復活
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
「いっくよー!」
ミモザの気合の入った掛け声と共に聞こえてきたのは
ルビアスとサミーロの演奏だ。
これだけでも少し癒やされる気がするが
彼らの演奏にサポートされ、力を増幅させたミモザが
私に思い切り魔力を注いできた。
「それぇー!!」
「ぬあっ!?」
突然のことに驚き変な声が出た。
だが、やろうとしていることは分かった。
ミモザは光を操るイエロードラゴン。
その本質は、広範囲を照らす陽のエネルギー。
負のエネルギーによって心と体が蝕まれた今の私にとって
何よりの特効薬になった。
だんだんと体が楽になり、心が軽くなっていく。
そして私がすっかり元通りに回復した頃
ミモザとルビアスとサミーロは、魔力が底をついたようで
息を切らし、ぐったりとしていた。
「ミモザ、ルビアスとサミーロも、本当にありがとう。必ず終わらせてくるから、ゆっくり休んでてね」
「へ、へへ・・・。やっと、お役に立てたぁ。カオリ様、頑張って下さいね」
「我らの主の仇を、どうか・・・」
「お願いします」
「うん、任せて。ヴェールはここで皆を守ってて」
「分かったわ。気を付けてね」
皆からの激励を受けて、再び戦場に舞い戻った。
もう同じ回復手段は使えない。
ここで仕留めなければ、今度こそ終わりだ。
見れば、ヴィータがかなりの劣勢。
3兄弟も頑張ってはいるが、そもそも攻撃が当たらない。
当たっても、あまり効いていない。
ヴィータが尻もちをついた。
スペルディアが武器を振り上げる。
ガキイィィィーーーン!!
スペルディアが武器を振り下ろす瞬間に
ヴィータの元へ転移し、両者の間に割り込んだ。
「ふぅ〜、間一髪。ヘヘッ、さっきのお返しだね」
「あぁ、危なかったぜ。助かった」
「このっ・・・死に損ないが!今更戻ったところで何も変わらんぞ!」
「・・・ねぇ、あんた今幸せ?」
「はっ!何を訳の分からぬことを!私はこれから貴様らを殺し、全てを手に入れるのだ!」
「つまりは今幸せじゃないし、今までも幸せじゃなかったってことだよね?で、これから先、自分だけが幸せを感じられればそれでいい、と。…哀れな奴だね」
「何が言いたい…」
「あんたは生涯、本当の意味での幸せを知ることなく消えるんだ。他の魂と違って、あんたのは完全に消滅するからね」
「フンッ!馬鹿なことを…っ!」
3兄弟とヴィータにもそのまま攻撃を続けさせ
5人がかりで魂を引き剥がしにかかる。
しばらくすると、今まで当たらなかった攻撃が
当たり始め、効かなかった攻撃が効き始めた。
そこでようやく、自分が弱体化していることに
気付いたようで、怒りと焦りを露わにした。
「おのれぇ!よくも小賢しい真似を!!」
だが、もう遅い。
取り込んだ魂をほとんど剥ぎ取られ
先程までのような動きができなくなった奴の相手は
最早、苦ではなかった。
そして、すっかり丸腰にされたスペルディアは
怒り狂いながら突進してきた。
「クソがぁーーー!!死ねえぇぇーー!!」
その突進を正面から受け止める形で
奴の胸に刀を突き刺した。
この世界に来てから
初めて私が自分の意志で奪った命だった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
最終話まで残り4話。
次回更新は5日、木曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




