その手があったか
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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いざ、地道作戦開始!
私がスペルディアの気を引く間に
ヴィータが魔力の鎖を切って、魂を回収する。
始めてすぐに、課題に気付いた。
手順は至ってシンプルだが、とにかく時間がかかる。
今はまだ、私に集中していて気付いていないが
ヴィータがやっていることに気付けば
当然それを阻止しようと、ヴィータを狙い出すはず。
そうなれば、思うように事は運ばなくなる。
早めに次の手を考えなければ…。
だが今の状況では、僅かな迷いや悩みが仇になる。
重めの一撃をまともに食らい、思い切り吹っ飛ばされた。
「ぐっ…はぁ!」
「フッハハハハハハ!先程までの威勢はどこへ行った!?やはり新たな神を前に、先代の神の力など及ばんのだ!」
クッソ、しんどいなコレ。
取り込まれてしまった者達の怨みの念なのか
負のエネルギーを多分に含んでいる奴の攻撃は
肉体よりも精神に影響を及ぼす。
体にダメージがなくとも、精神が病んでしまうと
自然に体にも異常をきたす。
とんでもない悪循環だな。
このまま攻撃を受け続けてしまえば
いずれ体を動かすことすらできなくなりそうだ。
「参ったな。これじゃ持たない…。こういう時に相談できそうなのは…」
状況を変えなければならないと判断した私は
もう1人の頼もしい助っ人に頼ることにした。
「タツ?そっちは異常ない?」
『カオリ!?良かった、無事だったんだな。塔を消すと言ったきり、連絡がなかったから心配したぞ。こちらは大丈夫だ』
「そう、良かった。実は今ね・・・」
手短に今の状況を説明した。
『ふむ…。ならばその魔力の鎖を切る速度を上げることができれば、魂の回収がより早くできるようになるってことだな?』
「まぁ、そうだね。でもヴィータ1人じゃ限界があって…他に何か方法はないかな」
『ではその鎖を、カオリも一緒に切ればいいんじゃないか?』
「え?…あ!あぁー!そうか、そうだよね!…ちょっとムズいけど、やってみる!」
タツに礼を伝え、刀に破壊の力を注ぎ込み意識を集中する。
すると、魂を繋ぎ留めている魔力の鎖が
より鮮明に視えてきた。
それはまるで、獲物を捕らえた蜘蛛の糸のように
魂に絡みついていた。
「ちょ…マジか。これは無理ゲーすぎん?」
この複雑に絡みついた鎖を
魂にコレ以上の傷をつけることなく切れ
というのは、針の穴に糸を通す方がまだ楽な作業だ。
それを、戦いながらやれと…。
赤ちゃん用の爪切りみたいな
先の丸いハサミが欲しいくらいだ。
しかし、ここでふと思い付く。
「ヴェール、魂だけを保護できる?」
『できるけど、どうするつもり?』
タツがくれたアドバイスを伝え
私の攻撃に魂が巻き込まれないように
保護しておいてもらえば、私は難なく刀を振るえるのだ。
『分かったわ、やってみる。でも覚えておいて。今のカオリは私の力を超えるものよ。加減を間違えると、魂ごと切ることになりかねないから、気を付けてね』
「うん、ありがとう。よろしくね」
相変わらず無理ゲーだが、詰んではいない。
本当の勝負はこれからだ。
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次回更新は29日、木曜日を予定しております。
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