怒涛の展開1 ‐sideタツ‐
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
今回のお話はタツ視点。
時は少し遡り
中継係 ‐sideタツ‐の後からの話になります。
城へ戻った俺達は、大会議室に詰めていた。
森へ同行したメンバーに加え、避難誘導をしていた
コリンとケイトも合流。
そして王族が全員。
彼らとは、あの日の晩餐会以来だ。
「あの、父上?その箱は?」
国王の前に置かれた箱に、興味を示したのは王女だ。
あの箱は、カオリと神様コンビが
あーでもないこーでもないと言いながら造り上げた
「転送箱」なるものだ。
ランドルが持っていった対の箱から
聖杯が転送されてくれば、光るらしい。
ランドルを神殿に送り届けたアーサーが戻ってくると
後は、もう待つしかできない。
自分が任された役割が重要なものだということは
理解しているが、今のようにただ待つしかできない
というのは、何とも歯痒い。
などと思っていた時期が俺にもあった。
不意に箱が光った。
国王がその蓋を開ければ、中には金色に輝く聖杯が。
「来たようだな」
国王の一言を皮切りに
慌ただしい展開を迎えることとなった。
アーサーがランドルの元へ向かう準備をしている最中
『タツ、そろそろスタンバイするように伝えてくれる?』
「了解だ」
カオリから連絡が入った。
俺はすぐさまリーフに繋いだ。
「リーフ、聞こえるか?カオリから準備をするように連絡があった。頼んだぞ」
『はぁい!かしこまりましたぁ!』
リーフの準備とは、首都が全て見渡せる高度への飛翔。
それをさせたということは、いよいよカオリ達が
敵の元締めと邂逅を果たしたということだろう。
後は武運を祈るのみだ。
そうこうしている間に
アーサーが血まみれのランドルを連れて戻ってきた。
一瞬、死んでいるのかと思い凍りついた。
当然、場は混乱した。
「大丈夫、生きてるよ。傷は全部治してあるけど、見ての通り出血量が尋常じゃない。命はあるけど、目を覚ましてくれるかどうか…」
命はあると聞いて安心したのも束の間
治癒魔法なるものは、体内から失われた血液までは
補えないのだと聞かされた。
それができるのは、神の力だけなのだ、とも。
『タツ、ランドルは?』
「大怪我をしていたようだが、アーサーが治療して連れ帰った。意識はまだ戻ってないが、命はある」
『分かった。ありがとう』
あまり余裕の無いカオリの声。
どうやら、向こうでも何か動きがあったらしい。
それからどれくらい経っただろうか。
急に寒気に襲われたかと思えば
外から、何とも禍々しい力を感じた。
それを感じたのは俺だけではないようで、皆テラスに出た。
すると、首都を覆うように赤い光が…
「あれは、一体・・・?」
「!まさか!あの魔法陣が発動するのか!?」
アーサーが焦りをにじませた声で叫んだ。
「そんな!これじゃ、もう私達では・・・」
ケイトの絶望に満ちた声がその場に落ちた。
「カオリ殿…頼む…後はもう、あなたしか…」
ダレルまでもが祈るだけしかできなかった。
だが実際、俺達にはもうどうしようもない。
カオリが仕込んだ作戦が上手くいくことを
それこそ、祈ることしかできなかった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は14日、月曜日を予定しております。
次回も、タツ視点のお話になります。(^^)
よろしくお願い致しますm(_ _)m




