人を呪わば穴三つ
その世界は荒廃していた。
多くの呪いが飛び交ったその世界は、呪いによって死滅しようとしていた。
それを悲しむ神々の一人が思い付いた。呪いに制限をかけようと。
そこで、すべての世界で代償のない呪いはかけられなくなった。
しかし、それでも生温いと、命を犠牲にした呪いだけが、殺生できる呪いにされた。
だが、それでも呪いをかけさせる為だけに子どもを育てて、呪い殺す者が出てきた。
神々は怒った。
そして、一柱の神が「人を呪わば穴三つ」と言った。
対象者がヤンデレに愛されて監禁されるか、
術者がヤンデレに愛されて監禁されるか、
依頼主が生理的に無理なヤンデレに愛されて監禁されるか。
馬鹿らしいと、取り合わない神が多かったが、取り入れた世界はヤンデレとその愛情に溢れて、呪いの為に世界滅亡の危機が訪れることがなくなった。
対象者がヤンデレ(に目覚めた恋人や伴侶)に監禁されるか、
術者がヤンデレ(に目覚めた人物)に監禁されるか、
依頼主が生理的に無理な(人物が)ヤンデレに(目覚めて)愛されて監禁されるか。
人はそれを溺愛された話と呼んだり、
お馬鹿な悪役令嬢が自爆した話と呼んだり、
自業自得な話と呼んだりするような結果を生んだ。




