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JK無双 終わる世界の救い方   作者: 蒼蟲夕也
フェイズ3「つよくてニューゲーム」
216/433

その210 ”フェイズ3”追加情報

 ここでさらなる解説・補足タイム。


 恋河内百花さんは、《時空系魔法Ⅹ》とかいう術を使うことで”人生のやり直し”を経験してきた方だそうで。

 彼女が麻田さんを始めとする雅ヶ丘高校のコミュニティの人々に語った”フェイズ3”で起こる出来事は、大まかに言うと以下のもの。


・強力な”敵性生命体”の活性化。

・各地に散らばっている”ゾンビ”が都心へ集結する。

・”潜伏”状態の”ゾンビ”の再活性化。

・あとはいくつかの新規”ジョブ”、スキル、実績など解放される。

・他にも細々と。ただ、特筆すべきことはそれくらい。


 麻田さん、せっかく綺麗に整えた髪をもしゃもしゃにして、


「……それで、夜久さんが聞いた”フェイズ3”のアナウンスをまとめますと、――」



・強力な”敵性生命体”の活性化。

・各地に散らばっている”ゾンビ”が都心へ集結する。

・”潜伏”状態の”ゾンビ”の再活性化。

・”ゾンビ”は今後、”無限湧き”となる。


・”魔力制御”に関する詳細なチュートリアル。

・新しい”スキル”を習得する方法に関するチュートリアル。


・全てのプレイヤーは、実績“フェイズ2終了”を獲得する。

・全てのプレイヤーに”クエスト”が提示される。

・”クエスト”が提示されるタイミングは今後一ヶ月間のうちランダムなタイミング。



「……で、間違いないですね?」

「ああ」

「ぜんぜん違うじゃん……」


 麻田さんはまず呟き、今度は大空に向かって、


「ぜんぜん違うじゃん、ももかさんの嘘つきーッ!!!!」


 と叫びます。


「つってもその百花さんとやら、前の”終末”とは少しずつ違っている、とも言ってたんでしょう?」

「ええ、まあ……」

「だったらこれも、誤差の範囲なのかもしれません」

「誤差ってレベルでしょうか? ……百花さん、やっぱり秘密の多い女……」


 うーん。

 そこで始めて、記憶喪失の自分が恨めしくなっています。

 もしその百花さんについて何か覚えていたら、この一件の情報、さらに詳しく思い出せたかも知れないのに。


「まあまあ! めんどくせえことゴチャゴチャ考えてたってしゃーないじゃねえか。人間、いい加減なものさ。案外ふつうに話し忘れただけかもしれない」

「話し忘れって、――それで人の生き死にを左右されちゃあ、……」

「俺には医者の友人がいるが、現場じゃそういうウッカリミスがわりとあるって話だぜ。知性と才覚が保障されたお偉い先生にも、誤りはある」

「ウウム……」


 麻田さんは少し納得できないようでしたが、やがて諦めたように嘆息して、装甲車に乗り込みます。


「……って、あれ? 麻田さんも来るんですか?」

「え、あ、はい。同行したらまずいですか?」

「いえ、まずくはありませんが……」

「秋葉原に父がいるんです。今のうちに合流しておこうって」


 なるほど。じゃあ途中下車の予定ですか。


「では、――旅のお供は結局、何人?」

「私、センパイ、凛音さん、綴里さんに、運転手の孝史さん、バイク移動ですけど夜久さん。だから……全員で六人でしょうか」

「おっけー」


 大きめのバス一台で五人移動というのは少々贅沢な気がしますが、出かける時は要救助者が現れた時のため、「物資は多め、人員少なめ」で動くのが基本のようです。


「じゃ、とりあえず、正門を塞いでるって言う邪魔な”ゾンビ”から始末していきましょっか」

「よし」


 私たちは、足早に歩く夜久さんに付き従って、一昨日の夜はライブ会場にもなっていた、鉄の要塞がある辺りに辿り着きます。

 すると、――まあ。

 ここまで聞こえてくる、


『おお、おおおお、おおおぉ…………』


 という、どこか哀しげな声。

 そこで、ちょっと足が止まりそうになります。

 麻田さんがこっそり手を引いてくれなかったら、その場に立ち尽くしていたかも知れません。

 雑に溶接された鉄ばしごを昇って壁の上に出ると、……まあ、いるわいるわ。


 蜘蛛の糸に群がる罪人の如く手を伸ばす、死者の群れ。


 彼らが生きていないことは明白でした。

 だってみんなそれぞれ、身体のどこかに明らかな致命傷があるんですもの。

 普通ならお腹に内蔵されてるはずの内臓(鉄板爆笑ギャグ)とか、メッチャびろーんしてるんですもの。


「う、ウワーッ。1/1D8でsanチェックお願いします!」

「……なんだ。おしっこちびるところが見られると思ったのに、案外余裕があるじゃないか」


 からかうような凛音さんの言葉に、私は苦笑します。

 まあ、事前に情報仕入れてきたので多少はね。


「ええと、こういう場合、どうやって片付けます?」

「うーんと。じゃ、……あんたにやってもらおっか」

「私?」

「そうそう。さくっとチュートリアルだよ。……奴らに向けて、なんか強い魔法をぶっぱ。そんで済む」

「はあ……」


 あの中に飛び込んでいく、とかそういうことじゃないなら。


 私は、事前に調べておいた現在覚えている魔法と、その性能をメモしたノートをチェック。

 んで、こう言ってみます。


 火系の五番。


「――ええと。《火柱》」


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