帰還
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
帰ってきた。
ついに、契約者として課せられた全ての使命を果たし
無事に帰還できたのだ。
しかし、華々しい凱旋とはいかなかった。
「・・・ただいま」
「おかえりなさい」
「よくぞご無事で…」
「本当に良かった」
「お疲れ様でした」
皆、口々に労いや無事を喜ぶ声をかけてはくれるが
私の腕にいるマイケルを見ては
皆一様に痛ましい表情を浮かべた。
「お疲れさん。よぉやってくれたわ」
「あ…ランドル、その・・・ごめんなさい…」
「何であんたが謝んねん。当然の結果やろ?しゃあないことやん」
そう言って、私を慰めてくれているようで
どこか、自分に言い聞かせているようでもあった。
「こいつを、連れて帰って来てくれただけで十分や。そもそもこいつは…味方でも…なんでも、あらへんやつや」
言葉を詰まらせながら
必死に自分を納得させようとしていた。
しかし、今は我慢などしてほしくなかった。
「マイケルが…最後にね、ランドルに『すまなかった』って伝えてくれって…」
「…っざけんなボケェ!!」
私がマイケルから預かった、最後の言葉を伝えると
ランドルは堪えきれずに、感情を爆発させた。
「なにが『すまなかった』や!?謝んのやったら、最初からやらんかったらよかったやろ!!お前は!俺を!なんやと思ててん!!」
そう叫び、その場に泣き崩れた。
少しして、見かねたダレルがランドルに肩を貸し
アーサーがマイケルを引き取りに来た。
「これからどうするの?」
「ひとまずは、霊安室に連れて行くよ。その後は多分…ランドルが弔うことになると思う。…立ち直ることができればね」
そうか。死者を弔うのも、神官の役目なのか。
正直、私達の力で他の死者と同じように
肉体も魂もすぐに回収し、次の転生に向けて
準備を進めることもできたが
マイケルだけはそうしなかった。
ランドルに最後の挨拶をさせてあげたかったから。
マイケルの亡骸を目の当たりにし
辛い思いをさせてはしまったが
自分の手で弔うことができるなら
結果としては良かった…と思うべきだろう。
「此度のこと、本当に感謝している。この国の代表として、礼を言わせてくれ。ありがとう。しばらくの間は、どうかゆっくり休んでほしい。これから、避難命令を解除し、他国にも状況を知らせねばならぬ故、我々も忙しくなるのでな。全てが片付き次第、国を挙げての宴を開こうぞ」
「分かりました。皆さんも、どうかご無理はなさらずに。宴会、楽しみにしてますね」
陛下から感謝の言葉をもらい、さっきまでの重苦しい空気を
少しでも変えようと、精一杯の笑顔を貼り付けた。
当然そんなことをしても、心に重い石を抱えたような
気持ちが晴れることはなかった。
ケイトに案内され、城内に用意されたという
私達専用の部屋に通された。
人払いをし、風呂に入って汚れを洗い流すと
ベッドに潜り込み、一旦何もかも忘れたくて
泥のように眠るのだった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
最終話まで、残り2話。
あ、正しいかどうかは別として
筆者的には、エピローグを最終話と
カウントしております。(^_^;)
次回更新は12日、木曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




