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ドラゴンになってものんびり過ごしたい~動物達と気ままにスローライフ~  作者: かいものトカゲ
三章 ビジネスショッピング
58/357

58.家の中を快適にしてみました

 巨木の中は少しジメッとしていて、薄暗い。

 でも広さには余裕があるから、くつろぐにはもってこいだな。


 それに家として買っているからか、地面は平らになっているし、安定している。

 リスの住処はちょっと段差があったりしていたから、それに比べるとだいぶ過ごしやすいのかもしれない。



「ふむ……なかなか良いではないか。地面が平らで安定しておるし、くつろぐにはもってこいじゃな」

「ああ、そうだな。後は少しばかりの明かりと、後は除湿があれば良いだろう」

「除湿? 何じゃそれは?」



 なるほど。

 もしかしてキュビカ達にとっては、湿気をとるという概念がないのかもしれないな。

 であれば、実際にやってみせるしかないか。



「実際にやってみせるからちょっと待っててくれ」



 俺はそう言うと女神ショッピングを起動させた。

 もちろん指定するものはこれだ。



@@@@@@@@ 


 どの湿気を取る技や物をお買い求めですか?

 残り所持金 2206126B


おすすめ順 72件中5件表示


 エアーコンディション  5000000B

 空気清浄機         10000B

 湿気取り組み立てセット     300B

 湿気取りグッズ         500B

 木炭             1000B


@@@@@@@@



 空気を調整する魔法のようなものなんてあるのか。

 高くて到底買えそうにないけど。

 資金に余裕が出来たら買うといいかもしれないな。


 空気清浄機は前の世界ではよく使っていたな。

 でも今の俺には電気を供給するコンセントなんてないし、買っても使えない。


 木炭も良さそうだが、それよりも湿気取り組み立てセットが気になるんだよな。

 湿気取りグッズと名称が似ているが、それよりもだいぶ安い。

 組み立てる手間がある分安いのかな?

 そもそも湿気取りで何かを組み立てるってどうするんだろう?

 ちょっと興味深いし、買ってみるか。



@@@@@@@@


 以下の物を購入しました。

 残り所持金 2205826B


 湿気取り組み立てセット     300B


@@@@@@@@



 その画面が表示されると、俺の目の前には鉢、重曹と書かれた袋、緑色の薄い布、リボンみたいなものが現れた。


 ……重曹?

 重曹って確か汚れを落とす時に使う物じゃなかったか?

 何で湿気取りに重曹が?


 そう疑問に思っていると少し時間をおいて一切れの紙みたいなものがひらひらと落ちてきた。


 それを見てみると、どうやら湿気取りグッズを作るためのセッティング方法が書かれていた。

 といっても、鉢に重曹を入れ、鉢に布を被せてリボンで布をギュッと結ぶだけでいいみたいだが。


 それで本当に湿気が取れるのかよく分からないが、とりあえず試してみる事に。

 もしダメだったら他の物を買えばいい話だしな。



「エンラ、これは何なのじゃ?」

「これはこのジメジメした湿気を取るものなんだ。置いておくだけでこの空間を快適にしてくれるらしい」

「なるほどな。なかなか小洒落ていていいものじゃ。人間もこのような小物を住処に置いていたのを思い出すわい」

「キュビカさん、人間の家に入った事があったのか?」

「まあわらわは長年生きておるからな。それ位の経験はしておるわい」



 ふーん、そうなのか。

 というか、この世界にもやっぱり人間はいるんだな。

 大地の丘から人間の家らしきものが見えたからそうだとは思っていたけど。

 俺もいつか人間と会ったり、関わったりするようになるんだろうか?

 あまり嫌な関係にならなければいいんだけどな……


 さて、とにかく湿気対策はこれでいいとして、後は明かりだな。

 明かりで良さそうなのは―――



@@@@@@@@


 以下の物を購入しました。

 残り所持金 2203826B


 ランタン  2000B


@@@@@@@@



 そう。

 キャンプをする時に使ったりするランタンだ。

 電気を使える訳じゃないし、火を使って明るくする手段が主流になるよな。



「ほう、また小物か。それはどうやって使うんじゃ?」

「この部分に火をつけると火が燃え続けて周囲が明るくなるんだ」

「なるほどな。それを使って中を明るくするということじゃな?」

「ああ、そういう事だ。まあ今まで通り夜に明かりを使うつもりはないけどさ」



 今まで夜は何の明かりもつけずに過ごしてきた。

 周囲に明かりもないから当然真っ暗な訳だが、慣れてくると意外にそれでも周囲を把握できたりするんだよな。

 だから今更夜に明かりをつける必要はないかと思うのだ。

 虫が寄ってきそうだし、そんなのは嫌だからな。


 さて、これで湿気と明かりの問題は解決だ。

 後は入口を何かで塞がないとな。

 このままじゃ結局中は丸見えだしさ。


 でも何を設置すればいいかな?

 中はジメジメしているし、風通しの良さそうなものを設置した方がいいかもしれない。

 となれば、これがいいだろう。



@@@@@@@@


 以下の物を購入しました。

 残り所持金 2202826B


 すだれ  1000B


@@@@@@@@




 風通しの良い仕切りといえばすだれだよな。

 中は見えなくもないんだろうが、別に密室空間を作りたい訳でもないし、十分だろう。

 もし完全に中を見られたくないのなら、内側にカーテンみたいなものを追加すればいいしな。

 素材も木の家にマッチしてるし、丁度良い。


 ということで早速入口にすだれを取り付ける俺。

 ちゃんと入口に合うサイズになるように女神ショッピングで購入したから大きさもぴったりだし完璧だな。


 すだれを難なく取り付けて、完成っと。

 それから俺は外に出て、改めて自分の住処を眺めてみる。


 ……うん、いい感じだな。

 家が木でできているから、この森から浮いた存在にもなっていないし、かつ中の様子も見えないようになっている。

 その上、十分な広さがあるからわざわざサイズチェンジを使って入る必要がない。

 これは快適に過ごせそうだ。



「あれ、いつの間にこんな物が出来ていたの?」



 そう言って近付いてきたのはコクリだ。

 多分朝の植物への水やりが終わって一段落したんだろう。



「ああ、俺の新しい住処を作ってみたんだ。今までのテントじゃちょっと狭かったからな」

「ふーん、なるほどね。ちょっと中に入ってみてもいいかしら?」

「ああ、構わないぞ」



 俺とコクリは木の家の中に入っていく。

 そして中でくつろいでいるキュビカと再び目があう。



『キュビカさん、あなたもここにいたのね』

『はい。私はここにいます』



 二人の会話、たどたどしいな。

 というのも、二人とも日本語で話しているからなのだが。

 キュビカ、コクリの言葉だけは分からないからなぁ……

 まあ話せるだけ全然良くなっているんだけど。


 しばらくこうして俺とコクリとキュビカの三人でくつろぐ事に。

 すると湿気取りが活躍しているのか、部屋の湿気も気にならなくなり、快適に思えてきた。

 ではこのまま横になってゆっくりと―――



「エンラさーん、どこにいるんですかー!?」



 外から声が聞こえる。

 この声は多分カリスだろう。

 いつものように遊びに来てくれたのかもしれないな。



『カリスさん、エンラさんはこっちだぞ』

『ターガさん、案内してくれるんですか!? 助かります!』



 おっ、カリスとターガが出会ったみたいだな。

 二人とも日本語で会話できているみたいで何よりだ。


 ちょっと待っているとターガとリス三人組が俺の家に入ってきた。



「エンラさん、リスさん達が遊びに来たみたいだぞ」

「ターガ、リス達を案内してくれたのか。ありがとな!」



 俺がそうターガにお礼を言うと、ターガは軽く会釈をしてから俺の家から出て行った。

 そしてリス達はキョロキョロと辺りを見渡している。

 そりゃ初めて来る所だし、気になるよな。


 しばらくするとリス達も落ち着いたので、みんなでくつろいで、時々雑談、時々日本語の勉強をしたりして1日を過ごしたのだった。



********

三十一日目:残金2202826B

収入:なし

支出:湿気取り組み立てセット300B、ランタン2000B、すだれ1000B

収支;ー3300B

********

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