表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第2部三章「百合葉と美少女たちの冬」
432/493

第42話「雪山のホテル」

 バスを降りて、その白さに目を奪われる。この奪われるというのは、物理的に視界が奪われるような感じ。真っ白過ぎて眩しいのだ。雪国の冬の晴れた日あるあるだけど、ここまで雪一色だと眩しさが段違いだ。



 でも、青空に真っ白のゲレンデ。確かに、心を奪われる意味でも間違ってない。



 僕らは、目の前にスキーリフトと雪の斜面を抱えた、雪山のホテルに着いたのだった。



 ホテルから出たらすぐにスキーが出来る。そんな場所。対して歩かなくてもリフトに乗れるのがすごく便利。スキー板でパタパタ滑るのめっちゃダルいからね。下手ではないけど、やっぱりすぐに滑れる道に行きたい。



 やがて、目が慣れていき、その圧倒的な景色をより深く見渡せるようになった。



「ああすごく良い天気。綺麗な景色だね」



「そうねぇ……。うっとりしちゃう」



 そんな咲姫の顔を見る。綺麗な瞳に青空と雪景色が映っている。



「でも、咲姫の方がもっと綺麗だね……僕の心が溶かされてしまいそう」



「んもうっ。百合ちゃんったら」



 なんて、口説いてたら、蘭子がわざとらしく三回咳払いする。



「百合葉、今夜はこのゲレンデを溶かし尽くすくらいに愛し合おうな?」



「なんなの? 咲姫が居るのにおっぱじめるの? そんなつもりないよ?」



「んっ? 咲姫って誰だ? 私たちは二人部屋だよな?」



「ちがいますぅ~。百合ちゃんはわたしとの二人部屋ですぅ~。アナタこそ何者なのぉ~?」



「私は百合葉の恋人で将来を約束したパートナーだ。君は一人寂しい失恋旅行で来た観光客かな? よろしく。邪魔をしないでくれ」



「百合ちゃんたいへ~んっ。蘭ちゃんったら記憶喪失になっちゃったみたいなのぉ。先生に言って病院に連れて行ってもらいましょ? そしたら二人部屋よねぇ~。夜通しで衣服を脱ぎたくなるくらいの熱いキスをしましょ?」



「ゲレンデを溶かす事も出来ないだなんて、まるでマッチ棒の先みたいな小さな愛だな」



「あら、わたしたちの間だけ燃え盛っていれば良いのよ? 蘭ちゃんはその妄想力を生かして、一人で雪山を溶かして回ったら? 明日には春が来る事を期待してるわぁ~」



 なんて、嫌み口撃の嵐。よくこんなに嫌みを言えるもんだと、ちょっと尊敬する。



「まあまあ二人とも。僕は二人と一緒の部屋でとても嬉しいよ。普通に三人で楽しもうよ」



「わたしは二人切りが良かったなぁ~。特に蘭ちゃんと一緒とかぁ~?」



「なんだ? じゃあ二人で出来ないような過激な3Pをお見舞いしてやろう。それで咲姫を果てさせた後に、百合葉を存分に抱いてやる」



「誰が抱かせてやるもんですか。蘭ちゃんにはしばらくトイレを貸してあげるから、そこで満足しててねぇ?」



「じゃあ私はトイレで百合葉とイケないプレイでもするか。良かったな咲姫。三人部屋を一人で贅沢に使えるぞ? ソロプレイはバッチリだな」



「大女じゃトイレに二人も入れないんじゃない? 無駄に成長し過ぎちゃうなんて哀れねぇ~」



「百合葉に揉ませる胸すらないド貧乳女に言われたくはないが、まな板は料理には役立ちそうだな。女体盛りくらいには役立ててやる」



「まな板じゃ無いから出来ないわよ残念でした~。それならわたしは百合ちゃんと大女のプリンを頂こうかしらねぇ~。イチゴにホイップにチョコソース~。楽しみねぇ百合ちゃん」



「僕は性的な事はなんにもしないよ……。普通にお喋りして楽しもうよ……」



 咲姫も大概だけど、蘭子もなかなかの言い草だった。でも、僕を愛するあまりと考えたら、やっぱりこの喧嘩ップルも仲良しに思える。



 ってか最終的に3Pになってるよ咲姫ちゃん?



 たださ……ホテル前で下ネタ連打はやめてっ!

今回のスキー旅行編ですが、実は予定だけあって内容はなんにも決まっていませんでした。


みんなで滑ってるシーンがあるくらい……それも全然イメージ沸いてない……。


でも、書き始めたら案外書けるモノで、私の大好きな咲姫ちゃんと蘭子ちゃんの口げんか(オイ)も書けて満足ですっ。


次回分は決まってはいるけど、それ以降はどうなるかなー。


無事に書けると良いですねっ(他人事)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ