あとがき
思えばファンタジー学園ものでわちゃわちゃしたのが書きたい、という勢いだけで書き始めた作品ですがなんか……違うな? となったのは大分早い段階でした。世界観が重すぎたのが原因ですかね……?
もっとほのぼの日常系だったんですよ当初の予定では。
おかしいななんで殺し合おうとして殺伐としてんの? 世界観が重いから?
途中更新が滞ったりもしましたが、それでもどうにか終える事ができました。そこだけはホッと安堵しています。
こう、物理的に自分の健康とか生命上問題があって続きが出ないとかじゃない限りはエタらせない、が密かな目標なので。基本的に閲覧数とかポイントが低かろうとも書いた以上は終わらせる、が根底にあります。
誰も読んでなくても数年後とかに自分が読み返して、えっ続きどうするつもりだったん? ってなった時、その続きを書く自分が果たしているかどうかも謎なので。
次回作は多分またプロットもなんも考えずにやらかすと思いますが気が向いたら見てくれると幸いです。暇つぶしに是非。多分次は異世界転移物になるんじゃないかなぁ……ふわっとしすぎて何もまだ決まってないけど。
以下、作中で主人公たちがどう足掻いても知りようのなかった部分だけ置いておきます。
作中一番の謎というか、フラグ回収が不可能だった存在。
もう一人の主人公にあたるであろうイアについてです。
ウェズンとイア、二人が転生者であるのは確実ですが、実は他にも転生者はいました。
作中には出ていません。何故なら彼らが生まれる前のテラプロメにいたからです。
イアと同じ故郷で過ごしていた住人が転生し、テラプロメの都市建設に関わっています。
なのでなんとなくそこはかとなくイアが懐かしいような感覚に見舞われたりしていました。でも確証がどこにもないから気のせいかな、で終わっている。
次に神の子疑惑ですが。
こちらはスピカによって違う、と言われています。これは確か。
ただ、世の中には自分と似た人間が三人はいる、と言われているように見た目が似てる人はいます。
けれども気配が似た人というのも存在していました。
イアはこれです。
気配だけが似すぎていた。
実際神の子と呼ばれていたレジーナの同僚に関しては、テラプロメにいた事もありますが、その後はしれっと各地を転々として人生エンジョイ勢として先立っています。多分こいつが一人勝ちしてる。
じゃあイアの料理が不味くなるアレは神の子の影響じゃないんか、となるわけですがあれは転生特典が捻じれた結果の産物です。ちなみにウェズンにも転生特典がありましたが、こちらは何となく勘が鋭くなる、くらいのものでした。嫌な予感が大体当たるとかいうやつ。
でもウェズンも転生特典があるとは気付いていません。教えられてないからね。
異世界転生して魔物がいるようなところだから、自然と感覚が鋭くなってるくらいにしか思っていません。
イアの場合は謎だねぇ……って反応しかでない。
イアの実父は冒険者ですが、こちらも作中では出ていません。
ただ、兄がいます。明らかにはなっていないけれど実の兄はシュヴェルです。
シュヴェルも自分の事を多く語らないので誰も知りませんが、彼の父は彼が幼い頃にいなくなっています。
実際のところ、仕事で遠出した結果その先の瘴気濃度が思っていたよりも高くて結界に阻まれて帰れなくなりました。シュヴェルが知れば「マヌケかよ」と言いそうですね。
その先でイアの母と出会って戻れないならいっそそこで骨を埋める覚悟でもって結婚しました。シュヴェルの母親は既に夫が死んだものとしていたとはいえ、どうかと思うよ。
そうはいっても閉鎖的な集落だったので、彼の存在はあまり歓迎されていませんでした。
イアが生まれる前に密かに集落の人間に殺されています。イアの母はそれを知りません。あの人は旅人だからどこかへ旅立ってしまったのだと思っていますし、思ったまま死にました。
イアは父の事を知らないし、シュヴェルもイアと親について話をするような展開にはこの先もどう足掻いたところでないので、二人が同じ父親を持つ異母兄妹であるという事を知る日はないです。
遺伝子鑑定とかそういうのやる機会もなさそうですしね。
イアとシュヴェルが外見に似た要素があればまだしも、そこまで似てないのもあるので誰も気付かない。
この二人がもし恋人にでもなってたらとんでもねぇ泥沼になるところでした。そんな予定は最初からないので安心ですね。
レスカにトドメを刺したテロスは拙作 ぐだぐだ異世界転生 のテロスくんのエンディング後の姿です。
別にそっちは読まなくていいです。ただ、あっちと微妙に繋がりがあったんだなー、で済ませておいてください。
というか長編のいくつかは地味に繋がりがあります。
でも世界が異なってるので繋がりがあるといってもエッセンス程度なので他の作品履修してないとわからん、っていうのはないのでやっぱりわざわざ読む必要性はどこにもないです。
作中で明かしようがない部分はこれくらいでしょうか。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。




