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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第20章
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怒涛の展開2 ‐sideタツ‐

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

その場にいる全員に絶望が伝播していく中

ついに、その魔法陣が発動の瞬間を迎えてしまった。

クソッ!カオリの作戦は間に合わなかったのか!?

覚悟を決めたその時、上空からも強い力が降り注いだ。


地上と上空、轟音と地響きを伴い

2つの力はせめぎ合った。


やがて、上空からの力が僅かに勝ったかと思いきや

何かが弾けたように白い閃光が走り

キラキラと光の粒が舞い散った。


「な、なんだ…?何が起こった?」

「助かった…のか?」


何が起きたか分からない者達が多い中

俺は、カオリの作戦が成功したのだと確信した。


改めて目の当たりにすると凄いものだな。

感心と放心をしていたのも束の間…


『タツ様!タツ様ぁ!』

「!!リーフか!?どうした!?作戦はうまくいったのか!?」


何かトラブルがあったのか、混乱しているリーフから

よくよく事情を聞き出せば、カオリの意識がないという。

とにかく城へ連れて来させ、手当をする中

ヴェールとヴィータに語りかけた。


「ヴェール、ヴィータ、そっちはどうだ?こちらはカオリが魔法陣の発動を防いだぞ」

『よし!そんじゃもうひと踏ん張りだな』

『こっちは大丈夫だから、少し休ませてあげて』


意識がない、心臓が止まってる、体が冷たいと

騒然とする場に向けて、一喝した。


「案ずるな!カオリは生きている。ヴェールとヴィータは、まだ戦っている!」

「え…じゃあ、今のこの状況は…?」

「恐らく、仮死状態というやつではないか?」


俺がそう言えば、皆少なからず安堵したようだった。

とはいえ、この状況は芳しくない。

神2人の存在があるから生きていると思えるものの

普通なら死人と判断される状態なのだ。


あちらの戦いに水を差すようなことをしたくなかったから

カオリの今の状態を伝えなかったが

「少し休ませてやれ」と言っていたということは

この状況を分かっていたのだろうか?

カオリの体に負担はかからないのだろうか?


やり場のない焦燥感を苛立ちが募る中

カオリを見守ることしかできないことが不甲斐なかった。


「状況はどうなっている?」


皆が少し落ち着いた頃、国王があの箱を持って

医務室に入ってきた。

ダレルから説明を聞くと

箱を開け、聖杯をカオリの枕元に置いた。


「何か、役に立つやもしれぬと思ってな」


不安気な表情で放ったその言葉は

すぐに的を射ることとなった。

聖杯が眩い光を放ったかと思うと

その姿が塵のように消えたのだ。


「ど、どういうことだ?」

「消えた!?一体どこへ!?」

「ん・・・」

「!?カオリ様!カオリ様ぁ!」

「んん…あれ?ここは?…えーっと?おはよう?」


聖杯が消えて騒然となった場を収めたのは

彼女の目覚めだった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は17日、木曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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