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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第7章
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鬼さんこちら

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

あっぶない!間一髪だった。



鬼の気配へ向かい走っていると、近くに人間の気配を感知した。

まずい。急がないと!2人と共に猛ダッシュで現場へ向かう。


だが近付くにつれ、ある違和感に気付いた。

鬼の周辺に妙な魔力が漂っており、鬼の身体に侵食しているのだ。

しかもご丁寧に、それを隠ぺいするための魔法が重ねがけしてある。


私達でなければ気付かなかったであろう緻密で複雑な術式。

2人も気付いているようなので聞いてみる。


「ねぇ、アレ何?」

「アレは多分…いや、間違いなく()()の魔法だ」

「洗脳!?」

「えぇ。本来なら人間の中では禁忌とされているものよ。それが使われてるってことは・・・」

「どうやら、ワリィ奴がいるみてぇだな」

「マジか…。ねぇ、あの魔法、解ける?」

「できないこともないけど…どうするつもり?」

「もし鬼の攻撃性が洗脳によるものなら、それを解けば話が通じるかも」

「ったく・・・恐れ入るぜ。こんな時まで平和的解決を望むとはな」

「フフッ、カオリらしいわね。いいわ。私とヴィータで洗脳を解くからカオリは鬼の注意を引き付けておいて」

「分かった」


そんなやり取りの末、ようやく到着し飛び出した街道のド真ん中。

へたり込み覚悟を決めたように硬く目を瞑った行商人らしき男と

その男を今、まさに斬り殺さんとばかりに剣を振り上げる鬼。

私は咄嗟に抜剣し、両者の間に身体を滑り込ませた。


キーーーーン!!


甲高い金属音が森に響き渡った。


うっわぁ!重たいぃ!!

神様補正がある私にとって、大抵の質量や攻撃の重さは苦になり得ない。


それがどうだ。

この鬼の一撃たるや、足が地面にめり込むのではないかと思う程の重さがある。


しかもこの剣・・・いや、刀!コレは紛うことなき日本刀!

これはまずい!

このパワーと日本刀のセットは危険すぎる。

打ち合いが長引けば、こちらの剣が折られるのは火を見るより明らかだ。


でもとりあえず、コイツ邪魔!

怪我して動けないなら、治してどいてもらおう。


「大丈夫?怪我してない?動けるなら早く逃げて!」


私がそう声をかけると男は我に返ったのか、飛び起きて一目散に逃げて行った。

よし、これで多少暴れても大丈夫。

なるべく攻撃は躱す方向で、打ち合いは極力避ける!


あとはヴェールとヴィータが今、洗脳を解きにかかっているからそれ次第。

隠ぺいの魔法を剥がすところからだと、ある程度の時間が必要なハズ。

なんとか持たせよう。



鍔迫り合い(つばぜりあい)の末、私が弾き飛ばされた。

鬼は迷いなくこちらへ向かって来る。


動き回って注意を引き付けるのはいいが、鬼は身体がデカくリーチが長い。

それに加え刀を持っているので、とにかく間合いが広い。

目測を誤り接近してしまうと、打ち合いを余儀なくされる。


気をつけてはいたが、何度か打ち合うことになり

幾度目かの末に遂に私の剣が折れた。


後はもうひたすら逃げ回るしか・・・

そう思った矢先、鬼が膝から崩れ意識を失った。

おや?と思うと木の上からヴェールとヴィータが降りてきた。


「ワリィ、思ったより時間がかかった」

「カオリ、大丈夫?」


どうやら洗脳が解けたみたいだ。助かった。

意識を失った鬼と折れた剣、そして行商人が置いていった荷車も預かっとこう。

私達はそのまま拠点に戻った。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は15日、土曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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