悲痛な叫び
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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自分の味方であるはずの、神殿派の貴族達を生贄にし
自身を強化するスペルディア。
足元からどす黒い何かが這い上がり
その体を徐々に覆っていった。
虚ろになり、焦点が定まらなくなった瞳には
既に生気はなく、ただただ邪悪な光が宿っていた。
その姿は、最早神官などという崇高なものからは
かけ離れた、醜悪なものへと化していった。
「なんて酷いことを…あの者達はお前の部下じゃなかったのか!?」
「フッハハハハハハ!あぁ、そうだとも。私と志を同じくした我が下僕達だ。だからこそ我が力の一部となれたことを喜んでいるだろうよ!」
「んなわけあるかボケェーーー!!!」
ガキィーーーーン!!
ふざけた暴論に腹が立ち
つい感情的に斬りかかってしまった。
しかし、難なく受け止められてしまったことに少々驚いた。
「やはり貴様は無粋だな。完成を待ってはいられないのか?」
「黙れ。待ってやる義理も必要もないだろうが!」
「フッハハハハハハ!どうした?先程とは立場が逆転したな」
「クッ・・・」
何としてでも止めたいと思う気持ちとは裏腹に
スペルディアの体はどんどんと膨れ上がり
異形の物へと変化していく。
その間にも、私の感覚では感じ取れてしまうのだ。
生贄にされた者達の、苦しみ悶える姿や
嘆き悲しむその声が。
『痛いよ…』『助けて…』『苦しい…』『誰か…』
そんな悲痛な叫びが、絶え間なく聞こえてくる。
この声が、私にしか聞こえなかったのだとしても
これほどまでの負のエネルギーをその身に取り込みながら
どうしてこいつはこんなにも平然としていられるのだろう。
「あぁ…素晴らしい!力が漲ってくる!やはり、我が下僕達も歓喜しているのだ!」
「ふざけるな!お前がその身に取り込んだのは、かつてお前の部下だった者達の苦痛や悲しみ、嘆きだ!今となっては、ただの駄々っ子に成り下がったお前を、心底軽蔑しているだけだ!」
「フッハハハハハハ!戯言を。私の目指す所は変わっておらんさ。私が、この世界の神になるのだ」
「・・・は?」
「なに、簡単なことだ。魔核の力は手に入らなかったが、それを手に入れた貴様を殺せば、結局は私が自ずとこの世界の神になる。少々過程は変わるが、私がこの世界を支配することに変わりはない」
この野郎。
なまじ冷静になったせいで
シフトチェンジが可能なことに気付きやがった。
「へぇー、ちょっとは頭使えるようになったんだ。大したもんだね。だけど、そう簡単にやれると思うなよ。返り討ちにしてやるよ」
「フッハハハハハハ!その強気な態度、いつまで続くか見ものだな」
大口叩いたけど、内心は焦っていた。
このまま奴を殺してしまえば、奴に取り込まれた魂も
共に消滅してしまうだろう。
スペルディアに加担した時点で彼らも同罪ではあるが
その加担が、果たして彼らの本当の意志だったのかは
疑わしいところだ。
スペルディアやマイケルと接触があった時点で
洗脳されていた可能性もあるのだ。
本人達の意志であるなら救いようがないが
あの悲痛な叫びを見て、違うのではないかと感じた。
となれば、どうにかしてこの魂達を
スペルディアから引き剥がさなければ!
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次回更新は22日、木曜日を予定しております。
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