まさかの全員
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
「自分の意志で消えたって…一体なぜ、どこに?」
「場所はもちろんあの森、もしくは塔ね。あの塔こそスペルディアの居城」
「唆されたか脅されたかは知らんけど、アイツらは自分の足でスペルディアの下へ行ったんちゃうか?」
「だろうな」
その言葉を聞いて、より一層ざわつく場内。
「静粛に!神々よ、そして神官殿。この際、ご存知のことは全て話してはくれまいか?」
「もちろん。最初からそのつもりよ」
「お前らにやってもらわなきゃならねぇこともあるからな」
「ほな、まず俺からいこか」
そうして3人の口から語られたこれまでのこと。
まずは魔核の存在を明かし、その後スペルディアによる
魔術師と神官見習いの連続殺人からの契約者の不正召喚
鬼を召喚していたのもスペルディアであったこと
そしてキメラやアンデッドの生成
その流れでマイケルもキメラであることも明かし
奴の最大の目的は、魔核を乗っ取り
この世界を手中に収めることだ。という説明した。
会場は度々ざわつきを見せるも情報を聞き逃すまいとして
すぐに静寂が戻る。
スペルディアの悪行を話し終え、最後にこう付け加えた。
「しかし、いくらスペルディアが有能で、キメラのような手先がいたとしても、これだけのことを1人で全て実行できるとは思えない。間違いなく協力者がいたのでしょう」
そこで、会場の大半のひとはピンときたようだ。
神殿派の貴族達が、こぞってスペルディアに
手を貸していたという事実に。
「俺は神官やけど、今まで一度も神殿派の意見に賛同したことはないねん。神さんの言う通り、人間のことは人間がなんとかせなあかん。神官になった時から、一貫してその意見を曲げへんかった俺は、アイツらにとっては目の上のたんこぶやったんやろ…。せやけどまさか、1人残らず全員とは思てへんかったわ」
ランドルが少し寂しそうに話を締めくくった。
長丁場になるので、ここで一旦休憩を挟み
その後はいよいよあの塔についての説明と
その対策を話し合うことになった。
「まず、あの塔はさっきも言ったがスペルディアの居城だ。そしてあの塔に限らず、北東の森全域が奴の魔力に覆われている。力のねぇやつぁ近付くだけでもおかしくなっちまうだろう」
「だから、まずはあの森に近付くことなく避難をしてちょうだい。できれば国外に。それが難しいようであれば、国内であの森から一番遠い所。南の都市か、宿場町に行ってちょうだい」
「他国に受け入れてもらえるよう応援を要請しよう」
「直ちに書状を送ります」
ヴェールとヴィータの説明に陛下と宰相が反応を見せる。
「それからあの塔についての調査だが、悠長にやってる時間はねぇ」
「あれだけ目立つ居を構えて、奴の仲間が姿を消したということは、奴らにとって準備が整ったと公言しているも同然よ」
急展開すぎる話ではあるが、時間がないというのは
私にも分かった。
それと、あの塔を一目見て分かったことがもう1つ。
「あの塔は、私達をおびき出すためだけに作られた塔だよね」
「えぇ、そうよ」
「人間が大人数で行くのは自殺行為だ」
私達の言葉の真意が分からず
またしても会場はざわつくのであった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は21日、木曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




