緊急会議1
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ランドルの叫びによって一瞬静まり返ったものの、再び紛糾しだした。
これではキリがないと困ったが、陛下の一喝でその場は静まる事となる。
「静粛に!…ハァ、本日神官殿に同席を願ったのは見解を聞くため。疑いを向けるためではない。大変失礼した、神官殿。…して、どう思われるか」
「見解を聞くため…ねぇ。ハッ!よう言うわ。現段階で召喚法を知っとるのは俺だけや。分かっとるやろ。疑ってます言うとるようなもんやないか。…言うて、心当たりなら俺よりもアンタのがあるんちゃうか?」
意味深な言葉を発し陛下を睨んだ。
話を振られた陛下は、困惑と焦りの表情を一瞬だけ見せるも
すぐに平静を取り戻す。
「…では、神官殿は何もご存知ないと?」
「当然やろ。むしろ今俺が契約者を召喚して何のメリットがあんねん」
吐き捨てるように言ったランドルの言葉を聞いて、皆口には出さないが
今も伝わる神官の裏切りによる悲劇が脳裏を掠めたハズだ。
「ならば、これ以上ここで議論を重ねても埒が明かぬか…。本件については騎士団、魔術師団並びに神殿に調査を依頼するものとし、本日の議会はここまでとする。神官殿、この後少し話せるか?」
「望むところや」
「ダレル、お前も同席してくれ」
「ハッ」
そうしてその場はお開きとなった。
場所を陛下の執務室に移し、人払いをする。
静まり返った部屋の中には
国王陛下、宰相、宰相補佐、騎士団長、騎士団副団長、魔術師団長、魔術師副団長
神官、神官補佐と、実質この国を動かしている権力者であろう9名が揃っていた。
陛下は1つ溜め息を吐くと、話を始めた。
「して、ランドルよ、お前はどこまで知っている?」
急に気安い空気になった。
国の権力者が集まったとはいえ、蓋を開けてみれば親戚の集まりのような状態だ。
陛下と俺達公爵家は言わずもがな、ランドルは俺達兄弟とは幼馴染み。
陛下も俺達が子どもの頃からかわいがってくれていた、家族同然の関係だった。
加えて
魔術師団長 アーサー・べリアム
魔術師副団長 ケイト・レミントン
騎士団副団長 コリン・ジャミール
この3人は、アカデミーの同期で陛下からの覚えもめでたい。
陛下に問われたランドルは、不機嫌そうな顔で答えた。
「まぁ、大体の事は一通り」
「陛下、坊っちゃんは悪くありません。全ては私の独断です」
口を挟んだのは神官補佐のマイケル。
先代契約者の従魔だった、猫の獣人だ。
「マイケル…ええ加減、坊っちゃんは止めぇや。もうそんな歳ちゃうねん」
「独断…と言うのはどういうことだ?」
「はい。以前から鬼については調べておりました。召喚された契約者との共通点がいくつか見受けられたため、それらとも何か関わりがあるのではないかと。そこまでは神殿全体として調査をしていたのですが、そんな折、城下に見慣れぬ獣人が出入りしているのを発見したのです」
鬼、召喚、契約者…森で彼女の話を聞いたから、今ならなんとなく分かるが
神殿は最初から繋がっていると疑っていたのか…。
気にはなったが、話の腰を折るわけにもいかないので
とりあえず最後まで聞くことにした。
ランドルはあくまで「子孫」なのでなんちゃって関西弁です。
・・・ご容赦下さい(:_;)
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は15日、火曜日を予定しております。
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