そして冒頭へ
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ようやくプロローグの場面に到着致しました!
な、なん…だと…
今、なんと言った?
「え…後2本も?いいの?」
「あぁ、今後、強敵と戦わねばならんのだろう?」
刀の制作中、タツにもこの世界と契約者についての話はしてあった。
だがこんな申し出をされるとは思いもしなかった。
「今渡したのは『打刀』だ基本的にはそれだけで十分だと思うが、手数の多い相手や複数の相手をする時には、恐らく防戦になってしまうだろう。打刀よりも短い刀を2刀同時に振るえば、少しは有利に戦えるんじゃないかと思ってな。お前程の実力があれば、扱いも難しくはないだろう」
なんということだ。
どこぞの海賊狩りも顔負けの三刀流である。
…まぁ、彼方とは違い、三刀同時に使うことはないだろうが。
タツは作業の合間に時々体を動かしたいと言うので、リハビリも兼ねて
戦闘訓練に参加してもらっていた。
その結果、私の実力があれば二刀流は可能という考えに至ったのだろう。
「それじゃぁ、お言葉に甘えちゃおうかな。ありがとう!よろしくね」
「あぁ、任せておけ。では、引き続きよろしく頼む」
とタツはローズとルリカにも声をかけた。
「あれ?2人もまだ手伝ってくれるの?アダマンタイトの加工はもう終わったんだよね?」
「それはそうなんだが、彼女達が優秀でな。いてもらえると助かるから手伝いを頼んだ」
「カオリ様のための武器ですもの。喜んでお手伝い致しますわ!」
「そっか、2人ともありがとう!よろしくね」
「もちろんですわ!」
「お任せ下さい!」
そう言って、また3人は工房に籠もり始めた。
私はアダマンタイ刀の感触を確かめるべく、早速振り込んでみる。
ヒュン!シュッ!フォン!ビュン!シャッシャッ!ブォン!
音は軽いのに、まるで空気すら切り裂いているような手応えを感じる。
私が刀の感触に感動していると、魔力感知に人間の集団の気配が引っかかった。
それと同時に、縄張りパトロール中の3人から念話が入る。
『カオリ様、例の騎士団と思われる一行が来ました。森の中へ侵入していますが、どうしますか?』
『適当な所で足止めをしておいて。私もすぐにそっちへ向かう。間違っても、こちらから手を出さないようにね』
『かしこまりました』
「と、いうわけだからちょっと行ってくるね」
3兄弟とのやり取りを聞いていたヴェールとヴィータに声をかけ
留守を頼むと、私は仮面を被り、出来上がったばかりの刀を腰に下げ
全速力で現場へと急行した。
到着した先で目にしたものは、紋章が刻印された白金の鎧を纏い
剣を構える騎士団と、それを威嚇する3頭の巨大な狼だった。
なぜに狼形態?
という疑問は一旦置いといて、鎧に刻まれた紋章を見て
彼等がこの国の騎士団であることを確認すると
狼達に近づき威嚇を止めるように諭した。
「止めなさい」
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