表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の神はインモラル  作者: アリス
第6章
70/319

血の匂い

ここまで来て、ようやくR15の設定が役に立つってほどの

出血、グロ、残酷描写がございます。

苦手な方はご注意下さい。

最後の数行ですので、薄目でスルーして頂ければ…(。_。)

宿場町を出た私達は、とりあえず首都を目指している。

現在の目標としては

「私はどこの誰に何目的で召喚されたのかを探る」というもの。

世界が平和である今、ぶっちゃけ急ぐ旅ではない。

ミロットと首都を結ぶ街道をのんびりと歩いていた。


街道沿いには所々に広場のような場所がある。

旅をする人々は日が暮れると、その広場に天幕を張ったり

馬車を停めたりして休むのだ。

ミロットから首都までは普通に歩けば2週間前後はかかるため

広場内には売店や屋台もあった。


ちなみに街道及び広場の周りにも結界は張ってあり、魔獣は近付けないようになっているが、あくまで魔獣のみ。野生動物や野盗に結界は効かないため、やはり見張りや護衛は必要になるのだそうだ。


さて私達はといえば、本来24時間365日フル稼働ドンと来いなわけだが、せっかくだし休憩所の雰囲気を味わってみようと広場に入ってみることにした。

まだ少し時間が早かったせいか利用者は数人しかいないが、きっとこれから日が落ちるにつれて人数が増えてくるのだろう。


まったりのんびり・・・

何とはなしに風景を眺めていると

森の奥からそよそよと心地いい風が吹いてきた。

気持ちの良さに思い切り伸びをして深呼吸をした瞬間に

ほんの僅かな鉄臭さが鼻をついた。

ハッとして辺りを見回すも、何も異常はない。


「カオリ?どうしたの?」

「何かあったか?」


2人は気付いてないみたい。でもあの匂いは間違いない。

血の匂いだ。

森の奥からそよ風に乗ってくるぐらいだから、結構な量が出ているはず。

野生動物が狩りをしてたとしても、そこまでの量の出血があるとは思えない。

私はその場にいる人達の混乱を避けるため、2人に念話で話した。


『今、僅かにだけど血の匂いがした。もし野盗がいるなら誰か襲われたのかもしれない』

『行ってみるか?』

『野盗ならきっとこっちに来るわ。そうなったら、ここの利用者にも危険が及ぶかもしれないものね』


ううぅっ、成長したねぇ。

きっと以前の2人なら「いるかいないかも定かじゃねぇのにメンドくせぇ。ほっとけそんなもん」「こっち来たらやっつければいいじゃない」とか言ってただろう。

それが今や、周囲の人間達に危害を及ぼすまいと率先して動こうとしている。


『よし!行ってみよう!』


風上を目指し森の中へ入りしばらくすると、血の匂いが濃くなった。

さすがに2人も気付いたみたいだ。


「急いだ方が良さそうね」

「もしかしたら手遅れかもしれねぇが・・・」


私達は走り出した。

魔力感知もフル稼働させて気配を探るが

いるのは魔獣ばかりで人間らしき気配は感じられない。


どこだ、どこだ!どこにいる!?頼む、間に合ってくれ!

必死に気配を探りながら森の中を駆け回った。


そうしてようやくたどり着いた血の匂いの発生場所。

そこにあったのは人間ではなく、狼の群れ()()()()()()()()()()だった。

大量の血痕、鼻をつく異臭、引き千切られた皮や肉

へし折られて剥き出しの骨、引きずり出された臓物。

そこそこ大きな群れが一度に壊滅したと思われる凄惨で壮絶な現場だった。


「何・・・これ。どういうこと・・・なんで、こんな・・・」


あまりの光景にめまいと吐き気を感じて、思わずその場にへたり込んだ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

大丈夫ですか?ご気分、悪くなってませんか?


次回更新は15日木曜日を予定しております。

よろしくお願いします。m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ