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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第6章
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カレー革命

カレーは作る時に量が多ければ多いほど美味しくなるのだとか。


そんなわけで府中刑務所のカレーは絶品だそうです。

そのために入ろうとは思いませんが。(;^ω^)

森の中に建てた家で暮らすこと数日、ヴィータが帰ってきた。


「おかえり、ヴィータ。お疲れ様」

「お、おぅ。ただ、いま…。なんか、スゲーの建てたな」


帰って来て面食らったような顔をしたヴィータは家を見るなり感心した。


「うん。ヴィータがすごい広さを確保してくれたおかげで立派な家を建てられたし、子ども達の遊び場まで作れたよ。ありがとう!首都はどうだった?」

「あ、おぅ・・・。一応何ヶ所かにマーキングしといたぞ。首都の入口と商店街の入口と飲み屋街の入口、それから城と神殿の近くに1ヶ所ずつ。さすがに城の正門正面ってわけにはいかねぇから、少し離れた場所ではあるが」

「うんうん、十分だよ!よし、これで食材調達が捗るね」

「あぁ、そうだな。ヴェールからカオリの料理がウマいって聞いてるからよ。楽しみにしてるぜ」


おぉ・・・いつの間にそんなやり取りをしてたんだ。

プレッシャーだな。期待に応えられるかどうか・・・。

ともあれせっかくマーキングしてくれたのだから

子ども達は一旦2人にお願いして食材調達をしに行こうではないか!


ここは手っ取り早く商店街の入口へ転移。

人目に付かない路地裏にマーキングしてくれていたみたいで

両サイドを建物に挟まれた場所に出た。

活気のある喧騒が聞こえる。無事に首都へ来れたようだ。


意を決して大通りに出てみれば、それは賑やかな商店街。

ウィムニスの王都でもスゴいと思ったが、やはり大国のそれは規模が違う。

道幅から店の数や種類、人も数や人種が様々だ。


これは期待できそうだ!

私は早速食料品店を探して歩き出した。

人も店もこれだけ多種多様だと

仮面を被った人間が1人位いても誰も怪しむことはない。


意気揚々と店を巡っていると、なんと念願の米を見つけた!

さすが首都の商店街。これで食事のバリエーションが広がる!


それから数種類のスパイスを買い、粉に挽いてもらう。

後は小麦粉、バター、肉と野菜。もう、お分かりだろう・・・。

そう!今日のご飯はカレーよ!


みんな大好きカレーライスのはずだが、こっちの世界では見たことがなかった。

元々こちらにはなかったものだったとしても、これだけ材料が揃っているのだから

契約者の誰かが作っていてもよさそうなものだが…。

そう思い2人に聞いてみると、ド正論で返された。


「そんな暇があったと思うか」


と。・・・スミマセン。私が浅はかでした。

そりゃそうだ。

今、自分がスローライフを送っているからすっかり忘れてたが

通常通りなら、契約者は世界の救世主となって戦いに身を投じているはずなのだ。


それでもやはりその余生で食料事情の発展に貢献した者もいたようで

米があったり、スパイスや調味料が充実しているのはその賜物なんだとか。

先人たちに感謝だ。


ならば、今日は革命が起こるに違いない!


君達が「この味いいね」と言ったから きっと今日はカレー記念日


みんなの反応を楽しみにしつつカレー作りに勤しんだ。

正直レシピはうろ覚えだし、ルーを1から作るなんて初めてだ。

おかげであれやこれやとバランスを調整しているうちにどんどと量が増え

最終的には大鍋で煮ることになってしまった。


やっちまったなーと反省するも、なんとその日のうちに半分なくなった。

大盛況にも程がある。米いっぱい炊いといて良かった。

翌日には2日目のカレーのウマさも堪能し

我が家のカレー革命は成ったのであった。



今思えば、この頃が一番楽しかった。

毎日子ども達の成長を見守りながら、のどかな暮らしと時々ある新しい発見。

忘れかけていた家族の団欒(だんらん)というものを思い出されてくれた彼等と

本当の家族になれたような気がしてた。


ヴェールとヴィータが神様だって事を忘れるくらいには

人間と同じような生活をしていた。

何も異変はない。

いたって平和なこの世界でこれからもずっとみんなと暮らしていけると思ってた。


彼が現れ、私達と出会うその時までは・・・。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は1日、土曜日を予定しております。


ブクマ登録ありがとうございます!

大変励みになります。

今後ともよろしくお願い致します。m(_ _)m

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