緊張の一瞬
5月病を吹っ飛ばせ勝手にチャレンジ企画!
毎日更新挑戦中!
本日は25日目。目標達成まで後少し。ですが物語はまだ終わりません!
それからもう1つ気になっていたことを尋ねてみる。
「2人の演奏を聴いていたら何というかこう…力が湧いてくる感じがしたんだけど、アレって2人が何かしてたの?」
「おや、気付かれましたか。まず我々の持つ楽器がそもそも魔道具でして、演奏の際に魔力を流せば音に乗せて聴く人全てに活力が漲る補助魔法がかかるんです」
「ですが先程は我々も魔力を流してはいませんでした。それなのに見抜かれるとは!さすが契約者様ですね」
す、すごい能力だな。この2人が騎士団の後方支援にいたら最強なんじゃないの?
それにしても・・・赤いタヌキと緑のキツネ。
どっちがそばでどっちがうどんだろうか…。
いっそ間を取ってラーメンだったりするのか。
そんなくだらないことを考えながら雑談すること暫し。
通信球から声が聞こえてきた。
「カオリさん、カオリさん、聞こえますか?これからお迎えに上がります。ご準備はよろしいですか?」
「はいはい、こちらカオリです。準備はできていますが、迎えって何で来られるんです?」
「?馬車ですが、何か不都合でも?」
「いえ。でしたらこちらから乗り込むのは私と追加で参加してもらう2人、計3人になりますので大型にしたり台数を増やさなくて大丈夫ですよ」
キョトン顔の一同。
心なしか通信球の向こうからもキョトンな雰囲気が伝わってきた。
私達としてはなるべく目立ちたくない。
なので、ヴェールとヴィータには一旦引っ込んでもらう。
その後、国王様の前で2人を召喚する方が私が契約者だという信ぴょう性も上がるし移動中に目立つことも避けられる。そう説明すると一同納得してくれた。
宿の前で待っていると、2頭立ての質素な馬車がやってきて目の前で止まった。
扉が開くと、中からレオさんとラインさんが出てきて挨拶を交わす。
4−3−2を紹介すると、彼等は4−3−2を知っていた。
どうやら路上パフォーマーとしての彼等の知名度はかなり高いらしい。
では出発ということで馬車に乗り込もうとすれば
レオさんがスッと手を差し出した。
?・・・ハッ!こ、これはエスコートというやつでは!?
わわわわ、ど、どうしよう!?こちとらエスコートなどという言葉とは無縁の生活をしてきたジャパニーズ小市民カオリさんですよ!
ただ1つ分かるのは、断るのは絶対に失礼だということ。
「ありがとうございます」
動揺していることはおくびにも出さず礼を言うと
彼の手を取り馬車に乗り込んだ。
馬車に揺られること十数分。到着したのはこれまた質素なバーだった。
本当にこんな所に王様がいるのかと疑いたくなるところではあるが、向こうもお忍び、こっちも目立ちたくないのでこの雰囲気は最適と言えよう。
レオさんとラインさんがカウンターにいるマスターに目配せすると、マスターは1つ頷き私達を2階へと案内した。
2階にはいくつか部屋があるようで、扉が並んでいた。
その中の1つをレオさんがノックすると、扉が開き姿を見せたのは大柄な男。
廊下は薄暗く逆光になってしまいよく見えないが…この男、多分あの時野盗をしょっぴいて行った騎士団の隊長だ。
厳重な警備体制を思わせる空気に、いやが上にも緊張が高まった。
騎士とレオさんが2、3言交わすと私達は部屋の中に招き入れられた。
扉をくぐると、そこにいたのは騎士と思しき大柄な男がもう2人。
そして座っている1人の壮年の男性。
庶民の服を着ていても隠しきれないオーラと威厳。
本物の「王」というものを初めて目の当たりにして、息をすることすら暫し忘れ・・・気付けば跪き、口上を述べていた。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
明日も更新予定!
まだ大丈夫、まだ怒られてない(゜o゜;ハラハラ




