全て終わったからやろう
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
あれから数日、まだ国内はバタバタしていた。
私は、最初こそ陛下の「休め」に従って
何をするでもなく、ダラダラと過ごしていたのだが
それもせいぜい2日が限界だった。
「ダメだ。いい加減、外出たい」
「さすがにもう飽きたわね」
「俺らは俺らで、やんなきゃなんねぇことがあるしな」
そうだ。
今まで目の前のことで手一杯だったけど
これからのことも考えなくてはならない。
そんなわけで、手始めにタツを連れて北東の森へ出向いた。
「ここだね」
「見事までに何も無いな」
「カオリが派手に消してくれたからね」
かつて、あの塔が建っていた場所に再び訪れた。
鬱蒼とした森の中に、突如として現れる広大な更地。
私が塔を消し去った後、手つかずのまま放置されていた。
「本当にここでいいの?」
「あぁ、構わん。頼む」
以前タツが口にした、全てが終わったらやりたいこと。
穢れてしまった魂を浄化するための
植物や虫、動物への転生期間。
それを見守り、世話をするための守り人になるということ。
更地になったその場所に、タツが生活できるだけの
住処を整え、残りの土地に穢れた魂達を転生させた。
穢れの度合いにも個体差があるようで
植物として芽を出すものばかりではなかった。
その他の者達は、虫や動物として転生すべく
母体の胎内に宿ったようだった。
「ありがとう。俺はここにいるから、たまには顔を見せに来てくれ」
「うん。こちらこそありがとう。もう少ししたら宴会が開かれると思うから、その時にまた迎えに来るね。タツとはいつでも話ができるしね」
「それもそうだな。じゃあ、その時はまたよろしく頼む。3兄弟とドラゴン達にも、よろしく伝えておいてくれ」
「わかった。…あれ?ダレルはいいの?」
「あぁ、ダレルは直接会って、挨拶を済ませてきたからな。それに、近々アーサーと共に、ここへ様子を見に来るとも言っていた」
「いつの間に…。でも良かった。それなら安心だね。じゃ、私達はこれで」
そういば塔まで来た時に
アーサーがそこにマーキングしてたっけ。
問題はなさそうなことを確認すると
私達はタツに別れを告げ、その場を後にした。
「カオリ様!おかえりなさい!タツさん大丈夫そうッスか?」
「ただいま。うん、やってけそうだよ。皆にもよろしくって」
「いつか、僕達もお邪魔したいです」
「またタツさんに稽古をつけてもらいたいですね」
「ハハッ、タツも喜ぶよ。たまには顔を見せに来てって言ってたから」
3兄弟は、あれから熱心に戦闘訓練を続けていて
ちょくちょく騎士団、魔術師団共に、訓練に参加していた。
だが、フェンとヨルに関して言えば
騎士団でまともに彼らの相手が務まるのは
ダレルとコリンくらいだそうで
タツの豪力が恋しいらしい。
そのため最近は、自分達でもまだ伸びしろを感じる
魔術師団の方へ通い詰めていた。
そして、DGは帰省中。
久しぶりにコライ村へ戻り、村人や群れの仲間達と
のんびりしていることだろう。
宴が始まるまであとどれくらいだろうか。
束の間の安息を満喫しよう。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
最終話まで、残り1話。
次回更新は16日、月曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




