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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第18章
269/319

王の演説

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!


ブクマ登録、及び評価も頂きましてありがとうございます!

今後とも是非、お付き合い頂けますよう

よろしくお願いしますm(_ _)m

予想の斜め上からの登場にざわつく民衆。

そりゃそうだ。

広場に集められ、王様からの演説があると言われれば

普通は馬車か転移魔法で現れると思うだろう。

しかしそれがまさかのドラゴン。

自分が民衆側でもざわつくと思う。


私達はミモザの背から降りると

広場に即席で設置されたステージに上がった。


広場に集められたのは、漁師街に住む漁師達とその家族

そして漁師街の機能や生活基盤を支える商人や

市場の者といった、南部の経済を回している担い手達だ。


「これより、国王陛下よりお言葉を賜る。心して聞くように」


まずコリンが懐から出した通信球を使って口上を述べた。

…なんで、ダレルじゃなくてコリン?避難誘導してるから?

と思ったら、どうやらコリンはその生い立ちから

漁師達の厚い支持があるんだとか。


スラム街の孤児だったところから

ほぼ実力のみで今の地位を手にしたことが

漁師達に刺さりまくったらしい。

漁師の中にもスラム出身の者は少なくないらしいのだ。

そんな経緯もあり、南部ではダレルよりコリンの方が

老若男女問わず人気があるようだった。


コリンから引き継ぐように、今度は陛下が前に出た。


「皆の者、本日はこのように急なことにも関わらず、時間を割いてくれたこと、心から感謝する。実は、余から皆へ頼みたいことがあるのだ」


陛下からの「頼みたいこと」という思いがけない言葉に

驚いたようで、少しざわつきはしたが

その後、皆固唾を飲んで次の言葉を待っていた。


「皆知っておろうが、今我が国は未曾有の大厄災の前に瀕している。これもひとえに、余の不徳の致す限り。誠に申し訳ないことをした。許されるなどとは決して思ってはおらぬ。しかし、願わくばどうか挽回の機会をもらえぬだろううか。必ずや厄災を打払い、平安の世を取り戻すことを誓おう。そのためにも、どうか今一度、皆の力を貸してはもらえぬだろううか。頼む。協力を」

「!!へ、陛下!頭をお上げください!」


国王が頭を垂れる直接の謝罪。

そして未来への展望。

最初こそ訝しみ、不信感すら漂っていた空気が

陛下の演説により少しずつ取り払われていった。

この流れに乗り、本題を切り出す。


「皆も実感していると思うが、東部、首都からの避難民が多くなっている。このままでは受け入れられなくなり、皆の生活まで崩壊してしまうであろう。そこで、漁師街の領土を拡大し、皆の住処を移して欲しいのだ。南部から出る必要はない。ただ少し、更に南へ移るのだ。神々が土地を広げて下さる」


今日一のざわつき。無理もない。

事情を理解しているとはいえ

いきなり強制退去を言い渡されれば

誰でも驚くし、反発もするだろう。


そこからは、ヴェールとヴィータが説明を引き継ぎ

漁師の漁場こそ変わるものの、今までとさほど

変わらない生活を保証すると公言すると

神様がそこまでしてくれるなら…と

転居を了承する声が広がっていった。

これなら大丈夫そうだ。


「ならば、今日より5日後、神々に領地を広げて頂く。それまでに、どうしても()調()()()()()()()だけをまとめておくのだ」


ヴィータの力で回収すれば、それは素材とカウントされ

ヴェールの力で同じ物の新品として生まれ変わる。

手に馴染んだ道具や、大切な人の形見

先祖代々受け継がれている物など

そういった物は持っておかないと

全部新品にされてしまう。

つまり新しい漁師街は、まるで新興住宅地のように

新築が立ち並ぶことが決定しているのであった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。


王様は身内だけの時と人前の時とでは

一人称を使い分けるタイプw


次回更新は23日、月曜日を予定しております。

よろしくお願い致しますm(_ _)m

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