大団円
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
あれから数カ月。
ようやく明日から宴が始まると声がかかった。
随分と時間を要したように思っていたが
まずは、国民の生活と安全が第一。
避難させていた者達を、全員元の居住地へ戻し
以前と変わらぬ生活を取り戻させるのが最優先で
それを完了して、初めて宴の準備に取りかかれた
ということだった。
「なるほど。そりゃ時間もかかるはずだね」
「えぇ。しかも今回の宴は、我々だけでなく、国を挙げてのお祭りになるんですよ」
「へぇー!すごいね!そんなに大々的にやるんだ」
「もちろんです。この国、この世界にとって、平和が齎された記念すべきことですから。来年以降は国民の祝日になるそうです」
「マジで!?」
宴の日程を知らせに来てくれたのはケイトだ。
多忙な日々を送りながらも、アーサーとの仲は順調なようで
結婚の話もチラホラ出ているとのことだった。
「ちなみにタツ様のことは、ダレル、アーサー両団長がお迎えに上がるそうですので、カオリ様は従魔の皆様をお願いしますね」
「了解!」
そして翌日、城の前の大広場には
ものすごい数の国民が集まっていた。
私達は、陛下や団長達と共に、その広場が見渡せる
正面のバルコニーにスタンバイしていた。
祝祭の始まりは、陛下の演説からだ。
陛下が話し始めると、そのために設置されていた
通信球からも、同じように声が流れ出した。
「皆の者、よくぞ集まってくれた。天候にも恵まれ、今日の良き日を祝うにあたり、こんなに喜ばしいことはない。しかしながら、祝祭を始めるその前に、1つ、懺悔をさせてもらいたい」
そう前置きをすると、驚いたことにその演説で
スペルディアに関することを公にし
それまでの王家の対応が過ちであったと謝罪したのだ。
「此度は、契約者様と神々が、そのお力を振るい、厄災を退けて下さった。今、余が皆の者に許しを請うなど、烏滸がましくて出来はしないが、もう一度、もう一度だけチャンスをもらえるならば『民のための王家』であると、胸を張って言えるよう努めていく所存である。どうか今一度、我らを信じてはもらえぬだろうか」
これだけの群衆がいるにも関わらず
まるで水を打ったかのような静寂が、その場を支配した。
そして、どれくらい経っただろう・・・
パチ…パチ…パチ…
パチパチパチパチ・・・・ワアアァァァァーー・・・・
大拍手からの大歓声。
民衆は、王の願いに諾と答えを出したのだ。
陛下は堪えきれず、その場に泣き崩れた。
それを家族が支え、もう一度立たせると
今度こそ、祝祭開始の音頭を取った。
その後は、城内でも盛大に宴が開かれて
三日三晩、飲めや歌えのお祭り騒ぎ。
実際にお祭りが開催されていた城下、そして国内の都市は
実に一週間もの間、お祝いムードが続いたらしい。
そして、城内も国内も落ち着いた頃
ランドルがマイケルの弔いをするという話になった。
心無しか、吹っ切れたような顔をしていた。
「ほな、頼むわ」
「うん」
最後の別れを済ませたランドルが祈りを捧げる中
マイケルの肉体と魂を回収し、転生させる。
キメラであるマイケルは、人間と猫の融合体。
今はタツが管理している北東の森に
植物の芽が2つ生えた。
「…いつになるかは分からないけど、きっとまた会えるよ」
「せやな。気長に待つわ。今度会うた時は…やっぱり、親友がええな」
「そうだね。きっとなれるよ」
「だとええけど。ほんで?この後、自分らはどないすんねん?」
「あぁ、うん…。実は、旅に出ようと思ってるんだよね」
ここまでお読み頂きありがとうございました。
いよいよ次回、最後話です。
次回更新は19日、木曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




