フラッシュバック
初投稿&連載開始から3ヶ月を迎えようとしております。
読んでくださってる皆様方のおかげで
めげる事なく、ここまで来れました。
本当にありがとうございます!
そして、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
そっと手を伸ばし、赤ちゃん狼に触れてみる。
小刻みに震えているその体は温かく、柔らかい毛がくすぐったい。
撫でられても抵抗する様子は見られない。
私は地面に座り、思い切って3頭のうちの1頭を膝に抱き上げてみた。
最初は戸惑ったように落ち着かなかったが
やがて体温に安心したのか震えは止まり
私の匂いを嗅いでみたり手を舐めてみたり
なんとも愛らしい仕草を見せてくれた。
そんな仲間の姿を見て安心したのか、残りの2頭も寄って来て
膝によじ登ろうとしてくる。
ちょっと狭いが3頭とも膝に乗せて、モフモフを堪能する。
モフモフモフモフ・・・・・・
「はぁ〜、モフ最高・・・。君達、もういっそうちの子にならない?」
モフモフの心地よさと、この子達の愛らしさと不憫さと。
気付けばついうっかりそんな言葉を口にしてしまっていた。
ピカァーーーーー!
眩い光に包まれて瞑った目を開けば、お膝の上には3人のキッズ。
もちろん、狼のお耳とフワフワの尻尾が生えている。
目をパチパチ瞬いて自分達の体を確認すると、状況を理解したのか固まっている私に向かって手を伸ばしてきた。
「主様〜」「主さま〜」「あるじたま〜」
おっっふぅ!!ナニコレ・・・可愛すぎるっっっ!!
私に向かって手を伸ばす3人を迷わず抱き締めた。
キャッキャと声を上げて喜ぶ子ども達。
その声と抱き締めた体温に、自分の子ども達の記憶が
唐突にフラッシュバックした。
・・・ちゃんとご飯食べれてるかな
・・・毎日学校行けてるかな
・・・パパと仲良くやれてるかな
今気にしたってどうしようもない事だとは分かっている。
だけどやっぱり考えだしたら止まらなくて…気が付けば3人を抱き締めたまま、溢れ出る涙を止めることができなくなっていた。
「主様、震えてる。寒い?」
「主さま、泣いてる。いたい?」
「あるじたま〜?」
私が落ち着くまでヴェールとヴィータは結界を張り、静かに見守ってくれた。
ケモ耳キッズによしよしナデナデと慰められながら暫し顔をグズグズにしていたが、少しずつ落ち着きを取り戻し冷静になると、改めて現状に目を向けた。
「コレって従魔契約が成立したってことだよね?私の呼びかけにこの子達の意志で応じたってこと?」
「そうね。この子達自身は従魔契約がどんなものか、ハッキリと分かっているわけではなさそうだけど」
「お前と一緒にいたいと思ったんだろうな」
私の問いかけに2人がそう答えると、それを聞いていたケモ耳キッズは
「主様、一緒にいられる?」
「主さま、いっしょがいいー」
「いっしょー」
と、再びしがみついてくる。
うーん、かわゆい。よしよし。
旅の途中ではあったが急ぐものではないし、何より愛らしく幼気なケモ耳キッズにこんなにも必要とされているのだ。
ずっとは無理でも、せめてこの子達が成長して
独り立ちできるくらいになるまでは・・・なる、まで、は・・・
そこまで考えて私は自分が犯した致命的なミスに気付いた。
「あ"あぁーーっ!!っねぇ!契約した従魔って、年取らなくなるんだよね!?」
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は20日、火曜日を予定しております。
よろしくお願いします。m(_ _)m




