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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第20章
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帰還

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

帰ってきた。

ついに、契約者として課せられた全ての使命を果たし

無事に帰還できたのだ。

しかし、華々しい凱旋とはいかなかった。


「・・・ただいま」

「おかえりなさい」

「よくぞご無事で…」

「本当に良かった」

「お疲れ様でした」


皆、口々に労いや無事を喜ぶ声をかけてはくれるが

私の腕にいるマイケルを見ては

皆一様に痛ましい表情を浮かべた。


「お疲れさん。よぉやってくれたわ」

「あ…ランドル、その・・・ごめんなさい…」

「何であんたが謝んねん。当然の結果やろ?しゃあないことやん」


そう言って、私を慰めてくれているようで

どこか、自分に言い聞かせているようでもあった。


「こいつを、連れて帰って来てくれただけで十分や。そもそもこいつは…味方でも…なんでも、あらへんやつや」


言葉を詰まらせながら

必死に自分を納得させようとしていた。

しかし、今は我慢などしてほしくなかった。


「マイケルが…最後にね、ランドルに『すまなかった』って伝えてくれって…」

「…っざけんなボケェ!!」


私がマイケルから預かった、最後の言葉を伝えると

ランドルは堪えきれずに、感情を爆発させた。


「なにが『すまなかった』や!?謝んのやったら、最初からやらんかったらよかったやろ!!お前は!俺を!なんやと思ててん!!」


そう叫び、その場に泣き崩れた。

少しして、見かねたダレルがランドルに肩を貸し

アーサーがマイケルを引き取りに来た。


「これからどうするの?」

「ひとまずは、霊安室に連れて行くよ。その後は多分…ランドルが弔うことになると思う。…立ち直ることができればね」


そうか。死者を弔うのも、神官の役目なのか。

正直、私達の力で他の死者と同じように

肉体も魂もすぐに回収し、次の転生に向けて

準備を進めることもできたが

マイケルだけはそうしなかった。

ランドルに最後の挨拶をさせてあげたかったから。


マイケルの亡骸を目の当たりにし

辛い思いをさせてはしまったが

自分の手で弔うことができるなら

結果としては良かった…と思うべきだろう。


「此度のこと、本当に感謝している。この国の代表として、礼を言わせてくれ。ありがとう。しばらくの間は、どうかゆっくり休んでほしい。これから、避難命令を解除し、他国にも状況を知らせねばならぬ故、我々も忙しくなるのでな。全てが片付き次第、国を挙げての宴を開こうぞ」

「分かりました。皆さんも、どうかご無理はなさらずに。宴会、楽しみにしてますね」


陛下から感謝の言葉をもらい、さっきまでの重苦しい空気を

少しでも変えようと、精一杯の笑顔を貼り付けた。

当然そんなことをしても、心に重い石を抱えたような

気持ちが晴れることはなかった。


ケイトに案内され、城内に用意されたという

私達専用の部屋に通された。

人払いをし、風呂に入って汚れを洗い流すと

ベッドに潜り込み、一旦何もかも忘れたくて

泥のように眠るのだった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

最終話まで、残り2話。

あ、正しいかどうかは別として

筆者的には、エピローグを最終話と

カウントしております。(^_^;)


次回更新は12日、木曜日を予定しております。

よろしくお願い致しますm(_ _)m

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