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漫画みたい

翌日もお昼寝タイムを邪魔された。


「宮瀬真美加〜、何で授業受けないの?」


あーもう本当に煩い。


そういう自分だって受けてないのに。


「眠たいから」


「どうしたら授業受けるの?」


少女漫画みたいだな。


何て思いつつ、無茶振りを言う。


「加賀美さんがキスしてくれたら受けるかもね」


私は、言った。


少し恥ずかしかった。と言うか、とても恥ずかしい。


まさか、加賀美さんがキスしてくれるなんて思ってもいなかったからだ。


私が振り向いてこう言う


「加賀美さ、んっ!」


今の忘れてって言おうとした瞬間に、キスされた。


加賀美さんも顔が赤くなってるが、それ以上に私の方が赤い気がする。


「さ、宮瀬さん。授業行くよ?」


まって、授業どころじゃない。


頭がクラクラしてやばい。


緊張のしすぎかな?


「み、宮瀬さん!」


そっからの記憶が飛んでいた。


私が目を冷ますと、目の前には加賀美さんの顔があった。


意識がハッキリして来て、膝枕している状況に気がついた。


「加賀美さん? ありがとう」


「えっ? あっ?と?何が?」


随分と慌ててる様子だった。


「で、ここ?」


「屋上だよ?」


「そっか」


「えっと、その・・・、私とのキスどうだった?」


「えと、その、何と言うか・・・」


思い出すだけで、顔が赤くなって来る。


「私とのキス、嫌だった?」


「ううん、そんな事ないよ」


「そっか」


私は、加賀美さんの事が好きなんだな。


そう思った。


毎日毎日、私を屋上までお越しに来てくれてる加賀美さんが。


「ねぇ、加賀美さん?」


「何? 」


「結友沙って呼んでいい?」


「勿論、じゃあ私は、真美加って呼ぶね」


「うん」


告白出来るのもまだまだ先の話かも

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