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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第3章
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アニキの総評

本日は2話更新。こちらは2話目です。

「本っ当にゴメン。まさかあんな事になるなんて・・・」


急いでニーナに治癒魔法をかけてもらい事なきを得たジャイルであったが、目に見えて落ち込んでいた。

加減をしたはずのビンタ1発で、身体強化を使っていたジャイルが

まさかあんな状態になってしまうなんて思いもしなかった。


「フ、フフッ・・・気にしないでください。僕がまだまだだったってことですよ」


そうは言うがお前、真っ白に燃え尽きとるやんけ!

後ろにリングコーナーと眼帯出っ歯のオッサンが見てきそうだ。

灰になってしまいそうなジャイルを前に私がオロオロしていると

頼れるリーダー、我らがジンのアニキによるフォローと解説が始まった。


「ジャイルの事は本当に気にしなくて大丈夫だ。こいつはカオリが自分より格上の相手だと理解した上で、自分の力がどこまで通用するか試したかったんだろう。身体強化まで使うとは思わなかったが」


そこまで言って、今度は私に向き直った。


「対人戦闘は初めてだと言っていたな。さっきの戦いを少し振り返れば今後の参考になると思う」


私が頷くと1つずつ振り返っていく。


「まず1つ、最初のペースを崩さず続けていればスタミナ切れを狙うこともできたはずだが、そうしなかったのはなぜだ?」

「えっと、それは本気で向かって来てるジャイルに対して不誠実で失礼だなって思ったのと、これが訓練じゃなくて実戦だったら、スタミナ切れを狙うなんて悠長な事言ってる場合じゃないなって思ったから」

「なるほど。では次に、身体強化を使ったジャイルに対しては即座に攻撃を仕掛けたのはなぜだ?」


ジンからの問いかけに1つ1つ振り返りながら答えていく。


「このままだと追い詰められそうだなって思ったのと、あと・・・何故か長引かせるのは酷な気がして早めに終わらせようと思ったの」


ジンは私から一通り話を聞くと総評をしてくれた。


「80点。といったところだな。初めての対人戦闘にしては及第点だ。確かにこれが実戦だった場合、戦いを長引かせるのは得策ではない。しかし先手を打つだけで倒せる相手ならいいが、そうでない場合はただ手の内を明かしこちらが不利になるだけだ。そうならないように相手の出方を窺う必要も出てくる。攻撃手段やパターンを分かっておかないと避けるのか防ぐのか対策が立てられないからな。だが厄介なのは今回のジャイルの様に途中からパワーアップしてくるやつだ」


そこまで話すとジンは再びジャイルに視線を移した。


「身体強化魔法は、ある一定のレベル以上の使い手でなければ諸刃の刃なんだ。副作用でああなる」


灰になりそうなジャイルを指差し「あいつはまだまだってことだ」と言う。

なるほど。だからあの時驚いてたのか。


「原則、対人戦闘は早期決着が望ましいが、それが叶わぬときでも相手のパワーアップを許してはいけない。許してしまえば、カオリも感じたように追い詰められる可能性があるからだ」


さ、さすがアニキ!あれ?じゃぁ長引かせるのが酷だと感じ取ったのは・・・


「カオリが魔力感知でジャイルの未熟さを感じ取ったが故のものだろうな」

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は30日、日曜日2話を予定しております。

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