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俺の母乳で娘を育てる!! ~ダンジョンに女の子が倒れてたら母乳を飲ませるしかないよね? ね?~  作者: しいたけ
『母乳〇〇』の乱用でマンネリ化してきたと思い徐に女キャラを投入。念願のヒロインを手に入れたぞ!!
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母乳コロシアム

 ―――本日のメインイベントとなります『母乳一族VS母乳処刑人による銀の乳首戦』がこれより始まります! 後僅かで賭けを締め切りますのでお早めに……―――



 ついにその日はやってきてしまった。浮つきとしどろもどろな日々はあっと言う間に過ぎ、私達は再び母乳コロシアムへと足を運んだ。今度は出場する側として…………


「俺の出番ね。行って来るわ♪」



 形だけはさまな投げキッスと共にアマンダがコロシアムへと降り立ち、中央付近へと歩み寄る。他にも参加者と思われる男達がコロシアムへと降り立った。そして私は電光掲示板に表示されたオッズを見て愕然とした。


  母乳一族 15.6倍

  処刑人  1.03倍


 いくら一対多数でもここまで酷く差が付くと言う事は、観客のこの試合の目的は処刑人の殺戮ショーに違いない。 私はアマンダを心配そうに見つめた。


「ケケ、ダンカンよ、彼奴はきっと死ぬぞい?」

「それは困る。そしたら次は私の番だからな……」

「何を言うのじゃ。チュベビを離乳させたダンカン殿なら余裕ではなかいか!」


 何故か余裕そうなナツメと笑顔のサヤカを見て私は不安に駆られ始めた。


 コロシアムの前方の柵が開き、中からアマンダの三倍は大きいと思われる母乳処刑人が現れた。腰蓑1つに手には血が滲み赤黒く渇いた大きな棍棒が握られている。『処刑人』たる迫力は言うまでも無く今まで何人もの母乳一族を葬ってきたであろうその目は、直視するのも憚れた。


 他の五人程の男達も間近で見る母乳処刑人の迫力に圧倒されているようだが、暫しの後覚悟を決めた顔付きへと変わった


 母乳処刑人は乳毛が酷く、乳首属性が窺えずにアマンダは苦笑していた。会場は処刑人の登場で沸き上がり、血の気の多い観客が大多数のようだ。


 ―――本日の特別ルールは『完全母乳超獣』との乱戦になります! 迫力ある戦闘を存分にお楽しみ下さいませ!!―――


 処刑人の後ろから処刑人より遥かに大きい緑の恐竜、赤の恐竜が鎖に繋がれ台車に乗せられながら現れた! どうやら眠っている様で眼を閉じて伏せたまま動かずにいた。会場は一瞬で静まり返り、暫しの沈黙の後再び大いに沸き上がった!!


「なんと大きい恐竜か!」


 呑気な台詞を吐くサヤカ。


「ま、まさか……」


 ナツメが隣で言葉を失っている。少し待とう、説明待ちだ。


「あれは『完全母乳超獣 ベビザス』『完全母乳超獣 トイザス』ではないか!!」


 ナツメが大声で二色の恐竜を指差した。もう少し待とう、詳細待ちだ。


「何ですかそれ!?」

「はるか昔に絶滅したと言われている太古の覇者じゃ! まさか生き残りが居たとは……」


 サヤカは「へぇ~」と言わんばかりに恐竜を見つめている。違う、欲しい説明はそこじゃない。


「気を付けろ! 母乳超獣は母乳の臭いに敏感じゃ! 一度母乳を出せば激しく暴れ始め食われてしまうぞ!!」


 そうそう、そういう説明が欲しいのよ……って凄え危険な生き物じゃないですか……!!



 ―――それでは! いざ開戦となります!!―――



 アナウンスと同時に会場は熱気に包まれた!!


 私は自分の番が来ないことを両手を合わせて祈り始めた―――!!


 

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