王様のお礼
5月病を吹っ飛ばせ勝手にチャレンジ企画!
毎日更新挑戦中!
本日は27日目。ゴールテープが見えてきた!
日々、少しずついいねが増えている…うれしい( ;∀;)
本当にありがとうございます!
今度は私が慌てる番だった。
「そんな、とんでもない!たまたま成り行きでそうなっただけで、お礼を言われるようなことでは・・・」
王に頭を下げさせるなんてとんでもない!
アワアワと慌てふためき頭を上げてもらう。
「そういうわけには参りません。我が国は決して大きな国ではありません。そのために、食料自給率の5割をコライ村に頼っている状況です。故に、あの村が『食料庫』と呼ばれるのです。あの村から作物の出荷がされないとなれば、我が国は深刻な食料難に陥っていたことでしょう。しかし仮にコライ村が無事だったとしても、今度はあの野盗が問題になってくる。出荷中の荷馬車があの道中で野盗に襲われれば、結局は食料に被害が出ます。ですので、2つの問題を同時に解決してくださったカオリ殿と神々には感謝しかありません」
王は改めて頭を下げた。
「ひいては何か礼をと思っていたのですが、聞けばカオリ殿は大量の魔石をギルドに預けてあり、金銭にはあまり困っていないと。ですので、他に何か欲しい物やして欲しいことなどはありますか?もちろん、金銭でとおっしゃるのであれば、相応のものは用意致しますが」
というありがたい申し出を頂いたのだが、そんな瞬間に出てくるものでもなくうんうん唸っていると、ハタと思いついた。
「では何か顔を隠せるようなというか、目の色を隠せるような物、もしくはその素材になるような物を頂きたいです」
そう言うと王は驚いていた。
「そんなものでいいのですか?」
「えぇ。というか、これが今一番調達しなければならない物で、もう1つの話にも関わってくるのですが…私達はこの後神聖国に入る予定なのです」
そこまで言うと王は察してくれた。そうして話はもう1つの本題へ。
私は4−3−2の2人を改めて紹介した。
「こちらの2人は数代前の契約者の従魔だった者達です。路上パフォーマーとして、決して短くない時間をかけて世界を見て回ってきました。そんな2人を以てしても、世界に異常は無かったと」
「はい。無論、僕達も隅々まで見ているわけではありませんが、少なくとも僕達の目に映る景色には不穏な気配はありませんでした」
「もちろん、大なり小なり事件や事故、災害などもあるにはありましたが、世界を巻き込むような大惨事というものではありませんでしたね」
それを聞いて、ようやく少し王に安堵の表情が浮かんだものの
次の瞬間には引き締めて私に問いかける。
「では、カオリ殿は何故召喚されたのでしょう?」
「それがまだ分かっていないんです。誰が何のために私を召喚したのか」
「誰が…というのは、神聖国の神官ではないのですか?」
王の当然の疑問に、ヴェールとヴィータが事のあらましを説明した。
「なんと、そんなことが…。カオリ殿が双黒を隠そうとしているのは、鬼の件だけではないのですね。だったら、神聖国側にも知らせるのは避けるべきか…」
「えぇ。もし召喚主が良くない目的で契約者を呼び出したのだとしたら、私達の存在は知られないほうがいい。たとえそれが神聖国の人間であったとしても。でも召喚の手がかりを得るためには、やはり神聖国は避けて通れないとも思いまして」
「分かりました。では先程の話、助力を頂いた礼の品として容姿を隠せるものをお贈りします。数日中にはお泊りの宿へ届けさせましょう」
と、約束してくれた。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
明日も更新予定!
お付き合いの程よろしくお願いします。m(_ _)m




