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百合ハーレムの作り方  作者: 乃麻カヲル
第2部三章「百合葉と美少女たちの冬」
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第17話「オリジナル曲を作りたい」

 それは、冬休みのある日の事だった。僕は仄香からの着信に出る。だいたい、彼女が何か思い立った時だ。



「お、オリジナル曲?」



『そう! オリジナル曲作りたいの! 思い付いたから、ゆーちゃんにデモデモ音源だけでもでも作ってもらえないかなーって!』



「でもでもって言い訳かい……っ。デモ音源……というか、それ以上の物は作れないけどね」



 デモ音源というのを、メンバーに渡す仮音源というならその通り。しかし、僕はそれをオンライン上にアップ出来るほどの完成形にする技量を持っていない。というか、ベタ打ちだけで満足してしまう、デモ音源が完成形だったりする。



 なにごとも、初心者レベルならちょっとコツを覚えて時間さえ掛ければ大体できるけど、それ以上を目指すとグッとのめり込まないと難しいのだ。



 美少女にモテる自分を作るためには、あれやこれやと時間を掛けていられない。どれを大事にするかなのだ。



『んーまー。それでもなんとかなるでしょー? あたしがサビ歌った録音と歌詞のメモ送るから作ってよー』



「簡単に言ってくれるね……」



 そういうのは初めてだけれど、でも、みんなと初めてのオリジナル曲……と考えたら、それも良いかもしれない。



「でも確かに……やってみたいかも。それで? どんな感じなの?」



『いぇー! そうこなくっちゃ! ハンバーグが食べたい歌なのー!』



「何その教育番組は……」



 キッズ向けじゃないの? 僕ら、朝の番組に出ちゃうバンドなの? 斬新だなぁ。



『ちゃうのよチャウチャウ! ドコドコしてるの!』



「ハンバーグなのに……」



 コネコネではなくドコドコ……。ハンバーグが食べたい曲……まったくイメージが付かなかった。童謡メタルって感じなのだろか。



『とりあえずさー。送っとくから、それ見といてよー。その後にまた話しあいたーい』



「分かったよ。イメージ固めとく」



 だなんて、突然、僕らのオリジナル曲を作ることになったのだった。

短い話をざっくり書きました笑

更新休むとは……(?)


曲のイメージは一曲通して出来上がり。だいたい打ち込み終わったので、あとは違和感のある所の修正と歌詞……。これが案外大変。


うーん、でき上がると良いですねっ(ひとごと)

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