乳傑断魔 ピゾン ①
ふわふわと浮かぶ無数の母乳の玉はコロシアムの中を浮遊し、ピゾンは髪を払い乳を大きく突き出すと勢い良く母乳を噴射した!
―――バババババ!!!!
ショットガンの様な強烈な母乳の弾丸がダンカンを襲う!
ダンカンは咄嗟に横へと飛び母乳を回避するも、浮遊した母乳の玉へ母乳が当てると、玉からダンカンへ向かって母乳が噴射された。四方八方から襲う母乳マシンガンにダンカンは避けきれず母乳を受けてしまった。
「おーほっほっほっ! ワタクシの『母乳サテライト』は縦横無尽の千差万別! 直ぐに蜂の巣にしてやりますわよ!?」
ピゾンは母乳レーザーを母乳サテライトへと発射。すると、母乳サテライトは大きく膨らみ、360°あらゆる角度へ向けて母乳レーザーを発射し始めた!
「危ない!」
観客席へも母乳レーザーが飛び、客席や壁が吹き飛ばされる。そして母乳サテライトから母乳レーザーを受けた母乳サテライトは連鎖するように母乳レーザーを放ち始めた!
「まるで次々に火が付く花火の様じゃ!!」
「ダンカン様は!?」
ダンカンは始めはアンチ母乳や母乳スクリーンで母乳を防いでいたが、死角から迫り来る母乳に太刀打ち出来ず体は母乳でボロボロになっていた。
―――ダッ!
ダンカンは多少の被弾を厭わずピゾンへ向かって走り始めた!
「おーほっほっほっ!! いいわ! アナタ中々乳がありそうね!! ……だから見せてあげるわ!!!!」
ピゾンは右手の五指で乳首を弾くと、指に付いた母乳が糸を引きキラリと輝いた!
「いかんダンカン!! 『母乳ワイヤー』がくるぞい!!」
五本の指から細くたなびく母乳ワイヤーは、ピゾンの手の動きでしなやかに空を切る!!
―――ブシュアアア!!
迂闊に近付いたダンカンは右肩を大きく切り裂かれ、傷口からは黒い母乳がダラダラと流れている。しかしここで距離を取ればまたしても母乳サテライトの餌食だ。ダンカンは左手でピゾンの右手を掴むと、最大出力で母乳を噴射した!!
「やったのか!?」
「……母乳コーティングはワタクシの十八番ですわよ?」
ダンカンの母乳を正面から受けたピゾンだが、その母乳は母乳コーティングに弾かれまるでダメージを与えられていない!!
「ああっ!」
「まるで効いておらんぞい!!」
ピゾンは左手に母乳を塗り、勢い良くダンカンの腹を貫く!!
―――ドス……
鈍い音と共にピゾンの左手がダンカンの腹を貫くと、ダンカンは力を失い地面へと倒れた……。
「ワタクシは誰かさんの様に母乳が薄くも甘ったるくもありませんわ。ただ、久々に乳のある相手と戦えて幸せでしたわ」
ピゾンの左手には母乳玉が握られており、振り返るとヒールを鳴らしながら歩き始めた…………




