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百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第2部三章「百合葉と美少女たちの冬」
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第50話「スキー学習最後の温泉」

 温泉にゆっくり浸かる。体の疲れにぐっと染み渡るようだ。

 

 僕は温泉の縁の岩場に後頭部と両腕を乗せて、ぐわっと脚を伸ばす。



「あーっ! 疲れたー!」



「やぁーん! ゆーちゃんのおっぱい丸見えー」



「もうそんなん気にしてられないよ。あー疲れた疲れたー」



「気にしない? じゃあ乳首ちねっていい?」



「それはダメ」



 見られて気にしないのとは別じゃんそれ。もう彼女らとの付き合いも一年になりつつあるから、見られて恥ずかしいという感情も薄れてきた。いや、僕が性的な関係を持ちすぎて慣れてしまったのだろうか。なんかヤだな……。



「それでどうだったん? センセーに怒られてさー」



「うちの生徒しか居なかったし、報告したのも別の先生だったから、お咎めは無しだってさ」



「はー。良かったー。ハンセー文とかなったらどーしよーかと思ったよー」



「うちの学校に反省文なんてないでしょ……」



「えっ? ハンセー文ってホントにあるの? 都市伝説だと思ったー。悪い事をした生徒は、一日中部屋に閉じ込められて、課題と反省文を書き終えないと出してもらえないっていう怖い話ー」



「怖い話なのに普通にリアルだなぁ……。公立高校とかだと反省文はあるみたいだね」



 中学生の時は、噂には聞いたことがある。しかしこの学校ではなさそうなのだった。もしや、お金持ち校や私立校だと無い文化なのだろうか。



 そこに蘭子が、思い付いたと言わんばかりに片手の拳をもう片方の手のひらで、ポンッと叩く。かわいい。



「なるほど。これは百合葉の反省が必要というワケだな。教室に閉じ込めて、いけない子には罰を与えよう」



「仄香の案だし、勝ったのは蘭子なのに……」



「でも、百合葉が話に乗らなければ、多分みんなやらなかっただろう。つまり百合葉が悪い。夕方の教室でお仕置きタイムだな。熱くないロウソクでも用意しないと」



「んな横暴な……しかもSM……」



 それ蘭子が僕にお仕置きしたいだけじゃん。嫌な展開しか見えないよ。というか半分なってるよ。



「ダメですぅ~。百合ちゃんにそんないかがわしいプレイはさせないですぅ~」



「そ、そうだよね。蘭子ったら妄想激しいよね」



 そこに咲姫が助け船。そうだ、横暴な蘭子に何か言って欲しい。



「百合ちゃんには飲ませる媚薬から塗る媚薬まで使って、それでじっくりとお仕置きするんだからぁ~」



「うん、それ何も変わってなくない? ってか余計にいかがわしいわ」



 燃えてる船から泥船に移った気分だよ。ってかどっちも縛られてる気がするよ。



「えぇ~。百合ちゃんはわたしと蘭ちゃんどっちに攻められたいのよぉ~」



「どっちもヤだよ……なんでそんな過激なの……」



 いくら性行為が嫌いな僕とて、過激じゃなければもう少し受け入れてもいいかなと思うのに。この子たちの攻めっぷりはちと激しすぎるのだった。



 そこに、仄香がバシャバシャと湯船を叩きアピール。



「もうめんどいからみんなで順番にお仕置きすればよくなーい? 1対1とはまた違って楽しめる思うよー」



「みんな仲良しなら……幸せ……。そして、百合葉ちゃんには……いっぱいさせたいコスプレが……ある……ウヘヘ……」



「待って? なんで僕一人だけがお仕置きされる話になってるの? めっちゃおかしくない?」



「とりあえず今晩はどうするかー! じっくり脱がせてくー?」



「仄香ちゃん分かってない……。プレイはスキーウェアーの一択……あのワシャワシャした布が擦れる感じがまた最高……」



「な、なるほどそれは盲点……! ゆずりんマニアックだなぁー!」



「どんなプレイもしないよ!」



 と、話だけで百合百合というかレズレズ盛り上がり、僕らの宿泊研修の夜は終わるのであった。

スキー編終わりです!


今さら注意点。私はスキーの技術は最下位クラスですし、滑る時どんなコースだったか全然覚えてないのですが、


スキーの技術やコースと違ってても、フィクションという事でお楽しみいただけたならと思います。

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