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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第6章
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愛情 -sideヴェール-

離乳食、作ってた頃が懐かしい(*´ω`*)

鏡を見て確認する。

今日も胸元にはカオリからもらったネックレスが光っている。

カオリはどっちが着けてもいいようにと言っていたけど

控えめでシンプルなデザインは、カオリの人柄がよく現れているわ。


ミロットの飲み屋で見せてくれた酔っ払いへの対応も

今までの私達には想像もできないようなやり方だったわ。

私達の力にあんな使い方があるなんて思ってもみなかった。


それにまさか、こんなことになるなんてねぇ・・・。


街道で狼の子どもを見つけて従魔にした後

少しだけカオリの顔つきが変わった気がするの。

もしかしてこれが「母親の顔」ってヤツなのかしら?


ミロットの宿屋に戻って子ども達の食事や入浴なんかの世話をしている時

なんだか嬉しそうだったのよね。


もちろん私も手伝ったわ。

一緒に遊んだりお買い物に行ったり…。

私もヴィータもなんだか今までとは世界が違って見えたというか

初めての感覚を味わっていて、もし家族がいたらこんな感じになるのかしら?

って思ったわ。


だからヴィータがはしゃいでいるのはすぐに分かったし、理解もできた。

カオリにもそれが伝わったのは森の中の更地を見たときね。


「どんだけの豪邸を建てるつもりだよ」


って呆れてたわ。

ヴィータ自身は、子ども達と思いっ切り遊んであげたいし

戦い方を教えたりもしてあげたいと思ったみたいね。


これもカオリの影響なのかしら?

今まで私達が自発的に他者に対して何かをしてあげたいと思ったことなど無かったのに、私は私で今のこの幸せそうな時間を守ってあげたいと思ってるのよね。


カオリはカオリで子育てに奮闘していたわ。

そんな中で驚いたのが料理ね。

今まで食事とは店に入るか買って食べるもの。

あるいは神聖国内にいれば勝手に出てくるものだったわ。


そもそも私達も契約者も食事は不可欠なものではなかったから

食べなければ食べないでもよかったの。

だから自分で料理をするなんて、発想自体がなかったわ。


でも見ていて面白かった。

作る過程でこんなにもやることが多いなんて知らなかったから驚いたわ。

特に今は子ども達用の物を自分達用とは別に用意していて

味を薄めにしたり材料を小さく切ったり、よく煮込んで柔らかくしたり・・・

本当に手間がかかるけど、カオリはそれを惜しむようなことはしなかったわ。


夜は夜で、せっかく1人に1部屋与えようと思って造ったのに

子ども達はカオリのところへ来て一緒に寝たいって言い出したの。

だけど、カオリはそうなることが分かってたみたいに

自分の部屋のベッドで朝まで子ども達と一緒に寝るの。

ここに来てから毎日よ。


そんな風に子ども達と関わるカオリを見て、私達も一緒に関わっていくうちに

分かったことがあるわ。


これが「愛情」というものなんだってことよ。


この感覚は今までの中で初めて感じたものだったわ。

温かくて幸せで…だから人間は家族を作ろうとするのね。

少しだけ人間のことが理解できた気がするわ。


このままここで私達も「家族」になれるのかしら。

そんな幻想を抱いてしまうくらいには平和で幸せだった。


今は魔核も何の反応もしていない。

ずっとここで、このまま・・・

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は4日、火曜日を予定しております。


よろしくお願い致します。m(_ _)m

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