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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第19章
277/319

あいつらの事情

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

「あいつら、うまくやってるかな」

「ん?あぁ、スラム街に行かせた奴らのことか?」

「大丈夫じゃない?記憶を戻してやったら、随分従順だったわよ?」


(くさび)探しをしている最中に、森の中で見つけた知ってる顔。

馬車壊しの実行犯にして、ドラン伯爵の手先だった奴らだ。

あの時は、その後に自分達が動きやすくするために

こいつらの記憶を消したけど、ドラン伯爵がいなくなった

今となっては、私達の記憶がないのはかえって不便。


というわけで、彼らの記憶をサクッと戻し話を聞くことに。

消えた貴族達のことを何か知っているかもと思ったが

結果的に分かったのは、この頭の名前がペズということと

ドラン伯爵との関係だけだった。

要するに捨て駒だったってことだ。


ペズ達も元はスラム街の出身で

コリンとも顔見知りらしかった。

ドラン伯爵は彼らに目を付け度々()()をさせていたようだ。


その内容は、盗みや誘拐など

どれも表には出せないようなものばかりだ。

しかし、その分報酬は良かったらしく

自分達の生活はもちろん、故郷であるスラム街の

子ども達に施しをする余裕まであったという。


だからあの時、ドラン伯爵の名前は頑なに口にしなかった。

自分達の仕事がなくなれば

困るのは自分達だけではないから。


そこで私は思い付いた。

こいつらを使ってスラム街の住人を避難させよう!と。


スラム街では最新の情報を全員が得ることは難しい。

今、首都の住人が避難をしているなんて知る由もない。

そこでペズ達を向かわせ、避難を促した。

雨風(しの)げる住処を準備して。

ペズ達が根城にしていた南西の森の一部をバッサリ開拓し

小屋をいくつも建てておいた。


「まぁ、いざとなったらコリンもいるし、そんなに心配してないんだけどね」

「そうよ。私達は私達で、今目の前にある目的に集中しましょう」

「もうじき夜が明ける。塔の入口が見えるはずだ。そこから先は正真正銘、俺達だけの戦いだ」

「うん。ここまで来たら、後は前進あるのみ!必ずスペルディアを倒して全員で戻ってこよう」


空が白み始めた。

変わらずこれから向かおうとしている先からは

風が吹き荒れる音が聞こえる。

同行していた騎士、魔術師が野営を片付け、前に進む。


ここから先は未知の領域。

調査結果からは「風が吹き荒れていた」という状況が

分かっているだけで

この強風エリアに踏み込んだわけではない。


少し進むと、ものすごい強風に襲われた。

どちらからともない風が、縦横無尽に吹き付けていた。

舞い上がる土煙や、木の枝葉などで前が見えない。

魔力感知を、最大限集中して展開しなければ。

視界が効かない中、敵の接近に気づけないのは致命的だ。


手探り状態で少しずつ前に進み

どうにか塔の入口に到着した。


「よし、いよいよだ。皆、ここまでありがとう。行ってくる!」

「どうか気を付けて。武運を祈っている。必ず戻ってきてくれ!」


皆を代表してダレルが力強い激励を送ってくれた。

それを受け、私達は塔の内部へ歩を進めるのだった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は27日、月曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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