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【500万PV】織田勘十郎異伝〜自重しなかった結果、別家を立てて生き残ります。〜  作者: 八凪 柳一
第二章 三河侵攻

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別視点 他国の者たちの思惑

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

楽しんでいただけると幸いです。


また、いつも誤字報告をしてくださる皆様、とても助かっております。自身でも確認はしておりますが、また間違うこともあるかと思います。その時はよろしくお願い致します。(ただし、誤字報告だけで、お願いします。)


なお、送り仮名は、どちらでも良い場合は、分かりやすくする為、多めになっている事がありますが、誤字では無い事もあります。誤字の場合は修正し、誤字じゃない場合は、ルビで対応しようと思います。

〜義元side〜


 尾張勢による三河切取りが終わると、今まであんなに激しかった伊勢との小競り合いが収まったわい。それでも、まだわだかまりというかしこりが残っておる。どうやら、嵌められていたらしいの。口惜しや。承菊師匠でも抑えきれんかった謀略のようだし、どうしようもないというのは分かっておるが、こちらより先に三河を切取るとは、誠に度し難しい。奴輩やつばらどもの大義名分としている遠江侵攻の際には、捻り潰してくれるわ。承菊師匠が来たようだ。今後の方針を決めるか。


「師よ、どうやって三河を切り取ろうぞ?」

「大義名分はありまするが、今は弱いかと。それより、松平次郎三郎の処遇次第でござろう。生き残り、こちらに流れてさえ来れば、松平家復興の為と大きな声で三河に入れまするが、相手は我々を翻弄した熱田明神です。五歳児と侮っては足下をすくわれまする。しばし、策を弄さねば。」

「可能か?」

「松平次郎三郎が流れてきたとしても調略次第かと。そもそも、熱田明神は弾正忠家の次男。次代がうつけならば、やりようはあるはず。しかしあのような広域的な策謀を用いられる能力も侮れませぬ。」

「そうよの。今回は完全にしてやられたからの。どのくらいかかる?」

「申し訳ござらん。まずは松平次郎三郎次第。来なければ、さ、二年。来れば来年の秋頃には。」


 来なければ三年と言いかけて、矜恃きょうじから二年と言い直すほどか。それまでに三河を誰がどう治めるかよ。順当に行けば、庶長子の五郎三郎であろうが、城代にはなれず、かの熱田明神が城代に収まったと聞く。城に入り次第、嘘か真か分からぬ大改築。今川方として東三河で戦った者たちが怖気おじけ付いて、戦に駆り出せんほどよ。藤太郎のためにも本貫地の上ノ郷は取り返してやりたいが、あの様子では本貫地よりも命を取ったと言って良い怖気ようだ。無理かの。せめて遠江に配置して、気を持ち直すのを待つしかないか。飯尾をどこかに動かして、鵜殿を曳馬辺りに配置して、本貫地を取り戻す気持ちを持たさねば難しいか。ええい、妹の婿ならば、今川一門の気概を持ってもらいたいものだが、どうしようもないか。はぁ、困ったものよ。


〜利政side〜


 もうなのか?!三河が落ちたと?!儂はこれから国取りの仕上げとして頼満を謀殺しようとしている時にぃ!頼満を謀殺すれば、頼芸との全面対立が始まるだろう。朝倉の照葉宗滴だけでもかなりキツいのに、勢いのある織田弾正忠家をも相手にするには無理じゃぞ。ぐぬぬ。うつけと噂の嫡子に末娘の蝶を当てがうか。うつけ殿は女子おなご。蝶が汚される事はない。打診してみるのも良い。うむ。そうしよう。まだ、うつけも七つだ。即座に手放すわけではない。婿に考えていた明智の麒麟児には悪いが、後々のことを考えれば、それが良さそうだ。


〜利尚side〜


 ほほぉ。流石は坊丸殿、もう三河を落としたか。しかもうちの親父殿と違い、ほぼ血を見ない謀略とか。同じ謀略でも清廉さすら感じられるわ。初めて会ってからもう二年か。あの時の三歳児も凄かったが、今の五歳児もすごいのぉ。名ばかり嫡男の儂などより、よっぽど、主らしいわ。どうしようかの。どうせ親父の嫡子は生まれた事だし、出奔して土佐守様に本格的に弟子入りしようかの。親父も清々するであろう。うむ。それが良い。儂も剣豪となって坊丸殿を支えようぞ。


〜千代松丸side〜


 弟弟子がやりおった!流石は儂の弟弟子よ!御史(弾正忠)殿は三河守を取りたがっていると聞いていたが、まさかこのためとは!弟弟子のためにも我が家からも後押しをせねば。父は参議よ。なんとかなるであろう。しかし、惜しいの。儂が嫡流でなければ、土佐守様の側で弟弟子を見守るのに。実弟も官位を頂いたのだし、木造家なぞに入れず、儂の代わりに継げば良いのではないか?父上に打診してみよう。


〜定頼side〜


 ほぉ。織田霜台(弾正台)の息子がのぉ。これは長尾虎千代なるむすめっ子を弟和田備前守高盛の養女なぞにせず、儂の養女にした方が良かったか?いや、一応、あれの母は兄の養女、妻も弟の養女なら、身内と言っても良いのではないか?織田霜台(そうたい)あえて(・・・)息子の為に三河守を取りたがっておるし、朝廷に推薦を出した方が良いか。近衞様に遣いを出すとしよう。さて、今後が楽しみよ。


〜信虎side〜


 ぐぬぬ。尾張勢が、あんなにも早く三河を落とすとは、婿殿は何を伊勢とじゃれあっておるのじゃ。婿殿が伊勢など無視して三河に本隊を送れておればこんなに早い三河陥落はなかったのではないか?しかし、織田の小倅は五歳児と聞く。うちの馬鹿息子と取り替えられんかの。次郎は良いが太郎がの。そうだ。太郎は廃嫡じゃ。誰かある。誰か!誰もおらんのか?なんじゃ太郎、お前は呼んでおらん。駿河、備前、兵部どうした怖い顔をして、太郎をつまみ出せ。何?!何故、儂を取り押さえる。儂は主君じゃ、手打ちにしてくれる。あ、次郎、儂を助けよ。何故、顔を逸らす。何故じゃ!何故じゃー!!

北畠具教と六角定頼で、弾正の唐名変えているのは、あえてそうしてます。誤字ではありません。また、六角定頼sideで、霜台のルビも変えているのもあえてです。


斉藤道三には、吉法師が女子だとバレているのが、分かります。ここが、対外的にバレているところもあると言う初出にしたいと思います。

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