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6話 〜赤紙篇〜 4 涙 呉越同舟
キィーン…
耳鳴りのような音
爆発の影響で何かが燃えている音と煙
デキルエル
「…凡人が何故至高の存在のワタクシを…好いてもないワタクシを何故庇ったのです?」
レイ
「うるせえ!知るか!…きっと脊椎反射かなんかだろ!…ったく…怪我…ねえか?」
デキルエル
「…何故泣いているのです…?」
レイ
「…煙が沁みてんだ…泣いてなんかねぇ…」
ポタッ…
ポタッ…
デキルエルは顔を拭う
デキルエル
「…血が…」
バタッ…
レイは力尽き倒れる
チリリン…
ピンクの鈴が転がる
———
続く
———




