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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第18章
273/319

不吉な楔

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

正直な話、魔法陣の存在に気付いた時一瞬諦めがよぎった。

手の打ちようがない。

そう思ってしまったのだ。

しかし、次の瞬間には前を向いた。

ヴェールとヴィータを始め

私を支えてくれる者達の顔を思い出し、心に決めたのだ。

下を向いている場合ではない。

私が諦めてしまったら、全てが終わる。

そうはさせてなるものか。

私がなんとかしてみせる!


それからまずは、地図の印を頼りにその周辺を探索すると

不吉な魔力を纏った小さな杭のような(くさび)のような

変なものが目立たない場所に刺さっていた。

それは森の木々にだったり

市街地の建物の外壁にだったり。


ダレル達が森の調査を始めてから、私達もこの楔を探し始め

調査に同行しなかった従魔達にも手伝ってもらい

今までに見つけたのはたったの十数本。

とてもじゃないが全部は探しきれないという結論に至った。

しかもどうやらこの楔、思っていたより数が多いようで

1つの印の周辺から複数見つかることもあった。


ここまでのことをやっていたにも関わらず

スペルディアが人目に付くことなくその姿を隠し通せたのは

恐らく、楔打ち→鬼召喚→別の場所へ移動

この作業を繰り返していたからではないだろうか。

数日の滞在なら冒険者と言い張れるし

近距離移動や長期滞在になったとしても

幻術&隠ぺいで姿を変えれば

同一人物とバレることはないだろう。


一体いつからそんなことをしていたのか分からないが

私が召喚される前から始めていたのは間違いない。

もしかしたら、鬼の召喚も楔に目を向けさせないように

するという目的もあったのかもしれない。


何にせよ、それだけ長期間に渡って楔を打ち込み

作り出された魔法陣が、たった十数本抜かれた程度で

大きく崩れるとは思えない。

かと言って、今から捜索隊を組んで楔を回収するなど

人手も時間も足りないのは、火を見るより明らかだ。


「だがしかし、その方法はあまりに危険ではないか?」


私の魔法陣に対する作戦を聞き終えた後

苦言を呈したのはダレルだ。


「だから、首都の住人達にも避難してもらうんだよ」

「そーゆーこと言うてんのとちゃうやろ」

「俺達はカオリさんの心配をしてるんだよ!下手したらカオリさんが…」

「ストップ!…分かってるよ。ありがとう。でも、他に方法がない」


皆状況を正確に理解できているが故に

誰も私の言葉に反論しようとはしなかった。

しばらく重い沈黙が流れたが

堰を切ったようにダレルが深く大きな溜息を吐いた。


「ハァー・・・到底納得はできないが、他に方法がないというのもまた事実。苦渋の決断にはなるが、致し方あるまい」

「これから先、俺達にできることは、せいぜい塔の入口までの護衛くらいだ。それ以上は力及ばず申し訳ないけど、どうがご無事で。ご武運をお祈りします」

「俺かてただ待ってるつもりはないで。やれることはぜーんぶやったるわ」

「うん。ありがとう。頼りにしてるよ。この世界を守るし、スペルディアも倒す!絶対に…!」


そして数日後

私達は打倒スペルディアを掲げ森へと向かった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

これで、第18章は完結です。

次回の更新から新章に入ります。

最終決戦に向けて、突っ走って参ります!


次回更新は13日、月曜日を予定しております。

よろしくお願い致しますm(_ _)m

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