ピンチ
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
ヴェールが魂を保護したのを確認すると
ようやく本腰を入れて攻撃に転じることができた。
とはいえ、相変わらず難易度はMAX。
集中力を欠いては達成することは叶わない。
緊張状態が続く。
「うわっ!」
「どうしたのですか!?ずいぶんと苦しそうじゃないですか!」
「はぁ…はぁ…クソッ」
魔力の鎖を切ることに集中している分
どうしても奴からの攻撃に対する反応が遅れる。
ただでさえ奴の能力が上がっていて
避けきれない回数が増えてきた。
僅かだが、体が重くなり動きが鈍くなった。
まずいな…。
集中を維持しなきゃいけないこの状況で
動きが鈍るのはなかなかに致命的だ。
一進一退の攻防を続ける中で
少しずつ、でも確実に魂を引き剥がしていった。
しかしそれと同時に、私の体も徐々に動かなくなり
意識も朦朧としてきた。
『カオリ!無理しないで!このままじゃ貴女が…っ!』
「まだ、まだ…もう少しだけ」
実際ピンチではあったが、幸いなことに
私の衰弱に気を取られたスペルディアは
取り込んだ魂を引き剥がされ
自身もまた弱体化していることに気付いていなかった。
「フッハハハハハハ!なんと無様な姿でしょう!このまま一思いに殺して差し上げるのもまた一興ですが、それでは面白くありません。やはり、真綿でじわしわと首を締めてあげましょう」
既に、立っていることさえ億劫に感じる程の倦怠感。
負のエネルギーを纏った攻撃のダメージは
心に蓄積され、体をも蝕み続けた。
そんな状態の私を見てチャンスと思ったのか
ここぞとばかりに猛攻を仕掛けてきた。
一旦攻撃を止め、回避に専念するが
思うように動かない体では、到底回避しきれるわけもなく
攻撃を食らっては動きが鈍るという悪循環を繰り返した。
そしてとうとう、膝を突かされた。
「フッハハハハハハ!どうしました!もう終わりですか!?ほらほら、早く立たなくては!殺されてしまいますよ!?」
「はぁ・・・はぁ・・・後、少し」
「…あぁ、残念ですねぇ。もっと楽しみたかったのですが…もう、お終いにしましょう」
スペルディアは、武器を振り上げると
地面に蹲る私目掛けて、思い切り振り下ろした。
ガキイィィィーーーン!!
「…っ!!ハッ!魔核の残りカス共が…無駄な足掻きをっ!」
私の前に、ヴェールとヴィータが飛び出した。
ヴィータが攻撃を受け止め、ヴェールが私を抱えて
その場を離れる。
従魔達も駆け寄ってきた。
「「「カオリ様!!」」」
『長くは持たねぇ、急げ!』
「ヴィータ様!」
「俺達も手伝うッス!」
「頑張ります!」
朦朧とした意識の中で、なんとなく聞こえた皆の会話。
どうやら、ヴィータと3兄弟が時間を稼いでいる間に
私を回復させるつもりのようだ。
しかし、この症状は治癒魔法で治る類のものではないはず。
どうするつもりだろうとボンヤリ考えていると
何やら、ミモザが張り切っている。
「ぃよっしゃー!僕に任せて!バッチリ治しますからね!では、ご協力お願いします!」
「「はい!」」
ん?ルビアスとサミーロも?
何をするんだろう・・・?
ここまでお読み頂きありがとうございました。
いよいよ終わりが近付き
最終話へのカウントダウンが始まります
最終話まで、あと5話。
次回更新は2日、月曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




