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百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第3部一章「百合葉たちの繰り返す春」
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第02話「二年生、新たな始まり」

 二年生になった放課後。僕らの写真部部室。ホワイトボードには、新学期! と仄香が書き終える。



「というワケで新学期じゃーい!」



「ジャーイ……!」



 仄香が盛り上げて、譲羽が乗る。ダカダカ叩く仄香と、エアピアノをしてヘドバンする譲羽。僕と咲姫と蘭子はその様子を見守る。



「新学期!? という事は!? 今までのノリじゃ面白くない! 面白くないよね!? キョーガクの新展開欲しいよねっ!?」



「そんなそんな焦らなくても、僕はみんなと一緒なら、どこでも楽しいけどなぁ」



「そういう口説き文句を聞きたいんじゃないよぉー! まっ、ゆーちゃんの声と顔面は好きだから、そういうのもウェルカムだけどねー」



「顔面って……」



 やはり、僕は性格よりも顔と声で選ばれているようだった。性格的にもイケメン女子を目指したいのに。



「そして、今回のジューダイ発表! このお話はぁ! 漫画的なメタネタが解禁されました! いぇい!」



「えっ、な、なんだって!?」



「ゆーちゃん、突然に難聴にならないでよー! あたしたちは漫画のメタネタになるの!」



「いや、全部が全部メタネタにはならないと思うよ……というか難聴じゃなくてさ。ビックリしたよ」



 すごい方向転換だ。確かに驚愕の新展開と言っていい。下手したら読者が一気に離れるなと思った。



「そして! あたしたちは今年で二年生って事になるけど! でも、作者の気分で季節を繰り返す! 完全に日常系のパターンになりました! サ○エさん時空! いぇい!」



「サザエモん時空ぅ~?」



「咲姫、混ざってる混ざってる」



 未来からロボットが来る大家族の話になるのかな?



 確かに、サ○エさんもドラ○もんでも、季節を繰り返すけどね。



「日常系マンガにありがちな展開……最高……。これで明日ミサイルが降っても、明後日には元通り……。なんでもデキル!」



「それならば、こんな小説よりギャグ漫画で書けば良かったんじゃないか?」



「作者、絵は描けなくはないけど、漫画描くのめっちゃめんどくさがるからね」



 蘭子のツッコミに対して、僕が作者の代弁者となる。完全にメタネタ漫画じゃんこれ……。めっちゃメタメタじゃんこれ……。



 サ○エさん時空を説明すると、時間という概念はあるけれど歳をとらないとか、一年を何回も繰り返したり、設定が多少違ってても気にしない、そういう大ざっぱな世界なんだそうだ。



 その上に僕らの世界は、他人の思考を読もうと思えば読み取れるし、いきなりミサイルが飛んできたりするし、春からいきなり冬に戻る事だってありえる。いや、いくら元通りとて、ミサイルが飛んできたら怖いな……。



 それに、ここほっかいど……ゲフンゲフン。日本のどこかの北の大地では、桜が咲いてきたなぁ~って思ったら雪が降ったりするから、春から冬は普通にあったりする。



「アタシ、そういうの……好キ! 設定練るのめんどいシ! みんなでわちゃわちゃやりたいシ!」



「ユズめんどいとか言わないの……小説書いてる設定でしょ君……」



 どうやら彼女は、設定をちまちま作り上げるタイプではないみたいだ。 



「ソウ、アタシたちの青春は今……解き放たれるので……アッタ……」



「ナレーションみたいだなぁ」



「いぇあっ! 解き放たれる、時に放たれ、鼻垂れボーイが放たれる!」



「鼻垂れるんかい……」



 譲羽の中二病ごっこに、仄香が謎ダジャレラップを返す。なんだかんだこの子たちのノリはピッタリだ。



「ともかく。この作品はゆる○りみたいに、季節を繰り返すんだな。無限に百合葉と季節イベントを繰り返せると思ったら楽しみだ」



「そうだね。それは僕も楽しみ。一つのイベントだと、やっぱり楽しみきれない事もあるからね」



「そうだ。だから、夏ごとに百合葉が、かろうじて大事な所が隠れてるようなマイクロビキニや股の食い込みがえげつないレオタードを着てくれる展開も有り得るわけだ」



「着ないよ!?」



 ちょっとしたコスプレグッズならギリギリ良いけどさぁ! 流石に恥ずかしすぎるわっ!



「それならぁ~? かなり過激な衣装もたくさん着てもらえるわねぇ。ちょっと楽しみかもぉ」



「ねぇ、それ元々やってない? 表に出てないだけで裏で既にやってない?」



「わたしと百合ちゃんが愛し合う姿をみんなにアピールしないのぉ?」



「それは完全にダメなやつだよ!」



 十八禁になっちゃうねそれ……。運営に怒られちゃうやつだね。そして僕らの世界が消えちゃうね。気を付けないとね。



 そこへ、バンッと仄香がホワイトボードを叩く。まとめに入るみたいだ。



「エッチなのは隠れてヤるとして! あたしはもっとイベントやりたいしバンドやりたいしお祭りしたいのだーっ!」



「そういえば僕ら、大学生編でバンドを本格的に始める話があるね。まあ、作者が全く書く気ないけど。案だけだけど」



「いやないんかーいっ! 大学生になりたーい!」



「季節を繰り返すんじゃなかったの?」



 そんな風に、僕らの新しい生活は始まったのであった。

今回ほどのメタネタはもうほぼ無いと思いますが、その時のテンションで面白いと思ったら使うかもしれません。


そういうば、イベント関係の話が前話とちょっと被ってしまいました。

気を付けます。が、そういうのはめんどいので修正せず、とにかく毎日書く事を目標に続けたいです。

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