくれている。杏の呼び名は呼びやすさからか、皆に『ちぃちゃん』と呼ばれるようになっていて、ちぃもいい子なのでなゆりと気が合うらしく、なゆりの後ばっかりついて行っていて姉妹のようだ。うさぎの縫いぐるみのミッシェルももちろん今日も一緒だ。


 ここまで車を運転してくれていたマスターが車から一つまた一つと荷物を入口まで運んでゆく。それを邦正が部屋の中へ運んで行く流れ作業だ。


 主に木で作られているこの別荘は三角の屋根や木の丸みを活かした設計からか、可愛らしい佇まいで、外観も部屋の中からの印象も正に『木一色』。テーブルも木造、椅子も木造、椅子には茶色いクッションが敷かれていて他の色はその程度だ。


 野の花とひらひら舞う蝶の黄色がちらほらと彩りを添えていて、駆け回りきれない程の広さの草原があるこの一帯は、近くにバーベキュー場もあるが今日はコウ達以外誰も見当たらなく貸し切り状態。 テンションが上がるのを隠す方が難しいシチュエーションだ。 道なりに真っ直ぐ下ると徒歩十分程で海もあり、潮風がこの辺にも吹き抜けていて微かに潮の香りがする。潮騒が聴こえてきそうだ。


 草原で横になりくるくる回って遊ぶコウと楓。かと思ったら「あの大きい木までダッシュな!」と、言い奇声を上げながら二人でかけっこをし始めた。二人のテンションはMAXのようだ。


 暫らくするとなゆりがコウ達を呼びに来た。

「桐宮くーん!楓ー!皆で先ずはお昼にしないー?サンドイッチ作ってきたから悪くなる前に食べた方が良いかなと思ってー!」

「おー!柊最高ー!」

「なゆね〜最高〜!」


 ダッシュで二人が戻ってきた。なゆりが楓に尋ねる。


「何して遊んでたの?もう呼吸が荒いみたい。楓が楽しそうだとこっちまで楽しくなるわ」

「こ〜に〜がなかなか足が速くて、負けたくないから本気出して走った〜!そしたら全部楓の勝ちだった〜!」

「むむむ。確かに負けた。ただまだ実はおれには取っておきがあるんだ。油断していると最後に大逆転されるぞ。気をつけろよ、楓!」

「望むところだ!」

「テーブル拭いてあるから中で食べようか?外だと暑いでしょ?」

「いや、まだだ。まだおれ達はこんなもんじゃ終わらない。ただ、飯は食うー!」

「お〜!食う〜!」

「あはっ。皆で食べよう!ちぃちゃん皆を呼んで来てくれる?」

「ええ。分かったわ!」


 マスターは写真を撮るのが趣味なのか海が見える方で景色を撮っていた。柚葉は部屋の中でくつろいでいる。邦正もやっと荷物を運び終えエアコンの前で横になって涼んでいた。


「よーし。このテーブルにひろげるぞ」


 大きな長方形のテーブルを囲む七人。誕生日席に何となく邦正を着かせた。


「邦正はカロリー摂取を怠らない、普段から鍛え抜かれた規格外の幅だからな」

「柔らかいお腹は一日にして成らずだからね」

「だな。よーし。皆でいただきますしよーぜ。せーのー!」


「「「「「「「いただきま〜す!」」」」」」」


 三角のサンドイッチはハムとツナと卵とコールスローを挟んだ全四種類。その他に唐揚げとウインナーとおにぎりがある。七人分も作るのは大変だった筈だ。


「おにぎりは中に何入ってるんだ?」

「サンドイッチだけだとマスターとかパン大丈夫なのかな?って思ったのと、サンドイッチって飽きてしまうこともあるから。おにぎりは梅と鮭にしてみたの」

「凄いな。全種類コンプリートしたいくらいだ。飲み物や食材やお菓子も買ってきてあるからな!夜は皆で作って食べるパーティーだ!ちぃは何飲む?楓はお茶でいいよな?柚葉は紅茶だろ?柊は水でいいか?邦正コーラな」

「お〜!に〜ありがと!」

「ちぃは爺が入れてくれるコーヒーがいいわ」

「そんなのここで出来るのか?」

「そんなことだろうと思ってのう。持ってきてあるわい。ちょいと待ってろ」

「流石だなマスター。車の運転といい、えんじぇる経営の根性といい。まだまだマスターは現役だな」

「わたしは紅茶でいいわ。あんた気が利くわね」

「桐宮くん、お水ありがとう」

「おう。うんまっ!このサンドイッチ店に出してもいいんじゃないのか?」

「それは出来ないわ!お店には今迄培って来た味があるもの。私がお店のサンドイッチを食べた時に思ったの。私には適わないわ」

「そうか?でもそんな控えめなとこが柊らしいよな」

「なんかわたし今比較された気がしたんだけど……」

 柚葉が敏感に反応する。

「それは被害妄想って奴だと思うぞ柚葉。それにお前はそのままの暴君っぷりでないとおれがつまらん」

「わたしはあなたを楽しませる為にツンデレな訳ではないわ!」


 何となく腑に落ちない顔のコウ……


「あれ?……ツンデレって、自分でツンデレって言っても……いいのか?」


 邦正も脳内を検索している……


「自分で言ったらダメって言ってる人がまだいない気がするから……いんじゃね?」

「でもちょっと待て!天然な女の子に『私、天然なの』って言われた時に邦正はどう思う?」

「うーん。計算の……天然?あざとさ?」

「聞いたか柚葉。邦正の言ってることを訳すと『モテようと思ってツンデレしてんじゃねえよ』って言っている」

「ちょっと待てよ!こう!!」

「あはははは。いい度胸ね。今度はあんたが空白の一ヶロストマンスを味わうのも展開としてはわたしは面白いと思うのだけれど……」

「やだよ!ロストマンス!痩せちゃうよ!!」

「あんた。痩せたくないのね」

「稀に見る徹底っぷりだろ。肉の道を極めている。これが邦正だ!」

「そんなに誇らしげに言われても。まぁいいわ食べ終わったら海に行くわよ!」



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