あれから
今回から新章突入です!
スローライフで停滞気味だった話がようやく動き出しますw
森の中、獲物を見つけ走り出す魔獣の群れ。
標的になったのは3人の兄弟。
彼等は魔獣の接近を気取ると身構えた。
すぐに茂みから5匹の魔獣が飛び出して来た。
5匹のうち2匹が長男へ向かう。
長男は堅実、誠実、質実剛健。
目の前の敵は手堅く確実に倒す。
頭は少々硬いが、情に厚く頼りになる
兄弟達のリーダーだ。
真面目にコツコツ鍛錬を積み
その甲斐あって実力は抜きん出ている。
飛びかかってきた正面の魔獣に上段蹴りを見舞い
文字通り蹴散らすと、そのまま身体を回転させ
もう1匹に後ろ回し蹴り。
最小限の動きで2匹を仕留めた。
「残り、そっち行ったぞ」
「任してよ兄ちゃん!」
次男は豪快、派手、大胆不敵。
とにかく目を引く華やかな技で倒す。
調子に乗りやすいのが玉にキズだが
それを補って余りある格闘センスは
彼等の師匠も舌を巻く。
次男にも2匹。
高めに飛び上がり襲いかかってきた
1匹の腹の下に入り込み
拳を突き上げ垂直に飛び上がる。
昇り龍の如き拳を突き上げて1匹を葬ると
着地し振り向きざまに
開いた両手の付け根を合わせて前に突き出し
「破っ!」と一声。
オーバーキル気味の魔法で2匹目を消した。
「後1匹!イケるか!?」
「ん。大丈夫」
三男は冷静、緻密、風林火山。
いつもは2人の兄の影に隠れているが
その実一番頭が切れる。
身体が小さい分力は弱いが
スピードだけなら兄達を凌ぐ。
勢いよく突進してきた魔獣に対し
持ち前のスピードで背後に回り込み
魔力を込めて、その尻をほんの少し蹴り出してやる。
勢いそのままに、木に突っ込ませ魔獣を自滅させた。
「よし、片付いたな」
「うんうん、これくらいヨユーだな!」
「魔石、全部拾ったよ」
あれから1年。
この森で、あの日主に拾われ
従魔となった狼の3兄弟は今や立派に成長していた。
彼等は毎朝自分達の縄張りをパトロールし
襲ってきた魔獣のみを撃退し
日々の生活の糧にする。
あまり魔獣を狩りすぎてしまうと
冒険者たちの稼ぎが悪くなってしまうから
自分達に降りかかる火の粉だけを払えばいいという
彼等の主からの言いつけだった。
いつも通り首都のギルドへ出向き
入手した魔石を換金すると
商店街で必要な物を買い揃え我が家へ帰る。
かなりの移動距離だが
神様が送り迎えをしてくれる。
いつか、転移魔法を自分たちも覚えて
主や神様の手を煩わせることがなくなればいい。
毎日3食しっかり食べ
神様達直々に戦い方を指南され
首都でも人間の顔見知りができたことで
ある程度の共存もできていた。
首都に出掛ける時は耳と尻尾を隠しているため
彼等が獣人であることを
知っている人間はいない。
本人達は知られても問題ないと思っていたが
彼等の主は、自分の正体を知られない方がいい
と言っていたため、自分達も獣人であることは
知られない方がいいだろうという判断をし
隠していた。
早く帰ろう。
家では大好きな主が朝食を作って待っている。
「「「ただいま帰りました!」」」
「おかえりなさい。もうすぐご飯できるから待っててね」
今日もいつもの平和な1日になるハズだった・・・。
あの名作格闘ゲームの6作目が発売されたみたいで
決してそれに被せた訳では無いのですが・・・。
ちょっと遅めの発売記念ってことでw
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は8日、土曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




