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不思議夢。

作者: 石本公也

夢とは不思議なものをたまに見せる。正夢、悪夢。時には別れた大切な人と合わせてくれたりもする。私が見た夢も、奇妙と言えるものだった。





その夢を見たのは、半年程前だ。

その夢の内容は、言ってしまえば私が死んでしまう夢だった。不思議なのは、ただ死んでしまうだけでなく、死後を夢で見ていたのだ。その夢はインパクトが強く、今でも思い出せる。

夢の中で、私はベッドの上に仰向けに寝ていた。そして近くに父親がいた。父親はなにか話していたが、あくまでも夢である。私は、父親が何を喋っていたか聞き取れなかった。

すると父親が何処かに消えた。夢の中の私は、部屋から出て行ったのだろうと考え、天井を見た。

その時、心臓にドクンと衝撃が走って、目の前が真っ暗になった。

ふと気がつくと、私の目の前には、写真や映像でしか見た事のない雄大な大地が広がっていた。イメージ的に、動物番組でよく見るアフリカのサバンナの様な所だ。

私は仰向けに寝ていたので、体を起こした。

その時

「あの…もしよろしかったら、この中から三匹、向こうの方に連れて行ってくれませんか?」

ふいに声をかけられた。振り返ると、青いマントを羽織った人物がいた。顔は見えない。マントの他に着ている物はなさそうだが、何故か肌が見えなかった。声は女の声だった。

その人物の後ろには、沢山の動物がいた。詳しくは覚えていない。

私は、その中から、キリンとうさぎと鷹の様な鳥を選び、連れて行く事にした。

やはり夢と言うのは都合が良く、何故か持っていた綱が動物達に括り付けられていた。

私は綱を持ち、謎の人物が指差した気がした方向に歩いて行った。

夢の都合の良さは本当に驚く。

何時間もかかると思っていたが、すぐに目的地についたからだ。

今思えば、方向しか指示されていなかったのに、どうしてそこが目的地と分かったのだろう。とりあえず夢の都合としておく。

目的地で動物と離れ、私は歩き出した。さっきまでサバンナの様な所にいたのに、私が歩いているのはコンクリートの道だった。

しばらく歩いていると、人がいた。奥に進むと、さらに人がいた。その人達は同じ所に向かっている様なので、私はついて行く事にした。私の周りにいる人を見ると、皆、ひたいに黒い何かがあった。さらに私はそれを不思議がらなかった。

気がつくと目の前には、ターミナルの様な大きな建物があった。周りの人に流される様にして、二階から建物に入った。建物に入ると、そこは玩具屋だった。よく見て見ると、棚におかれている商品は、何処かで私が見た事のある玩具だ。

私はそのまま歩いて行く。歩いて行くと、レジの所に行列が出来ていた。

私は玩具を買おうとしてなかったので、レジを無視して通過した。

すると不思議な事に、レジの奥の方にあるはずの出口には、扉どころか、床や天井すら見えなかった。だが周りの人がそこに向かって行くのを見て、私もそこに向かって歩き出した。







その時、私は家族によって起こされた。

もし、あの何も見えなかった所に入って行ったら、私は、今でも時々思うのだった。

この文章を読んで下さってありがとうございます。石本です。

夢は本当に不思議です。でも夢の中だと、移動してる時とか、単純なことをしてる時のことは覚えてないんですよね。現実はそう言うとこの記憶もあるのに。

でもどうせなら、食べ物を腹一杯食べる夢を見たいなぁ。

それでは、読んで下さった方。本当にありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何の変哲もない夢なのにいつの間にか一緒に追体験していました [気になる点] 段落にこだわる派なので、そこだけでした。段落が無いから悪いとかはありません。なくても問題ないほどすーっと読めまし…
[一言] はじめまして!とても不思議な夢ですね…3匹の動物に夢のヒントが隠れてそうです。 鷹だけあやふやなのが気になります では失礼します
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