人選
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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「それならば、僕達も同行しない方が良いでしょうか?」
アーサー達の同行が却下され、しばしの沈黙が落ちた後
声を上げたのはルビアスとサミーロだった。
彼等もアーサー達と同様
最愛の人をスペルディアに殺された者達だ。
同行し、仇を討ちたいという想いは人一倍だろう。
「あー…お前らか…」
「条件は満たしてるわね」
ルビアスとサミーロの発言を受けて
ヴェールとヴィータが考え始めた。
「条件」というのは
まず私達のスピードについてこられること
それからある程度不眠不休で動けること
そして高所からの落下に耐えられること。
獣人である彼等なら、日中の行動は制限されることがない。
そして心臓さえ無事なら死ぬリスクはない。
アーサー達と同様スペルディア恨みがあることは否めないが
完全な後方支援型の彼等が
突っ走ってしまう可能性は低そうだ。
とはいえ、やはり人選は慎重にならざるを得ない。
「同行する者については、今すぐに結論は出せないわ。とにかく、今伝えなきゃいけないことは全て伝えたから、後は実際に現場で指揮を執る者達が話し合って決めるべきよ」
「そうだな。目下の急務は、国民にあの塔の正体を避難の準備をするようにと伝えることだ」
その後、議員や新聞記者達による
質疑応答の時間を設けたのだが
これがまたなかなかに荒れた。
スペルディアの生存の秘匿、魔核とヴェールヴィータの正体
契約者の不正召喚について、鬼、キメラ、アンデッド・・・
あまりに衝撃的な話が多すぎて、どこから手を付けるべきか
記者や議員も混乱を極めていた。
そうして、説明会兼対策会議はどうにかこうにか閉会し
主要メンバーは場所を移した。
「さてと、それじゃ作戦会議を始めようか」
調査、人選、避難民の護衛と誘導etc…
決めなければいけないことは山ほどある。
先程は「時間がない」とか「悠長にやってる場合じゃない」
とは言ったが、だからといっていきなり突っ込んで行くのは
あまりに危険だ。
塔の内部には入らないとしても
まずは森の中や塔周辺だけでも確かめて
トラップや襲撃に備える必要があるだろう。
それから人選。
先程も話に出ていたが、人間を連れて行くにはいかない。
あまりに過酷な道のりになってしまう。
スペルディアは頂上にいると見て間違いないだろう。
でなければ、居城を「塔」という形状にした意味がない。
おそらくは時間をかけさせ、精神的、魔力的に
こちらを消耗させるのが狙いではなかろうか。
内部にどれほどの敵がいるのかも分からない。
「やはり塔に行けるのは、カオリ殿と神々だけになってしまうのか?」
「いえ、少なくとも私は自分の従魔とルビアス、サミーロは連れて行くつもりです。…うちの子達を危険なことに巻き込みたくはないのですが、確実に仕留めるためには手数は多いに越したことはないかと思いまして」
「ありがとうございます!必ずお役に立ってみせます」
「団長と副団長の無念は、僕達が晴らしてきます!」
ルビアスとサミーロは目を輝かせた。
気合は十分だ。
「ふむ、そうか。ではこれより、各団編成し2班に分け、ダレル、アーサーは森の調査を、コリン、ケイトは避難民の誘導、護衛にあたるのだ」
「「「「はっ!」」」」
陛下の命の下、それぞれが動き出すのであった。
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