俺は非常識な奴を見るとウンザリするのだ。
さて、遠藤(本名)と沼袋への養育費は何とか払えそうだな。
犬童社長からは徳人であると絶賛されたが、それは違う。
誰だって生活を脅かさない程度の範囲の負担に対しては、幾らでも道徳的になれるのだ。
そして、今の俺にとって数億程度は大した負担ではない。
それだけのこと。
俺もかなり貿易のコツを理解して来たし、生活を圧迫せずに済みそうだ。
何かの事情で異世界に行けなくなる可能性もあるので、ブラギの機嫌が直ったら貴金属・宝石を仕入れに行こう。
ソープ遊びは数少ない息抜きだったが、もう手仕舞いだな。
遠藤や沼袋を見て改めて痛感した事だが、夜職の女はややズレた面があり、話していて疲れる。
やはり彼女達とはせいぜい一夜が限界だ。
俺は非常識な奴を見るとウンザリするのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、今日も今日とてドバイ。
この地では日本人と関わらないつもりだったのだが、俺がこのあたりに出没し続けた所為なのか、日本語で話し掛けられる事が増えた。
「こんにちわー、よく会うね。
キミも仮想通貨?」
『あ、ども。』
ドバイには日本の税金を逃れて移住してきた仮想通貨成金が非常に多い。
眼前の橋本コージもその類。
嘘か誠か23歳で41億稼いでしまったらしい。
そして形振り構わずドバイに逃げ込んで2年。
全ての意欲を失い引きこもる日々とのこと。
「日本語で話したかったんだよ。」
『他にもいっぱい日本人居るじゃないですか。
ほら、あそこにも。』
「駄目っ、見たらヤバい!」
『え?』
「あの人達はガチの半グレだから。
闇バイトの元締めで、貧困層を脅して強盗させてるって噂。」
『マジすか!?
こっわー。
警察は何してるんですかね?』
「ほら、袖から入れ墨見えてるでしょ。
実質ヤクザみたいなものだよ。」
『あ、ホントだ。』
「ちょっと離れた所に行こう。」
『あ、はい。』
一瞬、半グレ達と目が合うが、如何にも凶悪そうな雰囲気で怖い。
そんな事があったので、いつものバシール親子のアフガンショップに橋本を連れて行き料理を振る舞う。
当然、全て俺達の口には合わない。
「僕さぁ。
海外に出てから、自分が日本でしか生きて行けない人間だって分かったよ。」
『え?
じゃあ戻るんですか?』
「いやぁ、そうしたいんだけど…
ちょっと色々あって(モニョモニョ)」
どうやら帰国したくても出来ない人間らしい。
「結局さぁ。
おカネが幾らあっても、安心が無いんじゃ意味ないよ。
両親も狂っちゃったし、地元では裏切り者扱いされてるし、ネットでもボロカス言われてるからね…
Twitterで仮想通貨の買い煽りしてたんだけどさ、変なタイミングで高騰と暴落が連続した時期があって、殆どのフォロワーが大損しちゃったのね。
借金して買った人で自殺した人も居て…
でも、たまたま僕だけが儲かっちゃったのね。
…分かるでしょ、そういうの。」
『ああ、恨みを買ったというか…』
「弟が路上で囲まれてリンチされる位にはね。
障害者手帳の6級。」
『マジっすかー。』
「僕、名古屋じゃ相当有名な存在だからさ。
セミナーとか開きまくってたし…」
『あー、それは帰りにくいかもですね。』
「うん、途方に暮れてる。」
そんな橋本と全然口に合わないナツメヤシコーラで乾杯。
不味い。
「初対面の人に頼むのは気が引けるんだけど…
何とか日本に帰る方法を考えてくれないかな?
ヘイトを解消したいんだ。
今も定期的にガチ目の殺害予告来てるからさ…」
『マジっすか?』
「今思えば、僕の買い煽りは悪質だったと思う。
消費者金融から借りた金で仮想通貨買えって推奨してたから…」
『うわっ、えぐっ。』
「真に受けて破滅した連中が結構居るんだ。
知多とか小牧とかに…
ちょっとヤンチャなグループでさ…
分かるでしょ? そういうの。」
『…ええ、まぁ。
では、考えておきます。』
バシールは商売人として何か俺に相談があったようで橋本をチラチラ見てる。
「大事な話をしたいのにコイツ邪魔だなー。」
翻訳アプリを使わずとも、そんな本音が露骨に見える。
ただ、橋本は1人で表通りに戻るのが怖いのか、俺にしがみついている。
(いや、俺だって怖いけどな。)
ただ、『彼は投資家だ。』と説明してやると、バシール親子は妙に納得したような表情になる。
このドバイには腐る程ボンボンが居るからな。
「じゃあ、ヒロヒコ。
今日はオマエを親友と見込んで、掘り下げたビジネスの話をしたい。」
親友?
そうかなあ?
まだ会って間もない気が…
などと思ってるとバシールの老母がニコニコと擦り寄って来て息子と俺を無理矢理握手させる。
いや、お母さん、それは流石に無理がありますよ…
『まあ、話を聞くくらいなら…
でも俺は丁稚身分だし、難しい案件には対応出来ませんよ?』
「ふっふっふ。
丁稚だなんてとんでもない。
ヒロヒコが大商人であることは、お見通しだよ♪ (ウインクパチ)」
バシールがニコニコしながら擦り寄って来る。
コイツ、普段全然笑わないから、魂胆があってニヤついている時の違和感が凄いんだよな。
「私達家族が裏通りで小商いをしているのは世を忍ぶ仮の姿でね。
本国ではちょっとした存在だったのだよ。」
『あ、はい。』
「あ、疑ってるな。」
『いえいえ、気品あるお母様ですので。』
根暗なりにワチャワチャしながらバシールは店の奥から、小さな手提金庫を持って来る。
「これの日本での販路を開拓して欲しい!
あ、中国でもいいよ?」
『いや日本と中国は商圏全然違うんで…』
バシールがドヤ顔で取り出したのは…
あれ、この光沢どこかで。
「あ!
飛田クン!
これは!!」
橋本が目を見開く。
「ふっふっふ、隣の御友人はお目が高い。
どうやらこれが何なのか分かったようだね。」
『…。』
「これが我らパシュトゥーン民族の誇りッ!!
人類原初の宝石ッ!!
ラピスッ! ラズリッ!!
その中でも最高峰の輝きッ!!
王にのみ許された等級の【天輪クワルナフ】なのだよ!!」
『…。』
「当家は古来より無数の鉱山を保有していた家系でね。
アレキサンダーやティムールやチャガダイ・ハンやソ連やアメリカと戦い続けて来たのだよ。」
『…。』
「こうして落剝しているが、元々はペルシア帝国内のラピスラズリ流通を取り仕切っていた時期もあるんだよ?
どうだい驚いたかね?」
『…。』
「さて、ここからが本題だ。
我々一族は中東地方の外の国際マーケットに打って出る機会を探り続けていた。
特にシルクロードの果てにある中国や日本とのルートを欲し続けていた。
こう見えても浙江財閥や鈴木商店とも予備交渉は行っていたのだよ?
だが、どうも条件が折り合わなくてね。
ずっと待っていたのだよ、信頼できるパートナーが現れるのを。
探し求めていたのだよ、この民族の至宝を託すに値する男を!!
それがキミなんだ、ヒロヒコ!!」
『…。』
「…。」
『あ、すみません。
親方にラピスラズリの商いを禁止されておりまして、』
「え?
マジ?
宝石ビジネスは駄目?」
『あ、いや。
他の宝石は普通に扱ってるんですけど。
ラピスラズリだけがピンポイントで禁止されてるんです。』
「そんな取ってつけたような話あるか!!
君達にとっても最高の儲け話だぞ!!
親方を説得できないのか!?」
『あ、すいません。
俺、丁稚としても新米なんで。』
「ラピスラズリには神秘のパワーが宿ってるんだ!!
これは最高級品だから、途方もないエネルギーが秘められている!
セレウコスとチャンドラ・グプタが戦争したのもッ!!
我らのこの究極のラピスラズリ【天輪クワルナフ】を巡ってだぞ!?
神話にも、持つ者に覇王の座を授けると記されている!!」
…いや、そんな物騒な物が万が一ドワーフに流れたら異世界滅びちゃうだろ。
「…。」
『んじゃ、橋本さん。
そろそろ行きましょうか。』
「え?
いいの?」
『帰り何か喰って帰ります?』
「あ、じゃあ。
口直しにマックで。」
『あ、いいっすね。
じゃあ、皆さん。
我々はそろそろこの辺で。』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
結局、バシールの老母がゴールドスークの表通りまでドタドタ追いかけて来て驚異の食い下がりを見せ、遂には橋本は金のネックレスを俺は至宝とやらを買わされる。
ついでにドバイチョコを4つも押し売りされる。
(別の店の2倍近い値段で買わされた。)
『すみません、橋本さん。』
「あ、いや。
まあ、金なら換金出来るし、レート的には損はしてないし。
まあ、釈然とはしないけど。」
『そっすか。』
「僕は名古屋が大嫌いだったんだけど…
今思えば、単に田舎者が嫌いなだけだったんだろうね。
えっと、飛田クンは関東だっけ?」
『あ、府中です。』
「へー、刑務所とか?」
『いえ、俺は駅の反対側なのであまり意識はしてないですね。』
「へー、東京っていいの?」
『どうでしょ。
程良く他人に無関心っていうか…』
「地価高い?」
『いや、俺は中古の戸建だったんで。』
「東京は高いって聞いたよ?」
『800万です。』
「マジ!?
何でそんなに安いの?」
『相続の関係で売り主さんが急いでおられて。
でも、23区外は結構安いですよ?』
「へー、僕も府中に引っ越そうかな。」
『カネ持ってるんだから、もうちょっといい場所に住みましょうよ。』
「いやー、もう目立ちたくないから。
何か良さげな物件あったら教えてよ。
キャッシュ一括で買うから。」
『りょーかい。』
マクドナルドが混んでいたので、中東発祥のチキン専門ファーストフード・アルべイクでファラフェルとフライドシュリンプを食べた。
ドリンクはペプシを頼む。
うーん、どこかの糞マズ飲料と違って都会の味がするよね。
橋本とは中東あるあるで盛り上がり、WhatsAppを交換して別れた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
取り敢えずドバイチョコレートが邪魔だったので熊本にワープして事務所で執務していた犬童にプレゼント。
「え!?
遠藤にじゃなくて?」
『あ、いや。
犬童社長の奥様がドバイ好きって仰ってたじゃないですか。』
「言いましたけど…
いいんですか?」
『4つも買わされたんです。』
「じゃあ遠藤にも恵んでやって下さい。」
『あ、はい。』
結局、遠藤が住まされてるマンション(寮)に犬童と訪れてチョコを渡す。
想定外に無邪気に喜ばれたので驚く。
この女、人間的な感情があったのか!?
手元の残りは2つか。
では沼袋にも渡さなければ公平性に欠けるということで、吉原に飛ぶ。
沼袋が産婦人科に行っていたので、店長にチョコを託して飛ぶ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
よし。
買わされたチョコが4つ。
犬童と遠藤と沼袋に渡したのだから、当然最後の1つはエヴァに贈るべきだろう。
地球の物を持ち込むと怒られるのだが、まあ菓子なら大丈夫だろう。
ついでに村上翁の顔でも見ておくか、と思い新宿に飛ぶ。
何気なく手を振りながらショップに入ると…
「プレゼンがあります!」
『!?』
今日は村上翁の姿はなく、代わりにカウンターに座っていたのは…
チャコちゃんだった。
「プレゼンがあります!」
『あ、チャコちゃんさん…
ども。』
「プレゼンの本編をさせて下さい!」
『えっと、これから別件がありまして…
ちょっとビジネスが忙しいんですよ。』
「彼女さんでしょ!」
『え?何で?』
「普段おカネ儲けばかりしている飛田クンにとってビジネスは日常。
故に本当に仕事をしていたら、わざわざ【ビジネス】なんて単語は使わない。
一瞬私の顔色を見ながらそう言ったということは、彼女さんね。」
『あ、はい。
もう俺の負けでいいです。』
「待って!
勝負は私のプレゼンを聞いてから判定して!」
『え?
今から?』
「いえ。
相応しい場所に移動しましょ。」
『えっと店は?』
「臨時閉店するわ。
あ、客が入ろうとしている!
飛田クン! ブロックして!」
『あ、はい。』
「あのー、金を売りに来たんですけど。」
『あ、すみません。
今から臨時閉店らしくて…』
「えー、わざわざ甲府から来たのに…」
『あ、それはそれは。』
「せめて鑑定だけでもと思って…
親父の葬式の後に出て来て…
こっそりカネに換えたいんですよ。
姉夫婦には内緒で!
相続税重いからキャッシュ必要だし…
ほら、私長男だから。
でも刻印が英語だから分からなくて…」
『ああ、南アフリカのランド・リファイナリーですね。
10オンスバーですから、283.5グラム弱。』
「流石プロですねー。
見ただけで分かるんですね。」
『じゃ、閉店するんで。』
「あ!
買取!!」
『え?
他にもいっぱい店ありますし。』
「キミがいい!!
他の店はこんなにスラスラ出て来ない。」
『あ、はあ。
チャコちゃんさん。
買取は?』
「駄目よ。
専務が殆どの現金持って行ったし。
私はただの店番。」
『みたいです。
じゃ、そういうことで。』
「いやいや、ちょっと急いでて!」
『申し訳ないですけど、手元にドルしかないんですよ。
ほら。』
「あ、いや。
ドル札なら何とかなるから。
…身元確認とか必要?」
『申し訳ないですけど、俺は買取価格厳しいですよ?
いつもプロとしか取引してないんで。
もし身元を伏せたいなら、グラム70$でなら個人的に買ってあげます。
あくまで店とは関係のないトレードね。
やめた方がいいですよ、色々回れば78$から79$で売れますから。』
「いや、キミがいい!」
『…じゃあチャコちゃんさん電卓貸して下さい。』
「はいアナタ♪」
『10オンスは283.5グラム。
面倒なんで284で計算します。
つまり284グラム×70$=19880$
切り上げサービスで2万$
現在のレートが1ドル=145円なので…
2万×145で290万円分の価値です。』
「あ、ああ。
キミ若いのに凄いね。」
『門前の小僧ですよ。
じゃ、全て100$札で200枚。
計2万$。
ちゃんと数えて下さいね。』
「ちょっと待って!!
この金が本物とか偽物とか!!
鑑定しなくていいの?」
『あ、いえ。
いつも見てるので。
明らかに1オンスの.9999純金です。
はい、もうシャッター閉めたいので早くお札を数えて下さい。
嫌なら取引中止でも構いませんよ。』
「え? ちょ!?
え? ちょ!?」
別れ際にオッサンに無理矢理名刺を渡される。
どうやら他にも貴金属の相談に乗って欲しいらしい。
おいおい、こっちは閉店だって言ってるだろうが。
常識のないオッサンだな。
「ごめんねー、飛田クン。
仕事手伝わせちゃって。」
『あ、いえ。』
「こっちは閉店って言ってるのに、非常識な人って嫌だよね。」
『あ、いえ。
相続絡むとどこも大変なので…』
「じゃあ、プレゼン会場行こ♪」
『えっと常識とは?』
「証明したいの!
私が飛田クンのパートナーとして相応しいってね!」
「いやー、もう村上さんが実質的なパートナーですからね。
税理士も紹介して貰ったし。」
「村上枠をもう一声!」
『いやあ、流石に御一族から2人も出して頂くのは…
他のファミリーさんとのバランスもありますからねぇ。』
そんな下らないやり取りをしながら、チャコちゃんは俺を新宿駅のエレベーターに乗せる。
「下に参りまーす♪」
『今より下があるのかなー、と。』
「何と!
JR新宿駅の地下には駐車場が3層あります。」
『そりゃあまあ、天下の新宿駅だから駐車場くらいはあるでしょ。』
「ところがご存じの通り、新宿駅付近は車の運転が非常に困難です。」
『そりゃあ世界一乗り換え客の多い駅ですからね。
俺ならこの辺は車で走りたくないなぁ。』
「はい、なので。
規模の割に駐車台数が極端に少ないです。
特にこの地下6階駐車場は!」
『あー、全然クルマが止まってませんねぇ。』
「はい、都議会でも問題視されています。」
『税金の浪費は良くないなー。』
「なので!
私が有効活用してあげます!」
『え?
それは論点が…』
「それではただいまよりッ!!」
『(ビクッ)』
「須藤千夜の花嫁プレゼンを始めますッ!」
『え?』
「はくしゅー♪」
『え?え?』
「拍手ッ!」
『え?え?え? (パチパチパチ)』
「ご賛同ありがとうございます♥
それでは早速、参りますッ!!
風魔法、レベル3ッ!!」
『あの、さっきから何を…』
俺が思わず問おうとした瞬間だった。
突如、駐車場全体に突風が吹き込む。
『うわ!?』
どれくらいの風かと言うと、到底立ってられないので地面を必死に掴もうとしてしまう程。
伊勢湾台風とかハリケーン・カトリーナとかそんなの。
「須藤流奥義ッ!!
巣鴨エアリアル碧血ゼロGダーイブッ!!」
『え?え?え?え?』
パニックになる俺の頭上でチャコちゃんが自由自在に飛び回っている。
前から薄々アレな女だと思ったが、この時点でサイババとかラスプーチンとか、そういうトンデモ枠に入ってしまう。
「見てッ! 飛田クン!
キミの為に頑張って修行したんだよ!
これで私がパートナーに相応しいって認めてくれるよね!
漫画とかアニメでも特殊能力持った子がヒロインに選ばれるじゃない!
男の子って、こういうのを求めてるんでしょ!」
…あ、いや。
どちらかと言うと、男は家庭的で出過ぎない女を求めてるんじゃないかな。
知らんけど。
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