そうだ、聞き込みしよう
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「面倒事は堪忍してや」
「確かに、万が一にも戦闘になどなってしまえば、無事では済まないだろうな。もし契約者が本物なら、当然神々が出てくることになるし、従魔もマイケルが見た者達だけではないかもしれん」
「そうですね。ダレル、全てはお前にかかっていると言っても過言ではない。頼んだぞ」
「あ・・・はい」
俺が色々と考えているうちに、父と兄から何やら頼まれてしまった。
ランドルが呆れたように俺に言う。
「何をゴチャゴチャ考えとるか知らんけど、そない気になんねやったら、はよ本人連れてきぃ。ほんで色々聞いたらええやんか」
「うむ・・・結局そうなるよな。いや、それはもういいんだ。決定事項だからな。問題は鬼の方だ。陛下、どうされますか?同行させますか?」
「あー・・・それなー・・・。うーん、どうしようか?」
陛下、しっかりして下さい。
あの契約者が言うには、鬼は洗脳されていて
それを解けば話が通じると言っていた。
しかし、現段階では俺達がその真偽を確かめる術がない。
「アーサー、洗脳されている者というのは、見て分かるものなのか?」
「あぁ、ある程度の魔力感知が使えればその気配は分かるはずなんだが…正直、俺が今まで対峙したことのある鬼に、洗脳なんて気配はなかったと思うよ」
アーサー程の使い手が気付かなかったということは、洗脳されていたのが今回の鬼だけだったのか、あるいは洗脳の話自体が嘘だったのか。
その後、鬼の同行をどうするかで揉めに揉めたが
結局決まらず、陛下がとんでもないことを言い出した。
「我々だけで話していても埒が明かん。議会で他の者にも意見を求めたい。その上で決まらなければ、投票で決める。根回しなどができぬよう、その場ですぐにだ」
「陛下、それは少々投げやりでは…」
「だーって決まらんのだもーん!仕方なかろーよぉー」
「きっしょ。オッサンの駄々とか誰得やねん」
「ランドル…気持ちは分かるが口を慎め」
「分かるんかい」
「とにかく、後日またランドルとマイケルも議会に出席してくれ」
「かしこまりました」
「へーい」
そんな感じでその場はお開きになった。
なんか疲れた…。
だがそうも言ってられない。今は少しでも情報が欲しかった。
マイケルが話を聞いた獣人たちのように
契約者や鬼に関する情報を持っている者が他にもいるかもしれない。
聞き込みをしてみようと思ったのだ。
情報提供者の獣人達が嘘をついていると疑うわけではないが、彼等の主の死は
この国に責任の一端があり、あまつさえ仇を取り逃がしているとなれば
あまりいい感情を持たれていなくても不思議はないのであって・・・。
兎にも角にも、まずは自分の管轄である騎士団と
アーサーとケイトにも協力してもらい魔術師団にも聞き込みをすることになった。
騎士、魔術師両団は、アカデミーの卒業生が半分だが
もう半分は民間からの一般募集なのだ。
狙うはそちら。いざ、聞き込み開始だ。
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次回更新は22日、火曜日を予定しております。
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