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百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第3部一章「百合葉たちの繰り返す春」
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第01話「二年の新学期! 直前っ!」

 今は二年生が始まった新学期……。ではなく、その前のまだ春休み期間。みんなで集まりたいね~っと、写真部の部室に集まったのだった。



 相変わらず僕らの日常写真を撮り合うくらいしか活動してない、学祭ちょろっと展示をして部室を借りてるというズルい状態だ。



 そして、この物語の主人公、仄香ちゃんが、ホワイトボートをバンバン叩いてアピールする。ちがう、僕が主人公だったはずだ……。



「二年の新学期! 直前っ! 今年から新しい展開よっ!? こりゃあ色々と覚悟するしかないよねー! はっちゃけるぜー! ぶっちゃけるぜー!」



「ぶっちゃけはしないでしょ」



 仄香はかかとを付けたまま足先をバタつかせて床をドコドコ踏み鳴らす。うるさいのに妙に楽しいリズム感だ。去年バンドを始めた成果だろう。



 そんな風に、みんなでまた新しいこと始めるなら良いかもしれない。



 でも、今回派なんだか嫌な予感がしたり……。なんなんだこの悪寒は。



「悪寒がするオカン! なんちゃってぇ~」



「ふふ……っ。んっ? いま僕喋ったっけ?」



 僕が震えたから咲姫も同じ事を思ったのだろうか。



 そこへ、ふっと笑い蘭子が脚を組み替える。



「二年生……か。年齢も上がったことだし、よりいっそう百合葉とドスケベな事が出来るな……」



「一年生と二年生って年齢的に変わらなくない? まだまだ十八歳じゃないからね?」



「たかだか一歳の差だ。十八禁に向けて、多少のフライングは構わないだろう」



「それはアウトだなぁっ!」



 もし僕らの百合エッチパートが過激過ぎたら、実は最初っから十八歳以上でした~っとかいう展開になるかもしれないけどね。でも、個人的にはそういう性的な関係にはしたくない。いやもう半分なってるんだけど。裏で十八禁な展開は色々と起こってるんだけど。



「でも……。新しい展開という事は……。今まで出来なかった事が出来るかもシレナイ……。お花見、夏イベ、学祭、冬イベ。それを延々と、終わりなき渦の中に突入するノ……。うへへ……」



「割とやって来なかった?」



「……物足りナイ部分を補エル」



「なるほど。同じイベントでもそうだね」



 同じイベントの繰り返しでも、確かに新しい事はあるだろう。同じでも、まったく新しい展開でも楽しそうだ。



 でも、終わりは……ある。僕らの学校生活はやはり、高校の三年生で終わってしまうのだ。大学部に一緒に行っても、その生活はガラッと変わる。青春というページは、大きく書き換わる。



「でも百合葉ちゃん。前回、仄香ちゃんが言った……。アタシたちの青春は終わらない……と」



「これからだ~じゃなかった?」



 まあ似たようなモノかもしれない。でも、どこかで終わってしまうという僕の心を先読みされた気持ちだなぁ。なんだか変な感じ。



 しかし、その嫌な予感は、僕らの新学期が始まって、まさしく的中するのだった。

新しいタイトルにするとか、そもそも、こうダラダラと毎日書いてて、何か意味があるんだろうかとか、色々考えた結果、

また新しい章として続ける事になりました。


二年部も、よろしくお願いします。

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