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ミイの機能停止
「ミイ様がツンデレになればいいって言ったんでやってみました!」
ツンデレかぁー。
この先輩ならヤンデレになっても可笑しくないな。
まあ、無いと思うけど。
「一応心配だからどんな行動をとったか教えて」
「はい。瑠宇ちゃんが私の事嫌いじゃないと言ったので『な、何よ! あんたなんて!』って言って窓から付き落としました」
さらっと言ってるが突っ込みどころが多すぎるッ!
それにミイが機能停止して目に光が宿っていない。
目撃していたっぽい神埼先生と紫亜は平気そうだった。
なぜか知元は笑いを堪えていた。
「ミイ様!? どうしたのぉ!」
ドラマみたいに泣き崩れる動作をする瑠姫先輩。
だが、涙なんか流れていない。
「ちなみに先輩は演劇部エース……でもいつか追い抜く」
「今はそんな宣言しているより瑠姫先輩の突っ込むべき所に突っ込むべきだと思わないの!?」
紫亜はえ? 何で? みたいな顔をしていた。
ほんとこの学校の人は面白いなー。




