留守番
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さて、方針は大方決まったのだが
もう1つ気がかりなことがあった。
『タツはどうする?』
タツと従魔達は会議には参加せず
念話を繋いだ状態で自室待機していた。
今回ばかりはDGも含め
従魔達を全員参加させるつもりでいた。
しかしタツは、これまた少し事情が複雑だ。
『俺は…行きたい気持ちはもちろんあるが、今回は皆の帰りを待つことにする』
「!?いいの!?」
思いがけない言葉に面食らった。
スペルディアに利用され、捨て駒として扱われた鬼達。
当然、仲間の仇を討つために参加するだろうと思っていた。
タツなら肉体的にも精神的にも、私達にも引けを取らないし
思慮深く行動できるだろうと思っていたのだが。
『確かに同胞の仇をこの手で討ちたいという願望はある。だが、先程アーサーに言っていたように、俺も怒りで我を忘れる可能性がないとは言い切れない。…というか正直な所、挑発などされたら真っ先に飛び込んで行く自信がある。それに万が一俺が死んだら、アンデッドにされてしまった魂の浄化を行える者がいなくなってしまうだろう?自ら始めた役割を顧みず、楽観的に物事を考えるには、俺は少し長く生きすぎている。…それに、帰りを待っている者が1人でも多ければ、お前達も必ず生きて帰ろういう気になるだろう?』
最後の方は少し冗談めかして、胸の内を話してくれた。
タツの葛藤は想像に難くない。
だけど、言葉通り長い生の間に想う所がたくさんあって
タツなりに必死に考えて出した答えならば
それを尊重するほかない。
『ただ、調査には同行させて欲しい。せめてそれくらいは役に立たねば、死んだ同胞にも顔向けができないからな』
「分かった。ダレルとアーサーに伝えとく。詳細決まったら、2人から連絡が行くようにしとくね」
『あぁ、よろしく頼む』
タツの希望をダレルとアーサーに伝えると
2人は早速調査団を編成すると言って
各副団長、ルビアスとサミーロと共に部屋を後にした。
「さて、それでは我々も早急に動かねばなりませんね。近隣諸国に避難民受け入れの強力要請とそれに伴う支援と謝礼について決めなくてはなりません」
「そうだな。忙しくなる。我々も失礼するよ」
陛下と宰相親子も部屋を出た。
残ったのは、私達とランドルだ。
思えば、ランドルとはゆっくり話をしたことがなかったな。
神官とはなんぞやという話はヴェールとヴィータから
軽く聞いたことしかなかった。
「ランドル、この後何もなければ少し話をしない?」
「あぁ、かまへんで」
私とランドルが残って話をするということを暗に伝えると
ヴェールとヴィータは騎士団と魔術師団の所へ
助言という名の口出しをしに行くと言って
部屋を出た。
「良かったんか?」
「うん、あの2人とはいつでも話せるからね」
「さよか」
きっと彼等なりに気を使ってくれたんだろう。
私に対してではなく、ランドルに対して。
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