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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第20章
310/319

悲痛な叫び

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

自分の味方であるはずの、神殿派の貴族達を生贄にし

自身を強化するスペルディア。


足元からどす黒い何かが這い上がり

その体を徐々に覆っていった。

虚ろになり、焦点が定まらなくなった瞳には

既に生気はなく、ただただ邪悪な光が宿っていた。


その姿は、最早神官などという崇高なものからは

かけ離れた、醜悪なものへと化していった。


「なんて酷いことを…あの者達はお前の部下じゃなかったのか!?」

「フッハハハハハハ!あぁ、そうだとも。私と志を同じくした我が下僕達だ。だからこそ我が力の一部となれたことを喜んでいるだろうよ!」

「んなわけあるかボケェーーー!!!」


ガキィーーーーン!!


ふざけた暴論に腹が立ち

つい感情的に斬りかかってしまった。

しかし、難なく受け止められてしまったことに少々驚いた。


「やはり貴様は無粋だな。完成を待ってはいられないのか?」

「黙れ。待ってやる義理も必要もないだろうが!」

「フッハハハハハハ!どうした?先程とは立場が逆転したな」

「クッ・・・」


何としてでも止めたいと思う気持ちとは裏腹に

スペルディアの体はどんどんと膨れ上がり

異形の物へと変化していく。


その間にも、私の感覚では感じ取れてしまうのだ。

生贄にされた者達の、苦しみ悶える姿や

嘆き悲しむその声が。


『痛いよ…』『助けて…』『苦しい…』『誰か…』


そんな悲痛な叫びが、絶え間なく聞こえてくる。


この声が、私にしか聞こえなかったのだとしても

これほどまでの負のエネルギーをその身に取り込みながら

どうしてこいつはこんなにも平然としていられるのだろう。


「あぁ…素晴らしい!力が漲ってくる!やはり、我が下僕達も歓喜しているのだ!」

「ふざけるな!お前がその身に取り込んだのは、かつてお前の部下だった者達の苦痛や悲しみ、嘆きだ!今となっては、ただの駄々っ子に成り下がったお前を、心底軽蔑しているだけだ!」

「フッハハハハハハ!戯言を。私の目指す所は変わっておらんさ。私が、この世界の神になるのだ」

「・・・は?」

「なに、簡単なことだ。魔核の力は手に入らなかったが、それを手に入れた貴様を殺せば、結局は私が自ずとこの世界の神になる。少々過程は変わるが、私がこの世界を支配することに変わりはない」


この野郎。

なまじ冷静になったせいで

シフトチェンジが可能なことに気付きやがった。


「へぇー、ちょっとは頭使えるようになったんだ。大したもんだね。だけど、そう簡単にやれると思うなよ。返り討ちにしてやるよ」

「フッハハハハハハ!その強気な態度、いつまで続くか見ものだな」


大口叩いたけど、内心は焦っていた。

このまま奴を殺してしまえば、奴に取り込まれた魂も

共に消滅してしまうだろう。


スペルディアに加担した時点で彼らも同罪ではあるが

その加担が、果たして()()()()()()()()だったのかは

疑わしいところだ。


スペルディアやマイケルと接触があった時点で

洗脳されていた可能性もあるのだ。

本人達の意志であるなら救いようがないが

あの悲痛な叫びを見て、違うのではないかと感じた。


となれば、どうにかしてこの魂達を

スペルディアから引き剥がさなければ!

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は22日、木曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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